12人の優しい日本人　（映画056）

「12人の優しい日本人」

原作は三谷幸喜、「12人の優しい日本人」は1991年に公開された中原俊監督作品です。同じく中原俊監督の「櫻の園」もそうでしたが独特な構成の作品です。独特な構成と言えば本作の直ぐ後に「レザボア・ドッグス」のクエンティン・タランティーノ監督が注目されましたが、それと同じような存在感を示したのが「12人の優しい日本人」と中原俊監督でした。密室劇、一つの部屋で議論が繰り返される物語です。ミステリーやサスペンスに分類、合わせてコメディなので尚更、楽しかった作品です。タイトルが示すように十二人、あまり知らない役者ばかりというのも独特です。おそらく撮影時間も予算もかかってないはず、でも、シナリオは手間暇がかかっていたとは思いますが、極端な話、一日くらいで撮り終えられるような感じでした。豊川悦司が十二人の中の一人で出演していました。ある種、ミステリアスな存在で良好なアクセント、一方、名前も知らない俳優も出演していますが後にテレビ等で見かける度に決まって本作が思い浮かびます。付随して滅多に飲まないジンジャエールを飲む度に本作を思い出しますが、言わば、これらは12人の優しい日本人あるある、そして、12人はこんな人いるいると思う人ばかりでした。