梶研吾

漫画原作(『交通事故鑑定人・環倫一郎』『"殺医"ドクター蘭丸』『そ…

梶研吾

漫画原作(『交通事故鑑定人・環倫一郎』『"殺医"ドクター蘭丸』『そば屋幻庵』等)、監督(『ウルトラマンマックス』『ウルトラマンギンガ』『牙狼』ゲキ×シネ『髑髏城の七人〜アカドクロ』『ハツカレ』等)、脚本(『黒塚』『ウルヴァリン』等)、大学教員(神奈川工科大学情報学部D科特任教授)

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  • 観賞の日記 2023年

    2023年の個人的観賞記録です。

  • "キャラクターを起てろ!"劇画村塾第四期生

    数々のクリエイターの出身母体となった"小池一夫劇画村塾"。その第4期生である筆者の業界回想録です。

記事一覧

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3日前

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4日前
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2023年 11月25日 国内ドラマ『悪魔の手毬唄』全6話(U-NEXT) 古谷一行さん版の金田一耕助シリーズ『悪魔の手毬唄』全6話を再観了。 石坂浩二さん映画版とはまた異なる…

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10日前
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10日前
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2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月24日 日本映画『ハつ墓村』〜山崎"マッド要蔵"…

2023年 11月24日 日本映画『ハつ墓村』(U-NEXT) 野村芳太郎監督『八つ墓村』をU-NEXTにて再観。 今さら言うまでもなく山崎努さんの"マッド要蔵"は圧倒的だが、渥美清…

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2週間前

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2023年 11月24日 外国映画『ウィリーズ•ワンダーランド』(U-NEXT) 『ウィリーズ•ワンダーランド』をU-NEXTにて。 スティーヴン•キングの短編を思わせるホラーネタ…

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2週間前
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2週間前
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2023年 11月20日 外国映画『犯罪心理分析官』(U-NEXT) 『犯罪心理分析官』をU-NEXTにて。 決して悪くない題材ながら色々な要素を詰め込み過ぎたのと、ミステリパート…

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2週間前

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2023年 11月20日 日本映画『病院坂の首縊りの家』(U-NEXT) 70年代監督市川×主演石坂コンビ金田一耕助映画第5作目『病院坂の首縊りの家』をU-NEXTにて再観。 ミステリ…

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2週間前
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2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月19日 日本映画『女王蜂』〜コメディとシリアス…

2024年 11月19日 日本映画『女王蜂』(U-NEXT) 引き続き市川崑監督の『女王蜂』をU-NEXTにて。(しかし市川×石坂コンビの70年代の金田一耕助シリーズ映画は観飽きない…

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2週間前
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2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月18日 日本映画『獄門島』〜全体的に硬質な作り…

2023年 11月18日 日本映画『獄門島』(U-NEXT) 引き続き市川崑監督の『獄門島』をU-NEXTにて再観。 個人的には『悪魔の手毬唄』のほうが好みなれど原作小説を巧みに改…

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2週間前
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2023年 11月18日 日本映画『悪魔の手毬唄』(U-NEXT) 市川崑監督『悪魔の手毬唄』をU-NEXTにて再観。 市川監督の一連の横溝正史映画も何度でも観返せる『犬神家の一族…

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2週間前
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2023年 気になった本をつらつら読む日記 11月18日 東野圭吾著『悪意』〜スタイルとアイディアが斬新!

2023年 11月18日 東野圭吾著『悪意』(講談社文庫) 東野圭吾著『悪意』を読む。 タイトル通り"人の悪意"の底知れぬ闇をテーマにしているが、そのテーマ自体は数々の他…

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2週間前

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月17日 外国映画『ウルフハンター赤ずきん』〜全…

2023年 11月17日 外国映画『ウルフハンター赤ずきん』(U-NEXT) 『ウルフハンター赤ずきん』をU-NEXTにて。 昨今流行りの"童話改変物"の一つとしてそれなりのハチャメ…

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2週間前

2023年 気になった本をつらつら読む日記 11月17日 横溝正史著『三つ首塔』〜冒険エンタメ小説としてのサービス精神!

