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コソボの歴史的な二つの都市を訪れてみたら日本のような居心地があった

一昨日、北マケドニアからコソボの首都プリシュティナに到着しました。

想像以上に発展していたプリシュティナですが、3時間もあれば十分に見て回れる大きさの都市です。休養も兼ねて2泊で予約していましたが、思っていたより宿でリラックスすることができました。

そのため、せっかくコソボに来たからと、コソボの地方都市を巡ることにしました。

ネットの情報によると、コソボはプリシュティナよりも地方都市を見ることで、「コソボっぽさ」をより深く理解できるとのことでした。

今回向かったのは、国内南西部に位置するプリズレン(Prizren)とジャコヴァ(Gjakova)の2都市。共に、歴史ある建物が特徴的な都市です。

バスターミナルで行き方を聞いたところ、どちらの都市にもたくさん本数が出ている上、料金はその場での支払いとのことでした。

そのため、今回は少しタイトなスケジュールではあったけれど、2都市を巡ってみました。

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プリズレン

まずはプリシュティナからバスに2時間乗って、プリズレンに向かいました。プリズレンはコソボ第二の都市で、イスラム教徒が多く、モスクも多くある街です。

この地を歩いて思ったことは、とても雰囲気が良いこと。

プリシュティナと同様、アジア人が珍しいのか僕を見て手を振ってきます。でもその数、プリシュティナ以上。こんなに多くの人たちに出迎えられてとても幸せな気分です。

小さな川沿いには多くのお店が並んでいて、まるで日本の温泉街のような居心地すら感じました。銀山かな?城崎かな?

ヴィストリツァ川沿いの町並み

そんな雰囲気の良い中、石橋を渡り旧市街に入ります。

観光地の空気を感じるも、人々はみんな笑顔。この街、なんか良いぞ!

石橋を渡るとメインの観光地

お店が立ち並ぶこぢんまりしたエリアではあったけれど、どこか懐かしいような雰囲気もあります。

シャタルヴァン広場

モスクを見てから、丘の上の要塞を目指します。可愛い街並みを抜けた先にあったのは急な斜面。一気に現実に引き戻された気分でした。

しかし、その坂を登っていくと、とーっても素晴らしい景色がありました。

遠くまで続く赤い屋根の家々は異国情緒たっぷり。街中を見渡せる高台には爽快感もあります。

要塞からの景色。絶景!

この要塞自体もまだまだ発掘途中で、ところどころにこれから発見される遺跡に対する期待感もありました。

要塞はまだ発掘途中

市街地に降り、旧市街を抜けてから路地を進んでいくと、大きな教会があります。

この「リェヴィシャの生神女教会」は、コソボ唯一の世界遺産である「コソボの中世建造物群」を構成する一つ。中は入れないものの、由緒正しき教会に大きな存在感があります。

リェヴィシャの生神女教会

オスマン帝国下でモスクに転用されたり、コソボ紛争の舞台にもなったり、つらい歴史も持っており、中を覗くとそんな面影を少し感じられました。

街は栄えており、お昼には商店街の一角にあったお店でケバブの中身のようなものを食べました。

テキトーに注文したらこんなものが出てきた。€2

コソボも含め、バルカン半島はトルコ料理を転用したものが多く、それゆえ味もしっかりしています。

最後まで良い居心地で過ごせたプリズレンは、またゆっくりと見てみたい街でした。

お土産物も可愛い

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ジャコヴァ

プリズレンからバスで1時間、次に向かったのはジャコヴァです。ここはなかなか観光客も訪れない土地。

なぜ向かったのかと言うと、このジャコヴァには昔ながらの木造建築が並んでいるから。

この景色を一目見ようと、わざわざ観光客のほぼいないこの街を訪れることにしました。

ジャコヴァに着いてすぐ思ったのは、なかなかに閑散としている街だということ。ここは人口7万人、コソボ第七の都市です。無理はありません。

整備されていてオシャレ

しかし、街を歩いていると、それまでの都市と同様にいろんな人が僕を見て手を振ってくれます。

コソボ大好き!

そんな楽しい気持ちになっていきます。

バザールのエリアに入ると、さっそく木造建築が立ち並んでいます。カフェやシーシャバー、路地に入ると伝統的な洋服屋があり、こぢんまりした観光地といった様相。

バザールの雰囲気も良い

あいにくの曇天だったものの、その雰囲気の良さに来て良かったと感じました。

少し日本の街並みに似ているものの、本番はここから。モスクを通り過ぎると、観光要素はなくなり、一気にローカル感が増していきます。

ハドゥミ・モスク

これだ!これこれ。

ジャコヴァの古い家屋が立ち並ぶエリア

見たかった光景についに巡り合うことができました。

通りすがる人にとっては日常。しかし、僕にとっては行きたかったところ。

コソボのジャコヴァには日本の昔ながらの町並みにそっくりの光景がありました。

小京都の出で立ち

ひとつひとつ見ていくと、軒や戸など、木製でなかなか年季が入っています。屋根こそ瓦じゃないものの、その姿はほぼほぼ同じ。

一気に日本が恋しくなりました。

時折見えるモスクの尖塔が違和感に感じられるほど、この風景は日本の古い町並みでした。

軒下も日本!

この雰囲気を全身に感じながら、ゆっくり街を歩いて行きます。

通りを抜けると、大通りに出ます。パン屋や教会があるなど、元のコソボの風景に戻りました。

ジャコヴァの中でもこの一帯だけ、古くからの建物が残り、今でもこのような姿を留めています。

来て良かった。

日本から遠く離れた、日本人の99.999%が行ったことのないだろうこの地でこの光景を見れました。

とても幸せな気分だったし、行きたかったところには行けると、自分なりに確信を持てました。

タトゥーショップがあるのが面白い

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まとめ

冬のコソボは18時にはもう暗くなってしまうほど、日が沈むのが早いため、僕も長居はしませんでした。

それぞれの都市にそれぞれ2時間半という短い滞在だったものの、僕にとっては満足感の高い一日でした。

こうして、コソボを深く見ていくと、紛争の歴史も感じられます。ところどころに壊された建物があるなど、美しさの裏にある悲しい歴史も感じられました。

コソボの歴史を感じつつも、優しい人々に触れ、温かい気持ちになりました。

これがコソボっぽさなのかもしれません。

加えて、まさか日本から1万kmも離れたこの地で、日本のような居心地を感じるとは。

これには驚きと感動がありました。

世界にはいろんなものがある。

これからも、いろんな土地に行き、いろんな風景を見て行きたいと思いました。

今日はコソボを出発して、モンテネグロに向かいます。まだまだ旅は続きます。




旅の様子はこちらにまとめています。

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それでは、また明日お会いしましょう!

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