秋田のドンファン

30歳を過ぎてから東南アジアを一人旅し、そして行きついた国フィリピンで出会った女性に一…

秋田のドンファン

30歳を過ぎてから東南アジアを一人旅し、そして行きついた国フィリピンで出会った女性に一目惚れし、家庭を持ったことで人生が大きく変わってしまった日本人です。

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今、フィリピンでキチママと暮らしてます。

フィリピンに海外移住をしてから、もう9年目になる。 もともと海外で暮らしたいという夢があり、29歳まで日本で働いて、その後タイの会社へ転職。 その後、東南アジアを旅して回り、フィリピンでは英語が話せるというメリットがあったのでフィリピンに移住した。 フィリピンは常夏の国で年中暖かく、主食が米という国のため過ごしやすい。物価も安くて、現地採用として働いても十分食っていける。 ところで、私は4年前に今の奥さんと知り合ってその数ヶ月後に子供ができたので、いっしょに暮している

    • 今、フィリピンでキチママと暮らしてます。 第三期 (3)

      反撃の狼煙 「今回のことについて、まず私は彼女(キチママ)に謝らないといけないと思ってました。なぜかと言えば、今まで彼女が会社の人と問題を度々起こしてきたという経緯があったもので、今回のことがその延長であると初めに疑ってしまったことです。」 まず冒頭から、謝罪を口にしておいてから、その理由について簡単に説明した。すると、 「彼女が起こした問題?それって、どういうことなの?」とVAWCの女性が食いついてくる質問をしてきたので、これまでキチママが私の勤務して

      • 今、フィリピンでキチママと暮らしてます。 第三期 (2)

        VAWC(バウシー) キチママが職場のヨシコと揉めていることが発覚してから、キチママは私に毎日のように「ヨシコに謝罪させろ」というメッセージを送ってきていた。 だが彼女が何をしたのかということは一切言ってこないので、何が原因なのかわからなかった。 私はもと部下を通してヨシコに話を聞いてみると、どうやら彼女が私の娘の悪口を言ったというような内容でキチママはSNSにヨシコ本人や彼女の友人、家族の誹謗中傷をしているようだったが、それがどのような内容でどういった経緯で

        • 今、フィリピンでキチママと暮らしてます。 第三期 (1)

          新たな火種 フィリピンの首都マニラ首都圏から北へ100kmにあるクラーク経済特区には国際空港やショッピングモール、高級リゾートホテルやゴルフ場、レジャー施設などがあり近年もっとも開発が進んでいるエリアの一つだ。 このクラークで従業員が1200名以上いる日系企業で働く私はその頃7年目の中堅社員として多くの部下を持つマネージャーとして責任がある立場にあったが、そんな私にも、一つ大きな悩みがあった。 それが、私の職場の人たちと度々問題を起こしてきたキチガイなママこと、キチマ

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        今、フィリピンでキチママと暮らしてます。

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        • 第2期
          15本
        • 第1期
          20本

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          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第三期)序章

          フィリピンのマバラカット市のあるバランガイホールの一室に、薄暗いライトが一つと古い扇風機が回っている音が聞こえる。 幸い冷房がきいている隣の部屋からの冷気でさほど熱くは感じないが、その部屋にいると空気が張り詰めたように雰囲気が重々しく、息苦しさを感じるそこはまるで、昔の刑事ドラマに出てくる取調室のようだった。 その部屋には帽子をかぶった日に焼けた強面の男性とその隣に白髪の中年女性が座っていて、その向かい側で泣きながら何かをしきりに訴えている若い女性の話を聞き入っている

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第三期)序章

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(15)

          海辺のリゾート (最終話) キチママの住んでいるスコーターエリアにまた通い始めるようになって数週間が経っていた。 その日もサリサリストアで店番をしているキチママが年末はスービックに行きたいと言ってきた。 スービックは私が住んでいるパンパンガの隣にあるザンバレスという州にある海沿いのリゾート地で、そこに日本人が経営しているホテルがあり、日本食のレストランやビーチとプールがあるそのホテルをキチママは気に入っていた。 キチママと一緒になってから子供を連れて毎年一度は訪れて

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(15)

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(14)

          娘のお泊り会 キチママがサリサリストアを始めてすぐ、土日私が仕事が休みの日になるとキチママは約束通り娘を連れてくるようになった。キチママは店があるので、娘を玄関先に置いてすぐ帰っていったが、娘は週末の間私の家で過ごしていた。 コロナで自宅隔離をしていたこともあり、2週間ほど子供にあっていなかった私はうれしくて、娘が好きなお菓子やおもちゃをたくさん買って準備して待っていて、娘がいる間は好きものを好きなだけ食べさせた。 娘が好きな日本のうどんやラーメンを事前に買っておいて、

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(14)

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(13)

          サリサリストア キチママがコロナにかかり自宅隔離をして14日間が経過した。 「もうあなたからの仕送りはいらない」とタンカをきったキチママであったが、無職のキチママが私の経済支援なしで生きていくことはできないことは明白であったし、気にも留めてなかったのだが、案の定その数日後からお金を無心する連絡が度々きていた。 感情的になると自分で言動をコントロールすることができない。今までこんなことはいくらでもあったが、今回は長い、長いメッセージで前回私に言ったことについての謝罪をして

