2024年6月の振り返り
はじめに
6月があと少しで終わってしまう!
今月は本当に一瞬で過ぎ去ってしまった。
月初は「まだ7月なんてだいぶ先だな」と思っていたところが、いまや7月は目前まで迫っている。自分はもしかして焦っているのか?自分の成長を認められていないのか?そのあたりがこの振り返りによって明らかになるだろう。
表紙の写真は妻のお父さんに撮ってもらった一枚。
01.今月の読書
意図的に本を読もうと思っていたこともあり、今月は読書量が多かった。
計何冊だろう?
『デザイン、学びのしくみ -ニューヨークの美大講師が考える創造力の伸ばし方-』遠藤大輔
NYで美大講師をしている、遠藤大輔さんの著書。
この本からは様々なアイデアの原典となるような考え方が記されている。最後の方には遠藤さんご自身の葛藤が書いてあり、とても人間らしくて好きだなあと思った。
とかく正解を求めがちな昨今の自分には、「答えを模索」「やってきたことを正解にする」という姿勢にあらためて気づかせてくれる良いきっかけとなった。
その後日談がある。遠藤さんはDTP Transitというオンラインセミナーではじめて知ったのだが、実はなんと遠藤さん、僕のNYに住むおじ・おばの昔からの友人だったことが発覚。というわけでそのつてを辿って遠藤大輔さんと直接お話できることになったのだ。オンラインでざっくばらんにお互いの経歴や好きなこと、仕事に対する考え方などを話して、とても刺激をうけた。サイコー!
それから僕は遠藤さんがおすすめしているデッサンに取り組むことにしたのだ(後述)。
『逃げられる人になりなさい』神垣しおり(ノートルダム清心中・高等学校校長)
妻の出身校の先生が書いた本だ。がんばらなきゃとか焦ったりするのだけど、自分を認めてあげることが改めて大事だなと思った。たまには休む日を作ろうとか、お花に水をあげる時、あげすぎないようにしようとかそんなことを考えた。
『生きのびるための事務』坂口恭平
そうか、なるほど!と固定観念を打ち砕かれる場面が何度もあった。マンガスタイルでわかりやすく記述されている。
この本をもとに自分の未来を明確にしていきたいと思った。夢とか才能とか、そんな曖昧なものに身を委ねないで、もっと現実的にドライに当然のように。未来に向けての一歩を軽々と踏み出せるんだなと思った。やってみるしかない。こういうジムみたいなイマジナリーフレンドの存在も面白いなと思った。
実は記憶の中では、何より前に坂口恭平さんの「0円ハウス」という展示を、金沢21世紀美術館で数年前にみていたような気がする。
今回この読書により、3つの点が一本に繋がった。
坂口恭平さんにはいつかお礼を言いたい。
坂口さんのnoteも見つけた。この記事も読んでみようと思う。
02.展示会/イベント
ダンスサークル「SesSion Plus」公演『犯人は踊る』
妻の兄が代表を務めるSesSion Plusの公演を鑑賞した。
ダンスはもちろんのことだが、映像から衣装、脚本、関連する企画やクリエイティブ、すべてのクオリティが高かった。まさしく総合芸術と呼べるものだ。本当に刺激を受けた。
※個人的にパンフレットにあったクイズに全問正解できたのがうれしかった笑
SesSion Plusのインスタグラムはこちら!
