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レヴィ小体型認知症のツレアイとの日々

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レヴィ小体型認知症のツレアイとの日々

最近の記事

歯の治療と新しい薬

歯の治療 昨年末に路上で転んで折ってしまった前歯4本の治療がやっと始まった。アメリカは健康保険と言っても歯と目は別の保険を買わないといけない。ツレが持ってる歯科治療の保険はCignaという会社。 認知症なので自分で手入れが必要な入れ歯にすることはできないので10本連続のブリッジを医者は勧めてたけど、保険で認められなかった。入れ歯で十分という判断。ほんまに役立たずの保険。医者はとりあえずは入れ歯用の保険金を降ろしてもらって、ブリッジにするための差額は自己負担でということにな

    • ここ最近

      季節の変わり目ということもあるけど、なんだかスッキリしない。天気もわたしの心も。 先週1週間、ツレはイマイチ調子がよくない。先々週は、計算もできたし、掃除を手伝ってくれたりともっとはっきりしてた。ところが先週は全般的に落ちてる感じ。金曜の夜は久しぶりにあまり寝れなかった様子で何度も起き上がって何処かへ行こうとしてたし、ほとんど一晩中、目を開けて天井を見て誰かと会話していた。 昨日はお天気も良かったので、午前中に息子を送りがてらアッパーウェストまでドライブし、家に戻り一息つ

      • これって良いサイン?

        ツレの調子が退院以後段々と戻ってきているのを実感している。自分の世界の会話をしているのは相変わらずなんだけど、それでも時折ちゃんとわたしと一緒にいることを理解しているなーって感じる時がある。 先週、ホームヘルパーのローリーがツレをシャワーに入れようとした時、Don't touch me!と衣服を脱がす手伝いを拒否したのでわたしが代わりに行くと、わたしは拒否されなかった。裸になる時、わたしならOKでローリーはダメっていうのは近親者とそうでない人が区別できてるってこと? もう一

        • 認知症の時間感覚

          ツレと同じD LBと診断され、患者の立場からDLBの症状について作家活動を続ける樋口直美さんの新著『レビー小体認知症とは何かー患者と医師が語りつくしてわかったこと』を読んだ。 著書の中で樋口さんが時間感覚について話していた。 この箇所を読んで思い出したことがある。息子が小さかった頃、彼には大人と同じような時間感覚はなかった。過去に起こったことは「昨日」、これから起こることは「明日」と表現していたのだ。1ヶ月前に遊園地に行ったことは「昨日、遊園地に行ったやん?」だし、夏には海

        歯の治療と新しい薬

          おかえりー

          去年の11月に路上で倒れて前歯を4本と口腔の裂傷で入院し、その後リハビリテーションの施設に送られたツレ。12月27日に退院の予定だったのだけど、前日の26日からこんこんと眠り続け、退院の日にも目覚めることができなかったので、リハブから救急車でまた病院へ。検査の結果、リハビリ施設でコロナに感染したことがわかり、治療を受けてようやく年明けの2日、家に戻ってきた。お帰り〜。 最初の入院は4日ほどだったんだけど、病院からの請求書を見ると8万ドル以上の請求!ほとんどはメディケアでカバ

          おかえりー

          またもや、やってしまった

          日曜は素晴らしくいい天気だったのでお弁当を作って息子とツレと3人でセントラルパークへ出かけた。朝の排便もスムーズに済んで調子が良さげだったツレだけど、車を降りて公園に向かって歩き出すと急に寒いと言い出したので私のコートをかけてあげた。それでも寒い様子でどんどんと車を止めたのとは反対の方向に歩き出していく。そっちは車とは反対方向だよと言って腕をとるとそれを振り払って、走り出してしまった。 このモードになると何も耳に入らないので息子に任せて車を取りにいった。iPhoneで彼ら居

          またもや、やってしまった

          ホームヘルパーさんは偉大

          一つ前の記事で書いたように、昨年末は3度倒れ、2度救急病院に行く羽目になった連れ合いだけど、そのおかげ?で、ホームヘルパーさんが来てくれることになった。 ニューヨークの医療事情は日本とだいぶんと違うので、認知症の連れ合いにどのようなサポート体制があるのか全くわからず、いったい将来はどうなるのだろうと漠然とした不安が常に付きまとっていた。 一般的に65歳以上になるとメディケアが医療保険になる。でも、メディケアは介護はカバーしない。デイケアに通うも全部実費。ちなみに一時期通っ

