小さなワクワクを逃さない
自分がやりたいことってなんだろう。
小さい頃から漠然と思ってきたこの考えは今もなお、なんとなく引きずっています。でも徐々にそれは明らかになってきています。
幼稚園の頃、文集か何かに将来なりたい職業に「大工」と書いていました。
父や祖父が建築関係の仕事をしていたから、なんとなくそこから思いつくものとして大工と書いていました。でも実際、大工仕事をやりたいと思ったことは一度もありません。
小学校高学年の頃、クラスの冊子のようなものに将来なりたい職業に「サラリーマン」と書いていました。
もう思いつかなかったため、無難かつ現実的なことを書いていました。
僕は昔から何かになりたいという思いもなければ、何かを追求したいという思いもありませんでした。むしろ誰かに何かを決めてほしいと思って過ごしていました。
当然学生時代の就職活動にも困り、結局将来性を考えて、興味もなかったITのエンジニアになりました。それが僕にとっておそらく初めての大きな決断でした。
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昨日このような記事を読みました。
先日発生した韓国・梨泰院でのハロウィン大量死事故に関する考察です。とてもおぞましいものが起きたと、当時は思っていました。
この記事では、その事故が起きた理由について地理学的に考察しています。
梨泰院という街に渋谷に近い印象を持つ日本人は多いのではないでしょうか。ハロウィンで騒ぐ若者の雰囲気や、「梨泰院クラス」(僕が大好きなドラマ)に出てくるような居酒屋やバーが多い歓楽街の雰囲気があります。
もちろん若者が集まる街という意味では、とても近いものだけれど、その土地の地理は大きく異なるそうです。
渋谷は、元々は渋谷川の「谷」ではあったものの現代ではそれほど急な坂道はなく、狭い道や広い道が混在し、鉄道網が充実しているため、いざとなればすぐに逃げることが可能です。
しかし、梨泰院は南山(ナムサン)と漢江(ハンガン)に挟まれた急峻かつ狭い地域で、大きな道路がない上に狭い路地が多く、鉄道は地下鉄しかないような地域だそうです。
そんな場所が歓楽街になってしまったため、このような事故が発生してしまった、と述べられています。
素人とはいえ、僕はこの考察にとても納得し、感心しました。
そして気づきました。そういえば、僕はこういった記事を読むのがとても好きだった。
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僕にとって、ITエンジニアとしてのキャリアは残念ながら5年で終わりを告げました。理由は、ITの世界は覚えることが多くて、難易度も高く、興味が沸かないからこれ以上この仕事を続けることにきついと感じていたからです。
僕は今、Webデザインを中心に仕事をしていきたいと思っています。ずっと考えていた「やりたいこと」に希望が出てきたような感覚があります。
ただ、ゼロから学び始めたため、大変なこともたくさんあります。
しかし、このWebデザインも元々は小さい頃に無意識にイラストを描いていたり、何かをわかりやすく伝えることが好きだったことに由来します。
これは、僕が人になにかイラストを描いてあげたら喜んでもらえるかな、と考えた時に思い出したことです。
このとき、「やりたいこと」というのはゼロから見つけるものではなく、ふとした時に閃くものだと思いました。
ふと何かをしたときにパッと過去の自分の興味関心が頭の中を駆け巡り、そのワクワクした感情が、自分が本当にやっていきたいことのヒントになります。
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未来を紐解く鍵は過去にあります。未来を知るには過去の自分を知る必要があります。
人間はいつまでも全てのことを覚えてられないし、そもそもやりたいことを探すくらいなので、覚えていない状況でもあります。
だからこそ、過去に経験した自分にとっての興味関心を思い出すためのひとつの機会が必要です。
先にも述べた記事は、僕にとっての何か一つのヒントになるかもしれません。これがどう仕事に結びつくかどうかはわかりません。しかし、こういったワクワクしたものを見つけたことに価値があります。
僕にとってWebデザインも、偶然見つけた小さなワクワクを掘り下げたことで見つけた「やりたいこと」です。だからそれまでのキャリアを投げてまで、勉強を始めました。
好きなこと、楽しいことには必ず手がかりがある。
僕の終わらない自己分析の旅はまだまだ続いていきます。
僕のことは以下の記事で紹介しています。
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それでは、また明日お会いしましょう!
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