https://www.instagram.com/session.plus/
Alexander Calder カルダー そよぐ、感じる 日本
麻布台ヒルズギャラリーにて(ちょっとアクセス分かりづらかった)
よくベビーベッドの上空に位置している「モビール」があるが、実はアートとして一つのジャンルを確立しているのだ。
展示を見るときはメモを取りながら観ているのだが、僕のメモにはデュシャンと書いてあった。多分、僕のことだからフランスの人だ!とおもって書き留めたに違いない。
今回振り返りを書くにあたり、メモを元に少し調べてみた。
この記事によれば、カルダーの作品に対して、"mobile"と名付けたのはマルセル・デュシャンだとか。
デュシャンは、先の坂口恭平さんの本にも出てきた登場している。Duchampは現代アートの出発点を築いた偉人だということだ。僕はもっともっと偉人を知っていかなければならない。
「動的 mobile と 静的 stabile」
※dynamicとstaticという対比よりもピンとくる言葉遣いだった
カルダーによれば、三角形は実は球体の一つなんだとか。スピードを持っていると三角形に見えるということらしい。実に面白い考え方だ。難しいのだが、「形態と量塊と動きの間に存在する不釣り合い」と書かれていた。
井上銘 “May Flower House” with special guest ANDREA MOTIS
数年前に上智NSOの活動でお世話になった井上銘さんのライブが恵比寿にあるブルーノートプレイスにてあった。
素敵な一晩。弦楽器の大きな可能性を感じた。「メイフラワー」という名前が良い。高校の頃、地図帳で世界各国を隈なく探した、plymouth(プリマス)が頭に浮かんでくる。
元住吉 mui コーヒーセミナーへの参加
コーヒーのうまい入れ方というのは、3つの数字を守るだけでいい、という。豆の量・お湯の量・抽出時間。 くわしくはこちらに
非常に科学的だ。再現性の高いこと。
美味しいコーヒーのために気をつけるべきは、実は豆の選び方だという。
国というカテゴリだけでくくっているのは、あまりに大雑把とのこと。よくなさそうな豆を選ばないように気をつけよう。ワインや米でたとえてもわかりやすい。国だけでなく、その中の地域でもだいぶ違う。
あと最近もてはやされている「浅煎り」は、場合によっては生焼けに近いというのも初めて知った。それでお腹や手が震えるなどの不調につながるとか…。
他にもコーヒービジネスの話が聞けて面白かったこちらのセミナー、オススメです。
映画『私の服の向こう側に』
尊敬する音楽家の友人やまもとあつしさんが音楽を担当した映画。
今回はその上映会に参加した。上野にあるすてきな古民家での上映だった。
この映画は、服の生産者を訪ねたドキュメンタリーだ。
生産者ひとりひとりにそれぞれ大切な思いや、生き方があるということを実感した。映画を制作した崎山美咲さんともお話できてよかった。
やまもとあつしさんの他の曲もこちらから聴けます。
その後は上野公園をちょっと散歩して、ディープなアメ横の内部に潜入した。アメカジを日本で流行らせたというアメ横最古のインポートショップ「玉美」を初訪問。店の商品説明がこまかくてこだわりの強さを感じた。
映画『ジョン・レノン失われた週末』
突然母からおすすめされた映画。(母は別に観ていないらしい笑)
この映画は、ジョンとヨーコの秘書として働いていたMay Pang(メイ・パン)という人物による自叙伝的映画だ。ジョンとヨーコの夫婦関係が危うい時期、ジョンのことを支えていた。これを俗に失われた週末というらしい。日本が週休二日だからといって2日間の出来事だと思ってはいけない。「1973年秋から75年初頭にかけての18カ月間」とのことだ。
僕にとってはそもそも、May Pangの存在を知らなかった。
こんな人がいたんだ!という驚き。しかし友人に話すと「なんか聞いたことがある」とのこと。ビートルマニアには常識のようだ。
May Pang 彼女は、ジョンだけでなくジョンの息子ジュリアンと元妻シンシアとの時間も作ってあげたり、とても大事な役割を担っていたんだなと思った。映画の最後には本人が登場し、現在のジュリアンとハグし、感動でまとめ上げた。
しかし、少し気がかりなのが、オノ・ヨーコが後半になるに連れてかなり悪者に描かれているという点。確かに悪いところもあるのだろうが、一方的な描き方にヨーコに対してちょっと申し訳ない気もした。
ちなみに、本作と同名の書籍もあるらしい。
民藝 MINGEI ―美は暮らしのなかにある(世田谷美術館)
「民藝」という概念は、柳宗悦さんが提唱したという。
あの有名なプロダクトデザイナー柳宗理さんのお父さんである。
気になったことを書き留めておく。
ものの機能に徹底的にこだわる
会場には縄文土器の展示があった。ひとは縄文時代のころから土器に装飾を施していた。装飾は一見不要なように思えるが、それがあることで、使用時の気持ちが高まるという"機能"があるのだろう。人々はそれを度外視することはできなくて、結果として、装飾が発達したのだろう。下手物という言葉
「げてもの」と読むが、決して食用の虫たちのことではない。日本民藝館のサイトには「ごく当たり前の安物の品を指していう言葉」とある。
