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イスタンブール純情

とうとう旅が終わる。海外生活が終わる。今まであまり考えたくなかった現実が刻一刻と近づいてくる。

そんな終わりの足音を聞くたびに、背筋が伸びる思いがあります。

ついに今日イスタンブールを出発し、日本へと向かいます。

およそ1年2ヶ月の間、フィリピン、ジョージアの2カ国で生活し、旅行ではいろんな国々へと向かいました。

これから日本に帰ってからは、当面日本での生活となります。

転職活動が控えているし、実家生活だし、どことなく落ち着かない日々が続くと思います。

海外が好きで、海外に憧れて、実際に海外へ飛び出した。

そんな激動の期間がついに終わります。

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トルコ最大の都市・イスタンブールは、その長く栄光ある歴史から世界中から多くの観光客が訪れる都市です。

アヤソフィアやブルーモスクといった主要の観光地は、今日も多くの人で賑わっています。

また、ケバブ、キョフテ、サバサンド、アイス、コーヒーなど名物料理も多く、見て楽しい・食べて楽しい、そんな都市だと思います。

昨日の朝、長く続いた雨が晴れ、また少し時間があったことから市内を観光してみました。

1ヶ月前に訪れた時に主要な場所をだいたい外から眺めていたため、敢えてもう観光はいいかなと思っていました。

しかし、いざ天気が良くなり、もうここを去ることを案じると急に観光をしたくなりました。

向かったのはアヤソフィア。

大きなモスクは観光地でありながら、通常のモスクでもあるため、入場料は無料。

1時間近く並んでから、その巨大なモスクの内装を眺めました。

まるでドーム球場のような開放感があり、またこの独特な雰囲気に包まれて、良い体験だったと思います。

イスラム教はなかなか日本人に馴染みがないし、僕がいたフィリピンもジョージアはどちらもキリスト教国なため、イスラム教に対する真新しさみたいなものはまだまだ感じています。

敬虔な教徒はここでも一人、お祈りをしており、改めてここが宗教的な聖地であることを認識しました。

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次にボスポラス海峡沿いの道を歩きました。

晴れている日に海沿いの道を歩くのは気持ちがいいものです。

昨日までは雨で少し寒かったものの、今日はむしろ暑く、海から来る風はとても気持ちいいものでした。

対岸に見えるのもイスタンブール。でもこちらはヨーロッパ、向こうはアジア。

その特異な場所に位置するイスタンブールという都市を改めて実感しました。

本当はドルマバフチェ宮殿に行きたかったものの、あいにく休館日。仕方なく来た道を引き返しました。

その足で向かったのはカラキョイというエリア。

ここで、サバロールを食べます。これは焼きサバをケバブのように野菜を入れて包んだもの。

とても美味しく、ぺろりと食べてしまいます。特にスパイスの配合が良く、異国感も漂う味になっています。

嗚呼、良い日だ。

カフェによってコーヒーを飲みながら、改めて今日という日の幸せを実感します。

旅の間、しんどいこともいろいろとあっただけに、この何気ない瞬間に幸せを感じます。

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夜はジョージアにいたころの友達と会っていました。

たまたま同じタイミングでイスタンブールを訪れていました。トルコ料理を食べながら語ります。

ジョージアでの日々は、仕事に人生に悩むことも多く、そんな時に一緒に過ごした仲間との再会はとても嬉しいものがあります。

まだまだ道半ば。僕は理想が高いため、理想とかけ離れた現実に苦しむことがあります。

彼はそんな僕を宥めてくれ、生きてるだけで十分だと諭してくれます。

これからどう生きていこうか。

すべての選択に失敗なんてないし、でも目標があるから計画をもって準備していく。

そうやって少しずつ理想に近づけて行きたいなと思いました。

イスタンブール最後の一日、ゆっくりと過ごせました。

旅の最後という寂しさはあるものの、少しポジティブになれた一日でもありました。

今日のフライトで、ドーハ、香港を経て東京に向かいます。家に帰るまで、この旅を楽しみたいと思います。

まだまだ旅は続きます。




旅の様子はこちらにまとめています。

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それでは、また明日お会いしましょう!

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