2023年 11月17日 横溝正史著『三つ首塔』(角川文庫) 横溝正史著『三つ首塔』を再読。 初読はかなり前だったのですっかり内容は忘れていたものの、探偵小説というより…

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2週間前
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2023年 気になった本をつらつら読む日記 11月15日 西村寿行著『瀬戸内殺人海流』〜動物小説としての側面が魅力的

2023年11月15日 西村寿行著『瀬戸内殺人海流』(角川文庫) 西村寿行著『瀬戸内殺人海流』を再読。 初読の時よりも本格ミステリとしての結構を凌いで、やはり動物小説と…

梶研吾
3週間前
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2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月27日 国内ドラマ『本陣殺人事件』〜原作にかなり忠実な秀作!

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月27日 国内ドラマ『本陣殺人事件』〜原作にかなり忠実な秀作!

2023年 11月27日
国内ドラマ『本陣殺人事件』(U-NEXT)

古谷一行さんの金田一耕助シリーズ『本陣殺人事件』をU-NEXTにて再観了。

長門勇さん演じる日和警部と金田一との初対面を描きつつ、もろもろ原作にかなり忠実に映像化された秀作。

琴の糸を使ったトリックの再現含め、他のギミックの描き方等も良く、役者陣も鈴子役の西崎みどりさん他、全員が好演。

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月26日 外国映画『秘密の森の、その向こう』〜ディテールが巧緻丁寧!

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月26日 外国映画『秘密の森の、その向こう』〜ディテールが巧緻丁寧!

2023年 11月26日
外国映画『秘密の森の、その向こう』(U-NEXT)

あのセリーヌ•シアマ監督の新作『秘密の森の、その向こう』がU-NEXTに入ったので早速。

『燃ゆる女の肖像』で見せた卓越した繊細な演出力はさらに深化し、VFXを一切使わない短尺の中に、母と娘の絆をファンタジックに描出する。

ディティールが巧緻丁寧で繰り返し観ることで新しい発見が必ずある佳作!

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月25日 国内ドラマ『悪魔の手毬唄』全6話〜哀歓と色彩に満ちた悲劇ミステリ

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月25日 国内ドラマ『悪魔の手毬唄』全6話〜哀歓と色彩に満ちた悲劇ミステリ

2023年 11月25日
国内ドラマ『悪魔の手毬唄』全6話(U-NEXT)

古谷一行さん版の金田一耕助シリーズ『悪魔の手毬唄』全6話を再観了。

石坂浩二さん映画版とはまた異なる哀歓と色彩に満ちた悲劇ミステリの佳作。

ドラマならではの連続長尺がより丁寧な表現を可能に。

日和警部役の長門勇さんの素晴らしい芝居、まだ初々しい夏目雅子さんの姿など役者陣の魅力が活きる。

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月25日 国内ドラマ『迷路荘の惨劇』全3話〜横溝ミステリならではの彩

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月25日 国内ドラマ『迷路荘の惨劇』全3話〜横溝ミステリならではの彩

2023年 11月25日
国内ドラマ『迷路荘の惨劇』全3話(U-NEXT)

古谷一行さんが金田一耕助役のドラマ版『迷路荘の惨劇』全3話をU-NEXTにて再観了。

愛憎と因縁がまさしく地下迷宮のように絡み合う横溝ミステリならではの彩。

役者陣は全員良いが、千石規子さんのキャラ芝居が特に。

古谷さんと長門勇さんの名コンビも本事件にて最後となるが、"らしい"ラストが楽しい。

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月24日 日本映画『ハつ墓村』〜山崎"マッド要蔵"努と渥美"金田一"清と

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月24日 日本映画『ハつ墓村』〜山崎"マッド要蔵"努と渥美"金田一"清と

2023年 11月24日
日本映画『ハつ墓村』(U-NEXT)