対立概念として、上手物(じょうてもの)がある。「人手がかかった高価な工芸品」とのことだ。お宝みたいなものかな。下手物とは、職人が大量に生産したものだ。そのため、安価であるし、手に入れやすい。そして、日常的に繰り返し使う。そこには使いやすさや丈夫さが求められる。柳宗悦によれば、下手物には、職人が繰り返したくさん作る過程で、次第に工程が洗練されていき、無駄が省かれていき美しさが備わってくるというのだ。そのような観点でものを捉えたことはなかったので、いい考えだと思った。ただし、これは手仕事だからこそ実現できる話で、現代の機械による大量生産では再現できないものだと思った。
DTP Transit セミナー「レタースペーシング」今市達也さん
デザインにおける、ロゴや見出しを整える上でレタースペーシングという概念がある。いわゆる文字の間の空間を整えていく作業だ。
このセミナーでは、普段フォントを作ったりもしている今市さんによってレタースペーシングを程よく噛み砕いて解説いただいた。
今市さんは、文字を人に例えたり、文字の端っこは文字を横にして粘度の高い液体に浸からせてみるとイメージしやすいなど、かなり面白い見方をしていた。また、「文字詰め」という言葉については、「文字を詰める」という概念だけで、余白を空けるという考えが含まれていないという考えにハッとした。そういう意味で、レター(文字)のスペース(空間)について考える「レタースペーシング」という言葉が適切なんだなと思った。セミナーを受けて、書籍も購入した。
僕は最近はモリサワフォントも契約し、文字に対する感度がより高まった気がする。以前、会社での文字詰めレクチャーを受けた経験があるものの、そのときの知識・経験だけでは偏っていたこともわかった。今回のように言語化してセミナーでやってくれるというのは非常にありがたかった。以前よりも格段と気にするようになったので、自分が変化しているのを感じる。
セミナーで紹介されていた「市谷の杜 本と活字館」にもぜひ近いうちに行ってみよう。
ぺぽよバンド 対バンライブ 日吉まつりvol.3
関内ミュージックバーkt bearsにて
久々の室内ライブハウスでの演奏だった。
メンバーが密集しているおかげか、一体感が出たように思う。コンマスのわっぴーのMCがとてもおもしろくて、癖になる。
演奏では、自分としての課題をまた見つけた。落ち着いて演奏していたときでも、音価が短く感じることがあるなあ。あと意外と今使っているライドシンバルがキンキン聞こえることがある。keropeに戻してもいいかもしれない。良い点として、練習をしっかりすれば安定感を出せることもわかった。そして、自分に余裕があると他の人の音も聞けるということ。これはこころの在り方と似ている。
03.友人
高円寺インテリア飲み
新卒のときの会社の仲間でインテリア話をつまみに高円寺で飲んだ。
その中のひとりが高円寺住みだったので、とても良い店を紹介してもらった。2軒めの焼き鳥屋も本当に美味しく、おしゃべりも堪能。次回は、ドライブしながらインテリアショップまわりをしたいと約束した。MINIの修理次第かしら。
ドラムのレッスンをする
同期の他に、なんと今所属しているビッグバンドのトランペッターを教えることになった。ふたりを教えていて思うのが、レベルに関わらず、好きでやるということは「美しい」。
仕事以上に真面目になっているというのが面白かった笑
レッスン後、メモを取って課題を整理して、練習に取り組む。僕もその姿勢を見習おうと思った。これは好きだから極めていきたいということなのだろう。
好きでないと続けることは難しいのだ。自分も今後の人生において、好きなことを追求していきたいし、みんなの「好き」を応援していきたいと思った。
クリエイター仲間の失恋応援飲み会
先月に引き続き、2回目を開催した。そろそろテーマを変えたほうがいいかも?
今回はベトナム料理を頂いた。けっこう本場っぽいらしい。高円寺・ヒヨコにて。
その飲み会ではフォトグラファー葉瑠名さんと初めて話したが、とても気さくな方だった。今年の10月に個展をやるみたい。クラファンもやっているとのこと。是非、応援お願いします!
2軒目では遅れて到着するメンバーも交えて焼き鳥屋へ。なんともえもい感じの写真が撮れた。
シェアキッチンでの飲み会
とある飲み会グループの2回目。
なぜか自分がみんなの料理長としてみんなのおつまみを作ることになった。豚バラのにんにく炒めとほうれん草のおひたし…などその場で思いついた品を作ってみた。評判は上々で「一家に一台」僕がほしいとのこと。あいにく1台限りのオーダーメイドなんです。
でも、喜ばれるということは最高に嬉しいな。料理は「ものづくり」の一つ。こだわればいくらでもこだわれるのだなあ。
Kazizi氏とのセッション
彼はサークルのドラムの後輩なのだが、しばしば不定期で会っている。
ドラマー・ITエンジニアをやっている彼とは、お互いに趣味や考え方が合うため、ときたまこのように会っては近況報告をしあっている。
吉祥寺でカレーを食べ、喫茶ゆりあぺむぺるでクリームソーダを堪能。たくさんの深い話を交わした。哲学的な営みだった。驚くことに、彼も僕と同じように自らの振り返り・気づきをブログにまとめはじめたようなので、ここでリンクしておくことにする。
resumeからみられる職務経歴書もなかなか読み応えがある。今後とも注目だ!
