スーツの着方【令和の決定版】
スーツをきちんと着ている男性が少ないんじゃないか? 道ゆく人を見てもなんだか着こなしが物足りない。特に札幌などの地方は。かといって「スーツ 着方」と検索しても、これこれ!というページが出てこない気がする。
女性の皆さん、どうですか。
スーツを綺麗に着こなす社会人、少なくないですか? そんなことない? そうですか。
しかし、男たるものスーツくらいは綺麗に着こなしたいではないか。女性だってスーツを綺麗に着こなす男性と一緒に歩きたいものだ。
私が女性ならそう思う。
なので今日は主に男性向けに「スーツの着方」と称して、スーツの着方が網羅的に分かる記事を作りたい。完全に私主観ではある。が、これさえ見ればもうスーツに困ることはないはずだ! ごたくはいい! この記事を最後まで読み終えて、書いてあることを実践した時、あなたはバビッとしたスーツマンになっている!
とにかく「スタンダード」を目指す!
ガンガンいくぜ!
▶︎大前提
身体にフィットしたスーツを選ぼう。
これが全ての出発点である。
スーツの色は何がいいか?
ストライプは入っていてもいいのか?
ポケットチーフは挿した方がいいか?
そんなことは関係ない。
身体にフィットしたスーツを選ぶ。
これが全ての出発点である。
どうすればフィット感が出るか?
次にディテールを見ていこう。
まずはジャケットである。
▶︎ジャケット
▶︎センターベントとサイドベンツ
「ベント」とは後ろから見た時のスーツの「切れ目」のことである。ジャケットを後ろから見た時に「切れ目」がどこに入っているかを見てみよう。
以下の画像のように真ん中に切れ目があるならセンターベント。横に切れ目があるのならサイドベンツである。「ベンツ」となっているのは複数形の「S」である。横に2つの切れ目があるのでベンツとなる。
より、エレガントに見えるのはどちらだろう?私個人の主観では「サイドベンツ」である。一説によればセンターベントは米国式でカジュアル、サイドベンツは英国式でエレガント、ということらしい。
ところがスーツ屋さんにいくと多く販売されているのはセンターベントである。これはスーツの仕立ての時の工法の違いで、センターベントの方がコストがかからないかららしい。サイドベンツのものは少ない。
だがエレガントに見せたいならサイドベンツのジャケットを選ぼう。
▶︎ジャケットの丈
これは男性にとって永遠の課題だが、ジャケットの丈は「お尻がギリギリ隠れる丈」を選ぼう。一時期、短い丈のジャケットが流行ったが、ダメだ。ツンツルテンで幼い印象、あるいはマイルドヤンキーのような印象を人様に与えてしまう。
ギリギリお尻が見えててもダメ。ポイントは「ちょっと大きいかな?」くらいがベスト。
▶︎ジャケットの袖の丈
中に着ているYシャツの袖が約1cm程度出るくらいのサイズの袖丈にしよう。Yシャツが見えないもの、見えすぎているものではダメだ。エレガントさが足りないし、とにかくサイズ感が合っていない。
これさえ守れば、ジャケット選びにおいてラペルがどうとか、色がどうとか、ポケットチーフがどうとか、ストライプがどうとかは関係ない。※ポケットチーフはやめた方がいい。しゃらくさいから。
▶︎パンツ
次にパンツの長さだが、これもサイズ感が重要だ。左のようにダボっとしていてもダメ。短足な印象になる。右のように短すぎてもダメ。前時代的だ。
この長さだ。
靴にギリギリつくかつかないかの長さにしよう。こうすると、パンツはストンと落ちて足長効果が出る。ジャケットと合わせると全体のシルエットは以下のようになる。
スーツの裾がシングル、ダブルだとかはどうでもいい。とにかく丈である。サイズ感、フィット感が重要だ。
▶︎Yシャツ
これでほぼスーツの着方は終わったと言ってもいいが、神は細部に宿る。お次はYシャツ。Yシャツは色に関しては「白」または「青」かつ無地のものを選ぼう。ストライプ柄とか他の色のシャツは買わなくていい。そこに個性はいらない。個性を排してスタンダードにこだわれば、それが個性になる。
▶︎Yシャツのボタン
ボタンに色がないものを選ぼう。