          ホームヘルパーさんは偉大

          2年5ヶ月ぶり

          連れ合いがレビー小体認知症を発症して、彼の移り変わる毎日の記録をつけようとnoteを始めたのだけど、この2年とちょっとの間は書くことができるまで物事を整理して考えられなかった。 理由の一つには、連れ合いの行動が理解できないことで私とぶつかり、穏やかな人柄の彼が一度だけだけど私に暴力を振るったことが受け止められなかったし、そのほかにも危険な目にあったことが続いたことを気持ち的に整理できなかった。 また別の理由は、アメリカの医療制度はなかなか理解できなかったことがある。書くと長

          2年5ヶ月ぶり

          昼寝は大切

          この前の記事に、日が暮れる頃になると車のキーを探すようになったと書いたけど、あれから1ヶ月くらいは夜になると家に帰らないといけないと言い出すようになっていた。 うちは去年、今年とキッチンやリビング、バスルームを立て続けに改装したのが影響してるのか、どうも知ってる家のような気もするけど自分の家でないような気がしていた様子だった。こういった症状は夕暮れ症候群と呼ばれるのだということをネットに書かれた記事を読んで知った。 なんで夕暮れにそういうことが起こるのか、考えてみたんだけど

          昼寝は大切

          車のキーやキッチンにいる人たち

          昨日の夜のツレは、7時ごろにまた車のキーのことが気になる様子だった。また、というのはここ3日くらい、いつも6時か7時頃になると、車をどこに停めたのか、キーがどこにあるのかを気にしてる。 なんでこの時間になると車のことが気になるのか不思議。 ご飯が終わって、私がシャワーを浴びてると、Are you OK?とか声をかけてくる。そんなふうに声をかけてくるのは初めてのことなので変だなと思ってると、どうも知らない人がキッチンにたくさんいる幻覚をみていたよう。キッチンの一番端っこに、黒

          車のキーやキッチンにいる人たち

          きのうの私

          昨日の朝は初雪が積もった。毎年、雪が降らなくなってるけど、昨日のは久しぶりに積もったなぁという感じ。雪が積もるといきなりクリスマスや年末の年の瀬感が強くなるね。 先月の末あたりから、ツレの記憶が不安定だったのがなかなかすっきりしない。一日のうちに夕方あたりにちょっと怪しくなる日が続いてる。今回はちょっと長いなぁ。 先週だったかな、しばらく見ていなかった幻視もまたあった。今回は庭のガゼボで誰かと一緒だったらしい。でも誰だかわからない。そしてベースメントの材料置き場に小さい子

          きのうの私

          朝の散歩

          この前美術館に出かけてから4日がたつ。ツレの混乱はだいぶマシになってるけど、まだ完全には戻ってない様子。今週は私の誕生日ウィークなのでなるべくご飯は作らずに外食や持ち帰りご飯でのんびり過ごしているんだけど、持ち帰りをオーダーするときに私と話しているんだけど「妻の分も頼まないと」と言ったりする。「妻の分は私の分ということだから、注文はこれでいいよね」というと、ああそうだった、みたいな反応だった。 朝は起きるとまず散歩に行くようにしている。ブロンクスは昨日からー1度と寒い朝を迎

          朝の散歩

          今日は誕生日

          今日は私の誕生日だった。誕生日にさきがけて、2日前に予約してあったウィットニー美術館に出かけた。 最近は調子のいい日と悪い日が交互にやってくる。ちょっと調子のいい日のほうが長いかな、という感じ。ここ2,3日はまた幻覚を見たりしていたけれど、徐々に調子が上がってきてる。 美術館に出かける前、家の中になんども様子を見に行ってるのでどうしたのか聞くと、みんな一緒にいくの?という。どうも家のなかに誰かがいて一緒にいくのかどうかを心配している様子。家には誰もいないのでどうもこれはあ

          今日は誕生日

          レヴィ小体の日々

          ツレは今年70歳。10年前に結婚し、私は娘を連れて京都からNYにやってきた。この10年はいろいろと大変だったけど、結婚してよかったと思える幸せな年月だった。ところが去年、ツレに前立腺がんが発覚。併せて視力が落ち、緑内障だということもわかった。ガンと告げられた時はやっぱりショックが大きかった。夏前に発覚し、夏は京都に帰省する予定があったので、秋から治療を受けることになった。だけど、ガンと告げられ治療もうけないまま放置しておいて大丈夫なのかという不安もつきまとい、ツレの行動がだん

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