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人が変わるには、「心」よりも「行動」へのアプローチ

今日は、先日書いた記事「心理的安全性とは?」の続編です。

前回の記事では、心理的安全性の職場が生産性や成果を生みやすいと言うことをお話ししました。

では次なる問として、どのようにしてそういった職場に変えていけばいいのかと言う方法の問題が上がってきます。そこで今回は、

そもそも組織を構成する「人」が変わるには、
どうすれば良いのか

という視点でお話します。

この記事を書いている人:
現職教員としてはたらく20代。教育改革や職場改革に奔走するも、心身不調により休職経験あり。教育についての自分の経験や科学的情報、心身安定に関する情報を発信しています。


「今からやる気を出してスマホを持ち上げてください」

さて。

まず、人が変化するための原則を知るために、皆さんには、「やる気を出してスマホ持ち上げる」ということをやってみてください。

…どうでしょうか。

非常に困ったのではないでしょうか。
この例から何が言いたいのか。

それは、人が変わる時、心のあり方を変えようとしてもうまくいかないのだと言うことです。

教育現場ではしばしばこういう言葉が使われます。

相手に優しく、思いやりを持って持ちなさい。
授業きくときはちゃんとしないとだめよ。

これはその生徒に対して心のあり方を変えましょうと、伝えている場面でしょう。

しかしこれらのアプローチでは、人が変わる事は難しいといいます。

✳︎✳︎✳︎

なぜなら、実際には思いやりを持つために、自分が何をしなければいけないのかわからないからなのです。

言い換えれば、思いやりを持つという状態が、どんな行動を集めれば成り立つのかが分からなければ、その状態を作るのが難しいということなのです。

つまり、心に対してアプローチをすると言うよりは、そのあり方に見えるような行動をいくつも重ねていくことによって、実際にその人がそのように見えると言うことなのだと著者は言います。


ひとつひとつの行動の花を、花束にすると、心の状態に名前がつく

本の中から1つとてもわかりやすい図を引用します。

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この本では、「仕事のプレゼンに自信がある」という例に設定し、その自信がある状態と言うものを、一つ一つの行動に分解して、その行動が1本1本の花だと例えています。

その花が束ねられ花束になった時、端から見ると自信がある状態に見えると言うことなのです。

この部分に私は非常に納得させられました。


つまりその人の状態を変えるためには、その状態を作り出す行動をあぶりだせばいい。

はい、ということで今日の結論です。

なんかちゃんとしていない、とか、しっかりしてない、とか、自信がない、とか、そういう状態を見るのではなく、その状態を作り出す日々の行動の積み重ねを探ること。

それこそが、人が変わる、自分を変える近道のようです。

このことは、職場はもちろんのこと、学校現場でいつも苦労している生徒指導にも応用可能ですね。

まずはこの考え方から、マスターしていければと思います。


🖋あとがき

ここまで記事を読んでくださった方、ありがとうございました😊

よかったら、ほかのエッセイや読書ノートも目を通してもらえたら嬉しいです!

< 自己紹介 「7つの習慣と教師とわたし」>

<2021年5月現在、スキをしてもらった記事たち>

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