ボタンに色がついているものを着ると、途端に子どもっぽくなる。だからダメ。
▶︎ワイシャツのカラー(襟)
このうち、選んでいいのは「レギュラー」と「ワイドB」だけだ。横に広いショートラウンド(ホリゾンタル)などを選ぶビジネスマンが多く、たしかにデキる風は出る。しかしなんだかしゃらくさい。とにかくスタンダードにいきたいんだ。だからレギュラー、もしくはワイドBだけにしよう。
▶︎ボタンダウン
それからボタンダウンについて。
ボタンダウンは夏だけだ。ネクタイをつけないクールビズの時だけにしよう。ボタンダウンの目的は襟に立体感を出すためである。ボタンダウンシャツにネクタイをつけている方をたまに見かけるが、愚の骨頂である。いますぐやめた方がいい。
▶︎ネクタイ
ネクタイは色、柄など個性が出る箇所である。どんな色にすれば?柄は?などあろうかと思うが、結論はなんでもいい。しかし、ひとつだけこだわってほしいところがある。
ディンプルを作ろう。
ディンプルとは直訳で「えくぼ」である。
これがあるだけでスタンダードさ、エレガントさが段違いになる。
結び方は簡単だ。
ディンプルを作ろうとすればいいだけ。
ウィンザーノット、セミウィンザーノットだとかの結び方は関係ない。とにかくディンプル。YouTubeでもなんでも検索してみるといいかもしれない。思っているより簡単だ。芸能界でここにこだわっている人は少ない。安倍元総理と日曜劇場に出てくる歌舞伎俳優たちは、なぜかみんなディンプルを作っているのが不思議だ。
ディンプルを作ろうとすると、「あ、ネクタイ太い方がいいな」と気づく時が来る。だからネクタイは太いものを選ぼう。
※あと、ネクタイの長さは「ベルトにギリかかるくらい」でお願いします。
▶︎靴(クツ)
靴だが、これも一択である。
ストレートチップだ。
とにかくストレートチップを選ぼう。
そして光沢のあるものを。よく革靴がくすんでる方がいるがもったいない。ほどよく光沢が出ているものを選んだ方がいい。そして靴の色は「黒」一択だ。茶色は選ばない方がいい。
そして、靴は大事にした方がいい。
私たちを次のステージに連れて行ってくれるからだ。
●靴を大事にしようエピソードはコチラ
▶︎ベルト
ベルトだが、色は黒一択。そして留め具がシンプルな形のものを選ぼう。たまに「そのベルトどうやってつけるの?」という留め具のベルトをしているおじさんがいるが、シンプルにしよう。
それからベルトの穴は「3つめ」に金具を入れよう。真ん中の穴に入れるのだ。その方が全体のバランスが整う。ベルトのサイズは調整できるから切ろう。エレガントでスタンダードな印象をベルトからも与えよう。
▶︎鞄(カバン)
鞄はメーカーや形、素材はなんでもいい。しかし色は「黒」を選ぼう。突飛な色で個性を出す必要はない。とにかく黒だ。
▶︎色の統一
スーツの着方を調べたことがある人なら、「靴の色とベルトの色」は同色の方がいい、という記事を見たことがある人がいるかもしれない。それはある意味で言うと正解なのだが、個人的にはこう付け加えておきたい。
靴の色+ベルトの色+靴下の色+腕時計のベルトの色+鞄の色は全て同色で統一した方がいい。統一感が出てスタンダードに見える。神は細部に宿るから、そこまでこだわろう。
もし茶色の靴を履くならベルトも茶色に、鞄も茶色にしよう。
▶︎ハンカチ
スタンダードな紳士ならハンカチを持とう。色や柄は何でもいい。しかしハンカチをどこにしまうかが重要だ。結論はお尻である。
なぜお尻か。
ワンポイントである。ジャケットを脱いだ時にお尻からチラッとハンカチが見えるといい。綺麗に折り畳まれたハンカチがほんの少しだけ顔を覗かせている程度に見せよう。
▶︎その他
さぁ、これでスタンダードなスーツの着方講座は終わり。最後にもう一度、素晴らしい言葉を送ってこの記事を終わろう。
神は細部に宿る。
そこに個性はいらない。個性を排してスタンダードにこだわれば、それが個性になる。
男性諸君、ステキなスーツライフを!
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