聖域はキャリアの起源となるのか?
まず始めに、今回は「キャリア」についての記事を書きますが、私は現在、キャリアコンサルタントではありません。
資格取得をし活用したいと思っている一般人が、学びの中で得た情報をもとに、自身の考えを述べる回ということで、ご理解いただけると幸いですm(__)m。
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愛知県名古屋市では、2018年10月より「名古屋市子どもライフキャリアサポートモデル事業」として、市立の小・中・高校へキャリアコンサルタントを常駐配置して児童や生徒のキャリア形成を支援する活動を行っています。
学校というのは、「聖域」として、教師以外の職業が、なかなか介入できない場所であり、「スクールカウンセラー」などは、高度な資格(臨床心理士の資格が事実上必須)を要するなど、高いハードルがありました。
あなたも幼少期に考えたことがあると思うのですが、学校とは、学びとは何のために在るのでしょうか?
一昔前なら、「いい大学・いい会社のため」のような漠然とした理屈が通っていましたが、今は一人ひとりが社会生活において、自分らしい職業人生を歩むために、自分の備えている能力を育む学びを求めるようになって来ていると考えます。
そう考えると、出来るだけ早期に、「キャリア」について考える機会があった方が良いですよね。
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「教師」という職業は、 学習指導要領に沿って授業を行うほか、生徒・児童の生活指導にもあたります。
教示・指導のスペシャリストと言えるでしょう。
ですが、「教師」がビジネスやキャリアについてもスペシャリストと言えるでしょうか?私は、そこまで求めるのは酷だと思います。
餅は餅屋、キャリア相談はキャリアコンサルタント。
スクールカウンセラーも含め、それぞれが相互に専門領域で活かし合う事ができたら、生徒・児童に対し、より手厚い支援が可能になります。
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話が逸れますが、「キャリア」って、抽象的な概念だと思いませんか?
実は、「キャリアの定義」というのは、一つに定まってはいません。専門家や各省庁の間でも、「キャリア」を明確に表現する日本語が見当たらず、今日も「キャリア」という外来語のままです。
ですから、ある人にとっては「経歴・職歴」であり、「(役職などの)肩書」であり、「職業人生」であり、これらを包含する「広義のキャリア=人生そのもの」でもあるわけです。
この曖昧さゆえに、キャリアコンサルタントという職業も、捉えどころのないモノとして認識されているのではないかと、私は思います。
「キャリアコンサルタントに相談=転職相談」という曲解もあるようで、経営層の中には煙たがる方も、少なからずあるそうです。
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「人生100年時代」に突入し、「働き方」は大きく見直す必要に迫られています。
端的に例を示しますと、65歳で定年を迎えた後、35年もの期間を人によっては無収入で生活しなければならなくなります。(年金等はありますが…)
穏やかに人生行路の終着を迎えるには、自身の将来像を早期に見通す力が必要になってくるでしょう。
そのためのテストケースとして、冒頭の学校教育の現場へのキャリアコンサルタントの常駐配置が行われているのです。
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社会人として働く期間は、40年から人によっては50年と、非常に長い期間となります。
それだけの期間、従事するモノですから、自分らしく働ける環境がいいですよね。
「働きがい=やりがい・生きがい」とするには、中長期的なビジョンを持つことが大事でしょうし、「働くために求められる能力」を培うために時間も必要です。
子供たちには、多くを背負わせてしまっているのかもしれませんが、それぞれが職業人生を生き抜く力を手にするためにも、「聖域」でのキャリア指導の波は広がってほしいと思っています。
…本当は、子供には子供らしく、子供のときにしか味わえない体験をしてほしいものですよね(;´・ω・)。
我々おとなができることは、次の世代が少しでも生きやすい世の中にすることだと思います。
カッコいいおとなの姿を、見せてあげましょうよ(*‘ω‘ *)。
ということで、今回の投稿は以上です。
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