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書評『河合隼雄と箱庭療法』(日本箱庭療法学会編集委員会・編集)パネリスト(著者):松岡和子・茂木健一郎・高木祥子・河合俊雄・川戸圓
2008年の河合隼雄一周忌にちなんで開催された「河合先生追悼シンポジウム(河合隼雄と箱庭療法)」の記録。本来は会員向けの学会誌だったが、市販本として出版された。第一部は講演二本―①松岡和子〈世界の箱庭としてのシェイクスピア劇〉/②茂木健一郎〈無意識を耕すために〉。松岡氏のシェイクスピア劇における“計算された言い間違い”は実世界という劇場の中で生きる人間という役者の無意識を炙り出す仕掛けとして作用するものであり、劇空間が世界を投影するもの=箱庭としてとらえることができるとす