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思わず覚えてしまう「人の名前」に共通点が見出せない。

それはたとえば、菅原道真

何をした方なのか芯を食って理解しているわけではないけれど、千年以上前に太宰府に飛ばされた人だということは知っている。

神になって全国の天満宮に祀られているとか。菅原道真。なんだか理知に富んだ響き。菅原道真。「みちざね」という響きがいい。「すがわら”の”みちざね」の「の」が良い役割を果たしている。これが「すがわらみちざね」だと途端に微妙になる。「の」は苗字と名前の間にかかる綺麗な橋だ。


乃木希典。

やっぱり何をした人なのか芯を食って理解していない。日露戦争とか明治天皇との関係、乃木坂の名前の由来になった人。

乃木希典。「まれすけ」と来た。まれすけ。モレスキンみたいな響き。「希」と書いて「まれ」と読ませ、「典」と書いて「すけ」と読ませるあたり、現代の親が付けたら「攻めたねぇ〜」と言われそうな漢字。乃木希典。知らんけど、なんだか画数も良さそうだ。これが「乃木真礼介」だったら微妙だ、と思ったが「真礼介」もなんだかいい。悪くない。



西周。

この人に至ってはまったく分からない。「にしあまね」のこの響き。高校の歴史の授業にほんの一瞬だけ登場したことを覚えている。「あ、私が西です〜、それじゃ」と手も振らずに帰ってしまった感。西周と森有礼はセットな感じだ。ニコイチ。スケさんカクさん。西さん森さん。

「周」と書いて「あまね」と読ませる。しかも性別は男だ。なんとなく西周の響きがいいから将来子どもが生まれたら「周」にしようと考える時期もあった。が、これはセンスをひけらかすような親のエゴが垣間見えると思って却下。


後醍醐天皇。

ゴダイゴ。GODAIGO。なんだろうかこの響き。ゴダイゴ。何回言っても大丈夫だ。ゴダイゴ。後醍醐。後醍醐天皇。

後醍醐天皇に関してもやっぱり自信を持って「こういう人」と言えない私の知識不足がある。後鳥羽、後白河、後朱雀、後冷泉、後三条と色々と「後」のつく天皇はいるけど、それぞれが何をした人かやっぱり分からない。分からないけど名前は言える。悔しい。

最後にもう一回言いたい。
GODAIGO。魔法の響き。



夏目漱石。

本名じゃないらしいことは知っている。たしか本名は「金之助」だったはず。「ソーセキ」という響きもまたいい。絶妙。

漱石はなんかから取って漱石にしたとなんかで読んだ。坊ちゃん、こころ、草枕、どれもブックオフで買ったんだけど読んでない。読んでも良さが分からない。「松山の話がおもしろくてね」って言ってくるやつがいたら「本当に芯を食っておもしろいと思ってるのか?」と悪態をつきたくなる。でもつかない。



今記事に出てくる偉人たちには特に共通点はない。なんでか分からないけど、その響きだけで覚えている偉人を取り上げた。


この心地よい「名前の響き」はなんだろう。どこからやってくるんだろう。どんな秘密が隠れているんだろう。


現代でも、思わず覚えてしまうような、なんでか分からないけど親近感を持ってしまう名前がある。大抵が下の名前で呼ばれている。

たとえば「テッペイ」だ。
テッペー、てっちゃん、てっち、てち、だとか呼び方のバリエーションも多い。

心地よい名前の響きの法則や秘密が分からない。そこに共通点を見出せない。母音、子音の関係だとかに詳しい方がいたら教えて、って思ったり。



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