野村芳太郎監督『八つ墓村』をU-NEXTにて再観。

今さら言うまでもなく山崎努さんの"マッド要蔵"は圧倒的だが、渥美清さんの金田一耕助も、もし彼が実在するならこんな感じの人なのではと思わせて好み。

映画自体は文学性とオカルト性が奇妙な融合を見せ、原作とはまた異なる"味"のある作品になっている。

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月24日 外国映画『ウィリーズ•ワンダーランド』〜

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月24日 外国映画『ウィリーズ•ワンダーランド』〜

2023年 11月24日
外国映画『ウィリーズ•ワンダーランド』(U-NEXT)

『ウィリーズ•ワンダーランド』をU-NEXTにて。

スティーヴン•キングの短編を思わせるホラーネタに、意外な"スーパーヒーロー"キャラがプラスされて摩訶不思議に魅力的な作品に。

劇中一言も喋らず、肉体芝居だけで見せきるニコラス•ケイジについつい笑ってしまうが、計算されたそのキャラ作りの勝利!

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月23日 外国映画『バービー』〜とまれマーゴット•ロビーはハマり役!

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月23日 外国映画『バービー』〜とまれマーゴット•ロビーはハマり役!

2023年 11月23日
外国映画『バービー』(U-NEXT)

グレタ・ガーウィグ監督の『バービー』をU-NEXTにて。

徹底して作り込まれた世界観と多様性についてのメッセージがオーバーヒート寸前まで連打される。

その過剰さについていけるかどうかが問われるも監督が真に狙ったテーマが見えた時、作劇上必然だったと分かる。

とまれマーゴット•ロビーはハマり役!

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月20日 外国映画『犯罪心理分析官』〜バランスが今ひとつ

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月20日 外国映画『犯罪心理分析官』〜バランスが今ひとつ

2023年 11月20日
外国映画『犯罪心理分析官』(U-NEXT)

『犯罪心理分析官』をU-NEXTにて。

決して悪くない題材ながら色々な要素を詰め込み過ぎたのと、ミステリパートとアクションパートの配合バランスが今一つ。

主演の二人、リャオ•ファンとリ•イーフォンは鉄板の役所で熱演している分、なんとも惜しい。

原作小説『心理罪』を読んでみたいところ。

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月20日 日本映画『病院坂の首縊りの家』〜掉尾を飾るにふさわしい完成度!

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月20日 日本映画『病院坂の首縊りの家』〜掉尾を飾るにふさわしい完成度!

2023年 11月20日
日本映画『病院坂の首縊りの家』(U-NEXT)

70年代監督市川×主演石坂コンビ金田一耕助映画第5作目『病院坂の首縊りの家』をU-NEXTにて再観。

ミステリ映画としての結構、役者陣のキャラと演技、横溝正史先生夫妻の長い登場他、掉尾を飾るに相応しい完成度。

特筆すべき点は多々あるも、桜田淳子さんと小林昭二さんの芝居の輝きが強く印象に残る。

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月19日 日本映画『女王蜂』〜コメディとシリアスの配合度合の妙!

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月19日 日本映画『女王蜂』〜コメディとシリアスの配合度合の妙!

2024年 11月19日
日本映画『女王蜂』(U-NEXT)

引き続き市川崑監督の『女王蜂』をU-NEXTにて。(しかし市川×石坂コンビの70年代の金田一耕助シリーズ映画は観飽きないなあ)

本作は随所に散りばめられたコメディとシリアスの配合度合の妙と前3作の大物女優陣+新人女優の競演が見所。

加藤武さんの等々力警部のキャラも一つの頂点を極めた感が有り!

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月18日 日本映画『獄門島』〜全体的に硬質な作りの佳作!

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月18日 日本映画『獄門島』〜全体的に硬質な作りの佳作!

