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昔想像してた「大人」にはなれていないけれど


「早く大人になりたい」と思っていた。


大人って、自分のお金で自由に生きられそうだな〜

ヒールかつかつ鳴らして歩いちゃったりして。

バリバリ仕事こなしながら、恋愛も楽しんでて。

女友達と年に何回も旅行して、遊びたい時に遊んで。


「大人」ってだけで何だかかっこいい。

早く大人になりたいな。


まだ社会の荒波に揉まれる前のわたしは、大人の世界を勝手に妄想して憧れを抱いていたわけだ。



現在32歳。

果たして想像していたような「大人」になれたのだろうか?



結論から言うと「こんなの想像してなかった!」が正解である。


大学4年の時に新卒きっぷを携えて就活して内定をもらったものの、なぜか反骨精神を発揮し「わたしの人生こんなんじゃない!」と内定を蹴り、一般職で省庁に入庁し、あまりの閑職っぷりに嫌気がさしベンチャー企業へ転職、未経験なのに新規事業立ち上げに駆り出され、年齢の割には経験値を積んで、給与も周りよりちょっと多くもらえて、でも大学卒業まで付き合っていた彼氏が最悪のモラハラ男だったトラウマでその後お付き合いした恋人とは長続きせず、コロナ禍までは毎日のように飲み歩いて酔って記憶をなくして周りに散々迷惑をかけたりもしたけれど、友達と年に何回か旅行したりちょっと贅沢して楽しく過ごしたり、広い家でリモートワークして、習い事を楽しんで、美味しい料理を作って食べて、ここ数年は日々健やかに過ごしている。


大学4年生からの10年を振り返るとこんな感じだ。

うーん、想像していた「かっこいい大人」になれたかといえばNOな気もする。


自分が想像していた「大人像」に対する答え合わせ。

大人って、自分のお金で自由に生きられそうだな〜
→自分のお金で割と好きなことはできてる。

ヒールかつかつ鳴らして歩いちゃったりして。
→今はほとんど出勤してないし、出勤する時はスニーカーだよ。

バリバリ仕事こなしながら、恋愛も楽しんでて。
→仕事はほどほどに、恋愛はほとんどしてない。でも人生楽しいよ。

女友達と年に何回も旅行して、遊びたい時に遊んで。
→これはめちゃくちゃできてる。遊びたい時に遊べるように日々仕事してるよ。



想像していたかっこいい大人にはなれなかったかもしれないけれど、色んな壁を登って超えて落ちて立ち上がって、後悔のない人生を歩めていることは胸を張って言えるなぁ。


22歳から先、自分が想像もできないような人生を送っていて、それが毎年更新されてるんだから、もう楽しいしかない。

まさか、ベンチャー企業で働いてるなんて。

まさか、20代でマネージャーになるなんて。

まさか、コロナ禍なんてものが出現するなんて。

まさか、大人になっても親友たちと遊べているなんて。


その「まさか」の連続を楽しめている、ということは大人になれたってことなのかな〜なんて解釈してる自分がいる。


この先、35歳、40歳、50歳、と歳を重ねるごとにどんな人生になるんだろう。まだまだ大人になれるかな。

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