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ホームヘルパーさんは偉大

一つ前の記事で書いたように、昨年末は3度倒れ、2度救急病院に行く羽目になった連れ合いだけど、そのおかげ?で、ホームヘルパーさんが来てくれることになった。

ニューヨークの医療事情は日本とだいぶんと違うので、認知症の連れ合いにどのようなサポート体制があるのか全くわからず、いったい将来はどうなるのだろうと漠然とした不安が常に付きまとっていた。

一般的に65歳以上になるとメディケアが医療保険になる。でも、メディケアは介護はカバーしない。デイケアに通うも全部実費。ちなみに一時期通っていたデイケアは一回150ドル(約23000円)なので、週2回で1ヶ月通うと18万強になる。まあ、そこも最初はよかったんだけど、通ってきている人と揉め事があったらしくツレがテーブルをひっくり返して所員に抑えられるということがあって通えなくなってしまった。

NY市内とウェストチェスター郡にシニア向けのサービスを提供してるR .A .I.Nという団体がある。うちから歩いて15分ほどのところにRAINのシニアセンターがあり、そこでデイケアのようなサービスがあるのかどうか覗いてみた。結果、ここに登録していたおかげで、ホームヘルパーさんにきてもらえることになった。

NYではシニアが救急で運ばれると、退院後に訪問看護師が派遣される。患者の状態を診断した看護師が必要なセラピストを短期で派遣してくれるシステムになっている。ツレの場合、昨年末の2回のエマージェンシーでRAINのケアマネージャーにも連絡が行き、Department of Aging(老人福祉局)に週20時間のホームヘルパーが認められることになった。ちなみに週20時間はマックス。今は月曜から木曜まで一日5時間、ランチの世話をしてもらい、シャワーに入れてもらい、掃除もしてもらえる。ホームヘルパーさんが来てくれているおかげで、自分の時間が持てるようになった。本当にほんとうに、これは大きな助けになっている。

うちに来てくれてるのはフィリッパさん。ジャマイカ出身の彼女は同じアイランダー(うちはトリニダードだけど)なのでツレとはうまくやってる。その上、彼女は10年間、アルツハイマー病の患者さんのホームヘルパーをしていた経歴もあって、ツレとの付き合い方も心得ているので安心して任せられる。こういうシステムがあるならもっと早く言ってよーと、誰に向かうともなく言いたい気分。全く先がわからないのと、いざとなればやっぱりなんかしてくれるシステムがあるとわかっているのとは、介護する立場としては雲泥の差なのです。

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