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(13)

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(12)

          キチママ、コロナにかかる キチママがスコーターエリアに引っ越してから数週間が経ったころ、キチママとの関係はさらに悪くなっていた。 そのころはまだキチママはコリアンタウンで仕事をしていたし、キチママが仕事に行っている間従妹たちと私でキチママのいない家で子供たちの面倒をみていたのだが、スコーターエリアに移って2週間後、体調不良を訴えたキチママにPCRテストを受けてもらったところ結果は陽性だった。 キチママはかなり落ち込み、私も濃厚接触者となり自宅隔離になってしまったが、その

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(12)

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(11)

          スコーターエリア フィリピンにはSquatter(スコーター)とよぼれるスラムがある。 コリアンタウンにはこのスコーターエリアが数か所点在していて、キチママの叔母が住んでいたため何度か行く機会があったが、私はこのエリアが大嫌いだった。 その理由として、この場所が不衛生極まりないからだ。 せまい路地を所狭しと人が密集して暮らしていて、至る所にゴミがガラスの破片が散乱しているし、糞尿を垂れ流しているのか、下水の鼻にツンとくるような臭い匂いがあたり一面に立ち込めてそれが家の

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(11)

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(10)

          キチママの兄 その週末、キチママの家にいくと、真新しいバイクが1台止まっていた。誰の?とキチママにきいたら、「私の♡」と嬉しそうだった。それにキチママの兄(仮)一郎のバイクも新しくなっていた。 なぜ金がないのか?長らくその答えを探していたのだが、ここでようやく理解できた。 その答えはどうやら、キチママは自分と兄のためにバイクを一度に、2台、ローンで購入したからだったが、キチママにそんな大金あるはずもなく、間違いなく養育費から出したと思う。 ただ、ローンだから、毎月払

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(10)

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(9)

          2回目の引っ越し 「ね、いっしょにまた暮らしたいんだけど・・。」 キチママが精神科医に通い2カ月ほどたったころ、そんなことを唐突に言ってきた。 今までさんざん、私からお願いしてもそれを拒んできたキチママが今になってなぜ?と疑問だった。はじめは精神科で性格も変えてもらったのかな?と冗談でも思っていたが、初めはその理由がわからず謎だった。 その理由はあとになって知ることになるのだが、そのときは子供たちとまたいっしょに暮らせると、正直うれしかった。ただ、それほど現実はあまく

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(9)

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(8)

          キチママ、ついに発狂 「いつになったらこっちに移ってくるの?」 そんなチャットが未だにくる。もう何度も断っているのに。 親戚の子供を何も相談せずに育て始めたり、自分が嫌いな犬を買いだしてそれに反対したら「じゃぁ出て行く」と言って家を借りて子供を連れて出て行ったキチママ。 「子供が産まれたら一人で大変だよ」って何度も引き止めたけど聞き入れなかった。一度こうと決めたら頑固に考えを変えないキチママなのだが、こうなることは目に見えていた。 娘一人でもきついのに、息子が産まれ

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(8)

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(7)

          叔母の浮気発覚 叔母には旦那さん(仮にこの人を文太おじさんとする)がいるが、彼は太郎や花子たちの本当の父親ではない。 数年前、太郎と花子の父親は酒に酔い傷害事件をおこしてしまい、刑務所に入っていたことがあるのだが、その間叔母が文太おじさんと浮気をしたことがきっかけで叔母は太郎と花子の本当の父親と離婚したのだった。 それ以来、文太おじさんは子供たちの育ての親として叔母の子供たちの面倒をみていて、とくに太郎は文太おじさんのことを「パパ、パパ」と呼び親しんでいるが、叔母は借金

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(7)

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(6)

          息子の誕生と洗礼式 実は二人目の子供ができた時、正直驚いた。 なぜなら避妊器具を入れたばかりで、まさか妊娠すると思ってなかったからだ。 今思えば、騙されたんじゃないかと思ってる。キチママはずっと子供を欲しいと言っていたが、正直キチママは母親としてほんとダメだと思っていたし、妊娠中に精神状態が不安定になり何度もビンタされた経験からこれ以上子供を作ることを反対していたのでキチママの提案で避妊器具を入れることにしたのだった。 それからすぐコロナでフィリピンがロックダウンして

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(6)

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(5)

          叔母の子供たち キチママの母親の妹にあたる叔母がいる。 その叔母も破天荒な人で、借金をして逃げ回っているので、その叔母の代わりに子供たちを引き取り育てることにキチママは一人で決めてしまった。 はじめは、「クリスマスの間、子供たちをここでいっしょに過ごさせてもいい?」と期間限定ということで了承したのだが、一向に帰らないのでいつまでいるの?と聞いたら、子供たちを引き取ることにしたと、その時初めて私に打ち明けたのだった。 そのときからキチママは家族として、自分の子供と一緒に

          今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(第二期)(5)