かえるのおかあさん

医療とアートの間を行ったり来たりしています。より良い暮らしと健康はつながっていると思い…

かえるのおかあさん

医療とアートの間を行ったり来たりしています。より良い暮らしと健康はつながっていると思います。医療や健康と心の動きは強く関係しているのに、テクノロジーばかりが注目されているのは残念。アートやデザインにできること、サモナイ暮らしの中から見つめています。芸大も卒業した時々薬剤師。

最近の記事

父が亡くなって、結構立つのだなあ。いまだ、covid-19は落ち着かず、ACP(アドバンス ケア プランニング 人生会議)は、しっくりこないままに、今がありますね。最近の思いをまとめてnoteを作ろう。もっと発信しなければ!

    • 「終わり」が近づいてきたと感じたとき

       軽い脳梗塞で病院に担ぎ込まれてから、数年に1回は、入院していた父です。大腸癌もありました。「人間長く(なごう)生きていたら、なんかあるわいな」で全てを笑えるところが父の良いところだなあと思いつつも、家族はそれなりに大変です。偉いなと思ったのは、何か病気をすると、少しは生活を改めることで、タバコもやめ、お酒も少しずつ減らしていきました。でも、散歩中に転んで大腿骨を骨折してからが、衰えていくスピードが速くなったように思いました。  人間、足腰が弱ると、だんだん全身的に弱ってい

      • 医療従事者だから、見送りが特別ということはありません。

         老親に対して考えを巡らし、行動をしている中で、よく言われたのは、「あなたは医療従事者だから、ご家族は恵まれているわね。」「良い医療者に出会えて、良い病院に入れて、高度な医療が受けられるのよね。うらやましい。」「何かあったら、家でお嬢さんという医療者が面倒を見てくれて、いいわね。」でした。  どうでしょうか。実態は全く違っていて、医療に関わる仕事をしていると、とても忙しいものですから、ほったらかしも多いのです。確かに少し早く異変を見つけたり、情報を探し出したりすることはある

        • 「終わり」に向き合うことの「はじまり」

           父の「終わり」に向き合うことが、「はじまり」でした。仕事の中で、医療従事者、ケアギバー、いろんな方に出会います。その中で、「死」は、いつか、誰にでも訪れるものである、という当たり前のことが、なんだか遠ざけられていることを感じていました。  大学時代から考えると30年以上、私はこの世界にいます。どちらかといえば、先端的な、先進的な医療に関することを扱うことがとても多く、人工臓器にはじまり、再生医療、創薬、ロボット、人工知能と、歩いていきました。しかし、人はなぜ治るのか、治っ

        父が亡くなって、結構立つのだなあ。いまだ、covid-19は落ち着かず、ACP(アドバンス ケア プランニング 人生会議)は、しっくりこないままに、今がありますね。最近の思いをまとめてnoteを作ろう。もっと発信しなければ!

          エッセー、はじめます〜いつか誰かを見送る〜

           皆さん、こんにちは、かえるのお母さんです。おたまじゃくしではなくて、なんだろうなと疑問に思う方もおられるかもしれませんが、私は蛙愛好家の母であり娘です。これから、しばらくの間、エッセーをnoteに記していくことにしました。  これを書いている日は、父が亡くなってちょうど13カ月目、喪から明けました。91歳の父が終末期を過ごすときにたくさんの思いがあり、そして、大往生ののちにもたくさんの思いがありました。それらを少しずつこれから記していこうと思います。誰にでも、終わりが来ま

          エッセー、はじめます〜いつか誰かを見送る〜

          そろそろ次の一年、そしてもっと広がりを。お父さん、1年経ちました。結局世の中は混乱のままだけれど、また青い海の夏が来るね。新しいノートを書こうと思います。

          そろそろ次の一年、そしてもっと広がりを。お父さん、1年経ちました。結局世の中は混乱のままだけれど、また青い海の夏が来るね。新しいノートを書こうと思います。

          釣り舟ゆらゆら。どこかで釣りを楽しんでいるかしら。子供の頃に釣り舟に乗って楽しかったね。自由になって楽しんでいるといいな。

          釣り舟ゆらゆら。どこかで釣りを楽しんでいるかしら。子供の頃に釣り舟に乗って楽しかったね。自由になって楽しんでいるといいな。

          いつかあそこまで行ってみたい。行ったらまた違う景色が見える。そんなことを夢を叶える努力として教わりました。釣り糸を垂らして過ごした休日。いろんなことが思い出と混じり合う日々。

