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父が亡くなって、結構立つのだなあ。いまだ、covid-19は落ち着かず、ACP(アドバンス ケア プランニング 人生会議)は、しっくりこないままに、今がありますね。最近の思いをまとめてnoteを作ろう。もっと発信しなければ!
「終わり」が近づいてきたと感じたとき
軽い脳梗塞で病院に担ぎ込まれてから、数年に1回は、入院していた父です。大腸癌もありました。「人間長く(なごう)生きていたら、なんかあるわいな」で全てを笑えるところが父の良いところだなあと思いつつも、家族はそれなりに大変です。偉いなと思ったのは、何か病気をすると、少しは生活を改めることで、タバコもやめ、お酒も少しずつ減らしていきました。でも、散歩中に転んで大腿骨を骨折してからが、衰えていくスピード
もっとみる医療従事者だから、見送りが特別ということはありません。
老親に対して考えを巡らし、行動をしている中で、よく言われたのは、「あなたは医療従事者だから、ご家族は恵まれているわね。」「良い医療者に出会えて、良い病院に入れて、高度な医療が受けられるのよね。うらやましい。」「何かあったら、家でお嬢さんという医療者が面倒を見てくれて、いいわね。」でした。
どうでしょうか。実態は全く違っていて、医療に関わる仕事をしていると、とても忙しいものですから、ほったらか
「終わり」に向き合うことの「はじまり」
父の「終わり」に向き合うことが、「はじまり」でした。仕事の中で、医療従事者、ケアギバー、いろんな方に出会います。その中で、「死」は、いつか、誰にでも訪れるものである、という当たり前のことが、なんだか遠ざけられていることを感じていました。
大学時代から考えると30年以上、私はこの世界にいます。どちらかといえば、先端的な、先進的な医療に関することを扱うことがとても多く、人工臓器にはじまり、再生医