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ぼくたちはなにで出来ているのか

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2022年6月の記事一覧

#343_自分を守るため世界に対してなにもしない存在が出家した僧侶。

#343_自分を守るため世界に対してなにもしない存在が出家した僧侶。

わたしたちがなにかをすきになったりきらいになったりするのがなにかを守るためだとすれば、なにもすきにならず、きらいにならず、揺れず、自分を守るため世界に対してなにもしない存在が出家した僧侶。

#344_念慮の善悪ではなく、ポジティブかネガティブかでもなく、そもそもそれがあるかどうかです。

#344_念慮の善悪ではなく、ポジティブかネガティブかでもなく、そもそもそれがあるかどうかです。

シャバアーサナのおわりに長い長い呼吸をしてみる、あるいは自分が長い長い呼吸をしていることに気づく行為も、大切な気づきをもたらします。

身体にも意識にも、呼吸をさまたげるノイズがまったくない状態。

この状態をもたらすのは、念慮の善悪ではなく、ポジティブかネガティブかでもなく、そもそもそれがあるかどうかです。

#342_とてもかんたんなヨガのポーズがあります。

#342_とてもかんたんなヨガのポーズがあります。

とてもかんたんなヨガのポーズがあります。

とてもかんたんなポーズを行うことで、わたしたちは自分で自分をいたわり、癒すことが出来ることに気づきます。

#341_身体でこれが出来るようになったら、心についても同じことを行います。

#341_身体でこれが出来るようになったら、心についても同じことを行います。

ヨガのポーズは静止します。
動き続けるヨガのポーズはごくわずかの例外を除いてありません。

静止には二種類あって、筋肉が緊張して身体が固定される静止と、動く必要がなくなって止まる静止であり、ヨガの静止は後者。

身体でこれが出来るようになったら、心についても同じことを行います。

#340_ヨガの目的はきれいにポーズが出来るようになることではありません

#340_ヨガの目的はきれいにポーズが出来るようになることではありません

坐禅の目的がきれいに座れるようになることではないように、ヨガの目的はきれいにポーズが出来るようになることではありません。

瞑想の目的が瞑想が出来るようになることではないように、ヨガの目的はヨガが出来るようになることではありません。

#339_うーん、あんまりそうは思わないです。ずっとここにあるし、せっかく手に入れたものだし

#339_うーん、あんまりそうは思わないです。ずっとここにあるし、せっかく手に入れたものだし

「ヤギさん」

「はい」

「その首から下げているものはなんですか?」

「ベルです。牛だとカウベル。ヤギだとゴートベル」

「それ下げてないほうが楽ってことはないですか?」

「うーん、あんまりそうは思わないです。ずっとここにあるし、せっかく手に入れたものだし」

#338_必要なのは無意識のうちに『それ以外の方法で』と目を逸らしている自分に気づくことかもしれません

#338_必要なのは無意識のうちに『それ以外の方法で』と目を逸らしている自分に気づくことかもしれません

欲求を手離すって、禁欲するっていうことですか?

「たとえばこういうことです」

「どんな薬を飲んでも、軽い運動やストレッチをしても、日々眠れなくて悩んでいた人が、大好きで毎日飲んでいたコーヒーをゼロにしてみたところ、よく眠れるようになって悩みから解放されたとします」

「このひとは、コーヒーも睡眠障害もアリ、という生き方をやめて、コーヒーも睡眠障害もナシ、という生き方を選んだといえます」

「そ

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#337_このときに起こる変化はとても繊細で小さなものですが、その変化に気づいていることは、ポーズそのものよりもずっと大切なことです

#337_このときに起こる変化はとても繊細で小さなものですが、その変化に気づいていることは、ポーズそのものよりもずっと大切なことです

「アーサナのセッションでは、ひとつひとつのポーズが終わった後に、動きが止まって静かになる、とても気持ちの良い時間があります」

「この時間に起こる変化はとても繊細で小さなものですが、その変化に気づいていることは、ポーズそのものよりもずっと大切なことです」

「外部になにも求める必要がない状態は、ヨガの入り口です」

#336_かつての「神」や、現代の「愛」のように、合理的に実証出来ない概念ものを信じ切ることが出来る能力は、人間の社会性を育み、種としての優位性を支えてきましたが、わたしたちがその個々の生を洗練していく過程で、それらはその幻想性ゆえに消失します。

#336_かつての「神」や、現代の「愛」のように、合理的に実証出来ない概念ものを信じ切ることが出来る能力は、人間の社会性を育み、種としての優位性を支えてきましたが、わたしたちがその個々の生を洗練していく過程で、それらはその幻想性ゆえに消失します。

人間の特質は「幻想を共有出来ること」です。

かつての「神」や、現代の「愛」のように、合理的に実証出来ない概念ものを信じ切ることが出来る能力は、人間の社会性を育み、種としての優位性を支えてきましたが、わたしたちがその個々の生を洗練していく過程で、それらはその幻想性ゆえに消失します。

幻想の概念が消失するときに、わたしたちはそれがある種の依存を手離す行為であることに気づきます。

消失に抗うことは

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