          いつかあそこまで行ってみたい。行ったらまた違う景色が見える。そんなことを夢を叶える努力として教わりました。釣り糸を垂らして過ごした休日。いろんなことが思い出と混じり合う日々。

          懐かしい鬼の面。家族で豆まきは子供時代の記憶。今は鬼の「面(おもて)」に面影を探す。長田神社の7匹の鬼たち。 折々の行事は、生き方を彩るものなのでしょう。食べるべき豆の数がどんどん増えて、いつしか苦しくなる。

          懐かしい鬼の面。家族で豆まきは子供時代の記憶。今は鬼の「面(おもて)」に面影を探す。長田神社の7匹の鬼たち。 折々の行事は、生き方を彩るものなのでしょう。食べるべき豆の数がどんどん増えて、いつしか苦しくなる。

          空を見上げる。私が小さい頃は、一緒に地面に寝っ転がっていたけれど、今は。ベッドから空が見えますか?向きを変えて、季節が見えるようになりましたか?

          空を見上げる。私が小さい頃は、一緒に地面に寝っ転がっていたけれど、今は。ベッドから空が見えますか?向きを変えて、季節が見えるようになりましたか?

          懐かしいの向こうにある好奇心は、生きるエネルギーなのかもしれない。それがいつまで続くのだろうか。自然の面白さにいつまでも惹かれているだろうか。 人生のかけらを拾い集めたら、その向こうに見えてくるだろうか。透かしてみよう、覗いてみよう。

          懐かしいの向こうにある好奇心は、生きるエネルギーなのかもしれない。それがいつまで続くのだろうか。自然の面白さにいつまでも惹かれているだろうか。 人生のかけらを拾い集めたら、その向こうに見えてくるだろうか。透かしてみよう、覗いてみよう。

          なぜだか、今日は一人で散歩しているのに、そばにいる気配を感じてた。私が子供のころ、休日の散歩で、自然のいろいろを教わった。ビルやマンションが増えて、あの頃とこの景色は既に変わっているけれど、確かに海の形はこうだった。伝え繋ぐ。 もう見る力があるかわからないけれど、描けるかしら。

          なぜだか、今日は一人で散歩しているのに、そばにいる気配を感じてた。私が子供のころ、休日の散歩で、自然のいろいろを教わった。ビルやマンションが増えて、あの頃とこの景色は既に変わっているけれど、確かに海の形はこうだった。伝え繋ぐ。 もう見る力があるかわからないけれど、描けるかしら。

          何度も通ったこの道で。季節は巡り巡る。この場所は数十年変わらないけれど、人はその背が高くなり、いつか小さく丸くなっていく。周りに何を伝えてきたのだろう。夕陽は人生の時間を照らしている。あと少しだけ、ゆっくりと、暮れていく。

          何度も通ったこの道で。季節は巡り巡る。この場所は数十年変わらないけれど、人はその背が高くなり、いつか小さく丸くなっていく。周りに何を伝えてきたのだろう。夕陽は人生の時間を照らしている。あと少しだけ、ゆっくりと、暮れていく。

          命はどこから生まれて、どこから溶けていくのだろう。水の中の命、地上の命。みんな繋がっている。人間はその一部に過ぎない。命を生きているかな。問いながら、次に渡しているかな。それを支えるケアができるかな。

          命はどこから生まれて、どこから溶けていくのだろう。水の中の命、地上の命。みんな繋がっている。人間はその一部に過ぎない。命を生きているかな。問いながら、次に渡しているかな。それを支えるケアができるかな。

          ああ、日が暮れて。西の空が明るいうちに、家にたどり着けるだろうか。毎日の空で、何を思うのだろうか。一番星が見えているよ。山の向こうに何がある?

          ああ、日が暮れて。西の空が明るいうちに、家にたどり着けるだろうか。毎日の空で、何を思うのだろうか。一番星が見えているよ。山の向こうに何がある?

          あの日あの時、カケラが散らばった。それを集める。それぞれの人がカケラを集めてつなぎ合わせたら、記憶の中にありありと。

          あの日あの時、カケラが散らばった。それを集める。それぞれの人がカケラを集めてつなぎ合わせたら、記憶の中にありありと。