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便利すぎると怖くなる症候群
念のため検索してみましたが、完全な造語です(笑)。
インターネットの普及により、私たちの生活は急速に発展しています。
スマートフォンを開けば、世界中の情報にアクセスできますし、欲しいものがあれば翌日には配送されて、観たい映像はオンデマンド配信で、いつでも視聴することができます。
また、noteをはじめ、SNSでは一般の人が購入した商品をレビューしたり、新作をチェックしたり、好きなものを追い続けたりと、「個人」に注目が集まり、「C2C」という新たなビジネスも誕生しました。
そんな目まぐるしく変化する社会の中で生活していると、個人的には、その利便性が快適を飛び越えて「怖い」と感じています。
今回は、そんな個人的な考えを述べていきたいと思います。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
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「情報格差」
いつでも知りたい情報にアクセスできる環境にいても、情報を探す手間を惜しまない人もいれば、頭に浮かんでも検索などのアクションを起こさない人もいます。
数年前から「デジタルディバイド(情報格差)」を危惧する声が高まっています。
一般的には「ネットリテラシーの有無」を意味する言葉として使われていますが、「ネット環境には慣れていても用途の違いにより生じる情報格差」というのも、注意が必要だと私は思います。
つまり、インターネットにアクセスでき、自分の欲しい情報に辿り着くことができても、その「自分の欲しい情報」の偏りが、生活レベルに間接的に作用しているということです。
あくまで一例ですが、私は以前、生活保護受給者でありながら、パチンコなどのギャンブルに支給された保護費を投じる方の話を聞いたことがあります。
その方の言い分は、「お金がないからパチンコに行く」というモノでした。
…これ、怖いと思いませんか?
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生活保護を受けていても、スマートフォンは所持できます。
これは、求職活動などの際、持っていないと不便だからです。
つまり、少なくともネットへのアクセス権は有していると言えます。
にもかかわらず、スマートフォンでやることは、ギャンブルの情報やスマホゲームの類で、自身の現状からの脱却に必要な情報へはアクセスしないとのことでした。
…この話で怖いことは、もう一つあります。
それは、ある程度の情報・金融リテラシーのある人が、このような人に対して優劣をつけるコトです。
もっとも、ここでは「格差差別はやめましょう」ということもありますが、論点はそこではなく、「調べたことで”知っている”と錯覚している人」が、「搾取される側」に立っている自覚がないことが怖いと、個人的には考えています。
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ある程度、知的好奇心が高い人は、自分の求める情報をキャッチすべく行動します。
ときには、有料のセミナーなどに参加し、自身の知識欲を満たします。
ここに、一つの分岐点があります。
「参加したことを価値とする人」と「得た情報の価値を量る人」です。
「お金を払って情報を得た体験」に自己満足してしまうと、セミナーの内容ではなく、「セミナーに参加した自分」に高い価値を感じてしまいます。
一方、セミナーで得た情報を咀嚼し、自分なりの考察を加え、自らの知恵へと発展できる人もいます。
前者は、お金を払って自分の価値を買っている状態なので、内容を評価しません。
よって、「搾取される側」という強めの言語表現を使わせていただきました。
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質を求めて…
膨大な情報は、新たに「フェイクニュース」などの虚偽情報の蔓延も助長しました。
これは、多くの人々が「検索」はすれども「検証」をしないということを如実に裏付けているものだと私は思います。
この「フェイクニュース」の流れから、プライバシー保護において、「個人情報を隠す」だけでなく、「個人情報をフェイクする」ことで、自身のプライバシーを守る考え方も出現してきています。
こうなると、今以上に情報を検証する能力が、新たな「情報格差=デジタルディバイド」において重要になってくるのではないでしょうか?
よく「ネット社会はイタチごっこ」と揶揄することもありますが、笑い事ではなく「全力で情報とのイタチごっこ」をしていかないと、もう、すぐそこまで危機的状況は来ているのではないでしょうか?
そう考えると、「便利すぎると怖くなる症候群」というネーミングも、センスがないと鼻で笑う前に、一度「検証」の機会はあってもいいと、私は思います。
ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。
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