2023年 11月18日
日本映画『獄門島』(U-NEXT)

引き続き市川崑監督の『獄門島』をU-NEXTにて再観。

個人的には『悪魔の手毬唄』のほうが好みなれど原作小説を巧みに改変し映像作品ならではの表現と帰結を見せる本作も佳品。

全体的に硬質な作りも特徴的だが、その中にあって『犬神家の一族』に続いての坂口良子さんのキュート&コミカルな芝居が光る。

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月18日 日本映画『悪魔の手毬唄』〜哀感と詩情に満ちた傑作!

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月18日 日本映画『悪魔の手毬唄』〜哀感と詩情に満ちた傑作!

2023年 11月18日
日本映画『悪魔の手毬唄』(U-NEXT)

市川崑監督『悪魔の手毬唄』をU-NEXTにて再観。

市川監督の一連の横溝正史映画も何度でも観返せる『犬神家の一族』のエンタメ精神溢れる外連味から一転、哀感と詩情に満ちた名作。

役者陣の演技が最高レベルで特に若山富三郎さんのそれは神がかり的、石坂浩二さんとの掛け合いを含め素晴らしいの一語。

2023年 気になった本をつらつら読む日記 11月18日 東野圭吾著『悪意』〜スタイルとアイディアが斬新!

2023年 気になった本をつらつら読む日記 11月18日 東野圭吾著『悪意』〜スタイルとアイディアが斬新!

2023年 11月18日
東野圭吾著『悪意』(講談社文庫)

東野圭吾著『悪意』を読む。

タイトル通り"人の悪意"の底知れぬ闇をテーマにしているが、そのテーマ自体は数々の他作品でも描かれているも、本作は叙述のスタイルとミステリとしてアイディアが斬新。

いじめも題材になっているが、さらに一歩深く突っ込んで捻ったところに作者の気合いが感じられる。

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月17日 外国映画『ウルフハンター赤ずきん』〜全体的に消化不良感

2023年 日々、映画やらドラマやらドキュメンタリーやらを観てしまった日記 11月17日 外国映画『ウルフハンター赤ずきん』〜全体的に消化不良感

2023年 11月17日
外国映画『ウルフハンター赤ずきん』(U-NEXT)

『ウルフハンター赤ずきん』をU-NEXTにて。

昨今流行りの"童話改変物"の一つとしてそれなりのハチャメチャ感を期待して観たのだが、なんとも消化不良感。

CG等に難あるも部分的には頑張っているのにいかんせん全体の構成が……。

題材自体は面白いわけなので、あと数歩惜しい。

狼族役の役者陣の演技は良。

2023年 気になった本をつらつら読む日記 11月17日 横溝正史著『三つ首塔』〜冒険エンタメ小説としてのサービス精神!

2023年 気になった本をつらつら読む日記 11月17日 横溝正史著『三つ首塔』〜冒険エンタメ小説としてのサービス精神!

2023年 11月17日
横溝正史著『三つ首塔』(角川文庫)

横溝正史著『三つ首塔』を再読。

初読はかなり前だったのですっかり内容は忘れていたものの、探偵小説というよりも、謎、殺人、活劇、官能と読者サービスに満ち満ちた冒険エンタメ小説と言うべきか。

次々と趣向を凝らして頁を引っ張るクリフハンガー技に、大衆作家としての横溝先生の腕の確かさが光る。

2023年 気になった本をつらつら読む日記 11月15日 西村寿行著『瀬戸内殺人海流』〜動物小説としての側面が魅力的

2023年 気になった本をつらつら読む日記 11月15日 西村寿行著『瀬戸内殺人海流』〜動物小説としての側面が魅力的

2023年11月15日
西村寿行著『瀬戸内殺人海流』(角川文庫)

西村寿行著『瀬戸内殺人海流』を再読。

初読の時よりも本格ミステリとしての結構を凌いで、やはり動物小説としての印象が強く残る。

十八番の大自然への博識と文明批判も。寿行先生中期のデットエンドパターンではなく、一条の希望の光が差し、儚くも逞しく明日へ向かうキャラクター達のラストも良い。