【書評「学校では教えてくれない生活保護」 雨宮処凛・著】
全く知らない一方で、偏見を持っていた生活保護。「水際作戦」と言われる役所窓口での相談者追い払いには憤りを覚えるが、この塩対応の背景には公務員が削減される一方で、生活困窮者支援相談が増えているという実態がある。それによって本来なら助かるべき命が失われているという悲劇が後を絶たない。ひとつ前に読んだ「エッセンシャルワーカー」という本でも指摘されていることであり、日本という国がだんだん住みづらい国になっていることを感じる。個人の尊厳と自立を取り戻し、護ることが即ち「失われた30年」を取り戻すことに繋がっていく。職場の自分の座右に置いておくこととする。
(2024.4.14読了)
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