音楽仲間との会合
久々の仲間と飲みに行った。
相変わらず難しい話を続けている。理論も大事なのだが、実践があまりに少なすぎると、頭でっかちになってしまう。机上の空論にならないよう、もっとアウトプットしていこうぜ。
04.お絵描き / 05.制作物
デッサンを再開してみた。ひとりでは長続きしない!と思い、妻と一緒に。
まずは、現状確認から。自画像を描いているうちに、自分の顔はおばあちゃんに似ていると分かった。この続きをこんどの週末にまた実践したい。
今回描いたデッサンは、また後日比較のためにアップするとしよう。
今月は妻の両親のパール婚記念お食事会を開いた。
僕はデジタルで招待状を作成、そしてお手紙にパールを描いた。なかなかパールの研究がはかどった。お食事は最高の品々で、ご両親の思い出話に満開の花が咲いた。
お仕事
同窓会イベントのクリエイティブ制作
母校の大学のお仕事が順調に進んだ。まずはロゴ制作。依頼者のメンバーたちと議論を交わして、形や書体の選定を進めた。感覚的な部分と理論的な部分を組み合わせみんなで納得のできるものを作り上げた。このチーム感が好きだ。
今度はそのロゴをフライヤーやポスターに展開していく。このイベントでは日本語版だけでなく、英語版も作成する必要があるので、その点に関しても新たなチャレンジかもしれない。またSNS用画像なども作成したので、公開が決まったら、自分も拡散・シェアに協力したい。
新規のご依頼
今月、新規に2件依頼があった。様々な「つて」を辿って、僕のもとにたどり着いてくれるというのは嬉しいことだ。一緒に仕事をしたことがなくても、話したときの感覚や、仕事への向き合い方みたいなところを期待してくれる人がいる。それに答えられるように頑張りたいし、人に役に立とうと思える機会がなによりもありがたい。
そのうちの1件のお陰で、僕はWeb制作におけるヒアリングシートを作ることができた。これはこれまでにない取り組みで、このヒアリングシートがあるおかげで、やりとりのクオリティが高くなると思った。制作者と依頼者の認識の齟齬も少なくなるため、メリットだらけだ。
書体について
ついにモリサワフォントを契約した。そのおかげで、自分のデザインの視野が大いに広くなった気がする。とあるプロジェクトでは、マンガ書体の研究も進んだ。書体で人格や感情が表せるのだ。これまで何気なく見ていた「文字」の魅力に気付きはじめた。新しい体験に投資するのは大事だと実感した。
せいかつ
MINIの修理 -続編-
車がまたしばらくの入院。代車である日産ノートがやってきた。なんとも抵抗のない走りやすい車だ。MINIは中古エンジンを載せ替えるとか言われていたが、その計画は変更となった。まともな修理業者が判断してくれたようだ。あと1ヶ月ほど車は帰ってこないが、期待を胸にしばらくノートで旅をしてみる。
パーソナルトレーニングを新たに契約
自分の体に向き合うということをなるべくストイックにやっていきたい。ムキムキになりたいわけではなく、健康的に生活を送るために筋力をつけていきたい。
初回の体験に行ったところ、とてもわかりやすく伝えてくれた。この人になら、トレーニングをやってもらいたいと思ったので、4回コースで契約。
ちゃんと自分でも記録をして、日々の動きに敏感になっていこうとおもう。
こころ
今月はこころが疲弊した。
理由はとある件で、ネガティブエネルギーに引っ張られる事態となったからだ。望んではいなかったものの、これも乗り越えるべき山なのだと腹をくくって正面から向き合うことにした。しかし、この山を登って降りたら、また違った世界が見えてきた。一山乗り越えると、精神的に成長することができた。妻や友人の助けを借りて、今日も元気でいることができる。いつもありがとう。
疲れが溜まってしまっているので、旅行などにでかけたい。8月には行く先が決まっている。また計画を立てていきたい。
そして何もしないという休みの日を作ることを心がけていかなければと思った。どうしても、なにかしらやりたいこと、やらなきゃと思っていることを、取り組んでしまう。
こんな僕を休ませるには、計画しないという計画を立てる必要があるのだ(なにそれ…笑)
来月に向けて
7月はさっそく友人と美術館へ行ったり、あるプロジェクトの飲み会、日帰りキャンプなどの予定が入っている。どれも楽しみだ!
その一方で、まるまる1日休むという計画を入れて、エネルギーのふりこを揺らしていきたい。SWINGしていこう!
7月もよろしくお願いします!
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