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起業には2種類ある。どっちを選ぶ?

あなたは「起業」って何を思い浮かべますか?

イーロン・マスクみたいな大金持ちでしょうか
それとも、町の八百屋さんでしょうか。

どちらも「起業」や「独立」です。

最近は、スタートアップ(ベンチャー企業)を作って
最初から1億円を集めて起業しました!なんて大学生も
いるくらいですよね。随分、ハデなお話です。

さて、起業には2種類有ります。
・外部から資金調達をして急成長とIPO(株式公開)を目指すタイプ
・自分の貯金や金融機関から少しだけ融資(借入)で商売するタイプ

言ってしまえば、超大手企業を自分で作って資産数千億を作りたいのか。
自分の商店を開いてそこそこ良い収入を得たいか。

そんな違いでしょうか。
あなたはどっちが好きですか?

2つにはどちらも良い点、悪い点があります。
簡単に紹介しましょう。

■とある起業エピソード
2016年に、とあるIT領域で、開業最初に1億円もの資金を得て
起業した知人がいます。
才気あふれる若者で、彼なら絶対成功すると
投資家や周囲の期待を一身に背負っての起業です。

仕事の経験も前職では、IT開発企業で、マネージメントを経験した
現場責任の経験者です。起業するには、とても良い経験ですよね。

かくして、彼の起業ストーリーは始まりました。
最初はやはりとても順調でした。
彼には業界やビジネスの動向がちゃんと見えていたんですね。
素晴らしいことです。

ただ、1億円あっても会社のお金です。
彼は若いこともあって、毎月の役員報酬は節約して
25万円に設定しました。
贅沢をせず、ずっと24時間仕事に打ち込みます。

それから、紆余曲折して、2022年秋-

彼の会社は倒産して活動停止してしまいました。
市場変化が激しく柔軟性と先見性ある彼でさえ乗り切れなかったのです。

最初に大きなお金でスタートしたのも悪影響でした。
必要なものとはいえ、オフィスに大きな設備投資をしてしまい、
縮小化に動けなくなったのです。

ですが、その設備なくして当初の躍進はありませんでした。
一方で、市場変化にともない、それが逆に足かせになってしまったのです。
なんと難しい話でしょう。

彼は独りぼっちに戻りました。
1人残って全ての処理をしなくてはなりません。
弁護士との破産手続きは1年はかかってしまいます。
その期間、心境的には非常に厳しいでしょう。

最近おバカさんが
「資金調達(増資・投資)は、返済の必要はないからリスクなし!」
などと安易に言っています。

そんな、甘い話あるわけありません!

これは裏の事実ですが、1億円ものお金を失敗したら、
まず、その人は、日本の起業投資コミュニティでは
失敗者としての烙印が押されます。

「ナイスチャレンジ!」なんて爽やかに言ってもらえるのは幻想です。
投資家からは嫌がられて、起業家としてのリスタートはかなり困難です。
日本はまだそこまで失敗者に寛容ではありません。

そして、投資家からも理詰めで責任を追求されます。
中には、連帯保証人(借金契約)を結ばせて、一生をかけて
1億円を返せ
という投資家も少なからず存在する世界です。

でも、逆もしかりです。
事業に成功出来たら、資産は何十億、何百億、何千億などという
ケタ違いの資産と社会的地位を得られます。

さて、ここであなたに質問です。

そんなにお金欲しいですか?社会的地位欲しいですか?

自分は世界を獲って、必ず世界に軌跡を残すのだ!という覚悟のある人は
どうぞ、起業して下さい。きっと修羅場も生き残れるでしょう。

いや、自分は、、、そうだな、年収1000万、2000万になったら嬉しいな。
そんな人もいるでしょう。

後者ならハデな起業はしなくて大丈夫です。
小規模な商売でも、十分狙えます。

笑い話ですが、スタートアップの社長が月給100万のとき
田舎の素朴な不動産屋のおじさんは、月収1000万だったりします。

スタートアップは、起業しても「成功」するまでお金になりません。
しかも誤解があって、東京証券取引所などにIPO上場しても
社長はお金持ちになれません。社長は自分の株を売ってしまうと
理屈上、自分の会社の成長性を自ら信じていない行為に見えますから
株主の評価はさがり、自社の株価が大きく下がる要因になるからです。

つまり、ストレスとリスクあるのにたいしてお金になりません。
意外でしょう?

さて、そろそろ後者の話をしましょう。
街の小さなお店や中小企業も皆さん「起業家」です。経営者です。

上記の不動産屋さんじゃないですけど、実は物凄く儲かってる会社は
多いんです。あまり綺麗とはいえないビルで、地味にやってる会社でも
社長さんの資産が数十億円あったりもします。意外でしょう?

そうなんです。会社って基本的には物凄く儲かるんです。
最先端ビジネスでもなければ、別に高学歴でMBAとか持って無くても大丈夫です。中卒でも大丈夫です。

地味な仕事を社長としてリスクは当然背負ってコツコツやる。
これで、年収数千万や1億円くらいは簡単にクリア出来てしまいます。
サラリーマンの給与がバカバカしくなってしまいますね。

でも、私はサラリーマンをバカにはしてません。会社の経営には
働いてくれる人たちはとても感謝すべき存在で、大事にするべきです。
コツコツと毎日働くことができる。これは素晴らしい事です。
ですから、銀行などは、住宅ローンなどでサラリーマンや公務員を
優遇するんですね。
ちゃんと地に足つけて働く人は世間は見ていて信用力があるんです。

さて、皆さんはそういう「地に足つけた」人生を捨てて、
自力で危険な道に行こうという奇特な人たちです

よく学習して、しっかり進んでいこうではありませんか。

次回からは具体的にリスクを押さえて起業でお金を稼ぐ方法を
お話していきたいと思います。

読みたい方は、「スキ」を押してください
あんま少なかったら連載止めます。


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