記事一覧
特許は叩くと固くなるのか?
特許は叩くと固くなるという実しやかな噂がある。
例えば、情報提供による権利化阻止に失敗し、特許権が成立した場合、又は異議申立による特許権の取消を狙ったが特許権が生き残った場合、特許権が潰しづらくなり、かえって困るといった話しである。
元審判官等の特許庁の出身の先生で、審判部内で維持決定された事件について、無効にはしにくいよね…といった話しを伺ったこともあるので、まんざら嘘ではない可能性も…?
し
配列表フォーマットの移行(ST.25→ST.26)
1.概要2022年7月1日から、配列表のフォーマットが、現行のWIPO標準ST.25からWIPO標準ST.26に全世界で一斉に変更されます。
これに伴い、2022年7月1日以降に行なう出願では、WIPO標準ST.26に準拠した配列表の添付が必須となります。
また、WIPO標準ST.26に対応した配列作成ソフトは、WIPOからの提供のみとなります(3.参照)。
2.対象となる出願(1)通常の出願・
欧州統一特許の運用開始
1.まとめ(2022年3月10日時点)
2.欧州統一特許の制度概要・制度開始時期
ドイツの批准書の寄託時期によりますが、制度が開始されるのは、2022年末~2023年頭になる可能性が高い状況です。
・手続
統一特許の付与を求める場合、欧州特許公報の公開後、1ヶ月以内にその旨を請求する必要があります(単一特許規則 (18))。
当該1ヶ月以内に、特許全体の翻訳文を提出する必要がありますが、英語で
欧州統一特許規則(仮訳付き)
GitHubを使えば、noteに表を埋め込めると聞いてお試しで。
対訳を埋め込むには、noteは幅が狭いですね。
REGULATION (EU) No 1257/2012 OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL
Beam Therapeutics(ゲノム編集)
1.会社概要社名:Beam Therapeutics Inc
設立年:2017年
所在地:Massachusetts Cambridge, America
上場/非上場:米国NASDAQ上場(2020年2月)
モダリティー:核酸医薬(ゲノム編集技術)/細胞医薬
2.コア技術CRISPR/Cas9システムをターゲティングシステムとして用い、CRISPR/Cas9に連結させた塩基編集酵素により塩基編
中国のパテントリンケージ制度
2021年6月1日に中国専利法第4回改正法が施行される。今回改正法の施行に伴い、日本及び米国と同様に、中国においてもパテントリンケージ制度及び医薬品の薬事承認に伴う特許権の存続期間の延長制度が導入されるため、手持ちのパテントリンケージ制度の情報を整理した。
トランプ大統領の圧力により、パテントリンケージ制度をしぶしぶ導入したという感じが滲み出ている制度設計であり、運用次第であるが、新薬医薬品メ
令和2年度のバイオ委員会の答申書
本年度は、バイオ・ライフサイエンス委員会(バイオ委員会)主催の研修会ができなかったため、弁理士会の委員会活動の宣伝もかねて本年度の答申書のテーマについて簡単にご紹介します。
本年度の活動成果については、次年度の研修テーマとなる予定ですので、興味のあるテーマがあれば研修で直接聞くことができるかも!
・バイオ委員会の活動内容バイオ・医薬関連の国内外のプラクティス、法改正、新技術に関連する特許、バイオ
Macugenに関する特許
1.製品の概要一般名:Pegaptanib
モダリティー:核酸分子(アプタマー)
標的分子:VEGF165
承認年度:米国2004年;欧州2006年;日本2008年
開発元: NeXstar Pharmaceuticals(現Gilead Sciencesと合併)→ EyeTech Pharmaceuticals(OSI Pharmaceuticals、アステラス製薬により買収)
作用機序:VEG