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【カンボジア観光BEST100】アンコールワットで一番高い中央祠堂がスールヤヴァルマン2世になった気分を味わえる訳

子供とでかけたカンボジア・アンコールワット(シェムリアップ)への旅の記録

アンコールワットで一番高い中央祠堂に登ったら、その静けさや人の少なさからタイムスリップして創建者スールヤヴァルマン2世が見た世界を体験したように感じられたわけを紹介します。

カンボジア旅行記は以下のマガジンにまとめています。ほかの記事もぜひチェックしてくださいね。

「広大なアンコールワットの中で一番、創建したスールヤヴァルマン2世の世界にタイムスリップしたような気持ちになる場所だ

遠くからもよく見えるアンコールワットの第3回廊の真ん中にそびえる65メートルの中央祠堂の今は水がない沐浴場のほとりに座り涼んでいるとそんな思いが浮かんできます。

観光客が多いアンコールワットの中でも一番高い場所にある第3回廊の中央祠堂が静かな理由

第3回廊の手前の第1・第2回廊にはたくさんの観光客があふれているのにここだけ隔絶されたような静けさ。

第3回廊に人が少ないのは、第3回廊自体が第2回廊から約13メートル50度という急傾斜の階段を登ったところにあるため、登って降りる自信がある人だけが登ること。

規定により12歳以下の子供は登れないため小さな子供連れの人は登らないか、子供と下で待機する人と待つ人が分かれて交代で登ってさっと1周して降りるため、登ってくる人の人数がぐっと減ること。

祠堂の4方向に4つの沐浴池がありその周りを回廊が取り囲む構造は第1回廊、第2回廊と似ているため、新規性という点で興味が薄れたり、ここまでくるまでに疲れたりして長時間滞在する人が少ないこと。

中央祠堂に祀られているのが、アンコールワットを作ったヒンドゥー教のヴィシュヌ神ではなく、現代のカンボジアで多くの人が信仰する仏教の仏像になっているため、「歴史があるかないか」という点で観光客の興味を引きにくいこと。

仏像の前にオレンジ色の袈裟のお坊様が座り込み微動だにせずに祈りをささげ続けているので、騒がしくする雰囲気ではないこと。

いろいろな理由で第3回廊は静かです。

中央祠堂からの絶景/アンコールワット中央祠堂での体験

とはいえ、中央祠堂は、アンコールワットの心臓部とも言える場所です。ヒンドゥー教の世界観の中で世界の中心をなす神々の住むメール山(仏教では須弥山)を象徴しています。

▲沐浴池から回廊や中央祠堂を見る
▲第3回廊では沐浴池に降りる階段が設置されています
▲沐浴池から上を見るとヒンドゥー教の神々と目があいます

須弥山は、仏教の宇宙観において宇宙の中心に位置する聖なる山であり、天と地を繋ぐ重要な存在とされています。このような象徴的な意味を持たせた中央祠堂で祈りをささげ、スールヤヴァルマン2世が宇宙の中心にいるような感覚を味わっていただろうことに思いを馳せるのは特別な経験です。

また今は水のない沐浴池にはかつで水が湛えられ、このような場所に灌漑で水を運ぶことができた王の力を誇示する意味があったと言われています。

水がないとはいえ今では第3回廊に登りさえすれば沐浴池に降りることができ、沐浴池に降りて周囲を見回すとアプサラの彫刻やヒンドゥー教の神々が生き生きとこちらを見返してくるような気持ちになります。

美しいアプサラの彫刻/アンコールワット中央祠堂での体験

中央祠堂の壁には、美しいアプサラ(天女)の彫刻が数多く施されています。アプサラは、ヒンドゥー教や仏教の神話に登場する美しい女性の天使で、舞踊の神とされています。

もちろん第1、第2回廊にもアプサラの彫刻はありますが第3回廊のアプサラ彫刻はとても大きく精巧で、微笑みは、まるで石の中に命が宿っているかのよう。その美しさには息を呑むばかりです。まるでそこにアプサラがいて訪れる人々を過去の栄光の時代へいざなってくれるようです。

訪問時の注意点/アンコールワット中央祠堂での体験

しかし、注意が必要なのは、仏教の行事がある日や12歳以下の子供には入場制限があることです。訪れる際には、事前に行事の日程や制限事項を確認することをお勧めします。これにより、予定を立てやすく、スムーズに観光を楽しむことができるでしょう。

アンコールワットの中央祠堂に登ることは、ただの観光ではなく、古代の歴史と宗教的な深みを感じる貴重な体験です。この壮大な遺跡とその神聖な雰囲気は、訪れる人々の心に深く刻まれます。
是非、アンコールワットを訪れる際には、この特別な体験をお見逃しなく。

アンコールワットを楽しむ100の方法は以下のリンクから!


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