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結論、留学ってどうなのよ?

 はい、というわけで、今回はそのままストレートに「留学」について書いてみようかと思います。
 国際化が進んでいる昨今、同時に留学や外国映画、翻訳小説への興味が薄れているとも聞くこの頃です。
 個人的にはちょっとそれについて体感はしてないんですが、翻訳小説のたとえば文庫本の値段の高騰は著しくやっぱり売れてないのかなと思ってしまいます。何十年か前と違い、今は留学しなくてもちょっと気が向けば簡単に話す相手がアプリなどで作れるはずなのに。

 機会があればぼくは短期であれ「留学」はしたほうがいいと思っています。それは日本以外の国を見ることで自分の深みというか、幅を広げることができると思うからです。それはもう友人関係だったり、食べ物についてだったり、情報についてほとんど意図せずにも大量の「インプット」がされている状態の昨今、意識的に「アウトプット」をすることが大事だと思うからです。それについて「留学」以上にそれを得られるチャンスはほぼないと思います。

 さて、留学でいちばん多くの人が経験するのがホームシックと言語の壁でしょう。たとえば英語が苦手なまま留学した人は孤独を、英語が堪能であると自負していた学生はおそらく相手の言っていることが理解できない、通じないという挫折を経験する人も多いのではないでしょうか。あるいは孤独感から日本人と固まっているうちに終わってしまった、なんていう人もいるんじゃないでしょうか。

 まず語学学校でいちばん思ったことは、主に、フランス人、スペイン人、イタリア人はめちゃくちゃアクセントが強く、なんなら下手くそでもめちゃくちゃしゃべるので、なんとなく英語が堪能なように見える、ということです。でも、実際、英語のレベルでクラス分けされるので、英語力にそこまで乖離があることはありません。わからないのはきっと彼らのアクセントや英語がそもそも間違っていたりする可能性が高いっていうのが経験上わかりました。でも、あなたが超能力者でもないかぎり正しい文法でなくてもとにかく単語を羅列して伝えようとしないことには、相手は何をいいたいのか予想してくれることもできないので、伝わる可能性は普通に夜寝たら、朝突然目の前に金髪美女/高身長のイケメンが!っていうくらいありえないことです。もしそんなことが起こったら、やばい人かお化けが見えてるということなので、語学留学などしている場合ではなく警察か病院へ!

 そして留学は英語を学ぶ場ではあるものの、やっぱり経験してみていちばんのメリットは友達、これに尽きます。英語だけなら日本でも学べますが、日本で会う外国人は基本的には日本が好きなオタクや奇人ですが、たとえばイギリスやマルタなどに留学した場合は、海外などに興味のある人で、向こうがこっちに興味がある状態ではないので、フラットな状態でいろんな会話をするしかない。逆にいえばシャイであれば、友達などできず語学学校と自宅の往復をするだけで終わってしまうなんてこともありえるわけです。友達ができれば英語力は意識せずとも上がっていくことは間違いありません。

 打ち解けて仲良くなればその人にその人の出身地を案内してもらえるなんていうこともあって、それでたとえばぼくはイタリア、スペイン、スイスなどを案内してもらいました。やっぱり現地人に案内してもらうと、普通の旅行とは違うその場所の一面を見ることができます。そういう別の経験に発展させることができるのも留学の醍醐味と言えるでしょう。いろんな国の友達と話すことは、どーでもいい話でさえ今までにない視点で、斬新です。

 で、留学はしたほうがいいのか。それとも、バカが遊び呆ける時間になるのか。個人的には金銭的な余裕があるのであれば留学一択でしょう。自分の行動次第では様々な経験をするための土壌を作る必要な時間になるんではないかと思います。やっぱり国際色豊かな友達と触れ合えば今までにない視点でものを考えることができますし、もちろん英語などに対する考え方やモチベーションも変わってきます。これは留学をしないと変えることは難しいものなんじゃないかと思います。

アイルランのパブにて


 留学を検討する上で、やっぱり費用はかかります。留学をしないこともひとつの選択であり、間違っていることはありません。留学をしたところであんまり意味がなかった、で終わる人もいることでしょう。ただ、留学をした人と留学をしなかった人とでは、した人にはかならず留学をしなかった人にはない様々な話や新しい視点でものを見る能力が備わるチャンスがある、個人的にはそう信じています。留学して損したな行くんじゃなかったとは思わない大切な体験になると思います。

 ちなみに、英語を学びたいといってマルタに来る人がいます。
 もし英語がうまくなければクラスメイトと話して徐々に英語に慣れていく。これは必ずあると思います。でも、ホストファミリー以外、基本ネイティヴに会う機会はほぼない国なので、多少でも自分は英語がうまい方は、やっぱりクラスメイトの英語がうまい人と過ごしても結局はネイティヴではないので、間違っている英語を聞いてお互いに間違ったままになっちゃうこともあると思っていて、実はそんなに英語が伸びることはないんじゃないかな、というのが個人的な見解です。
 おれはすでに英語うまいんじゃ!という自負がある方、イギリスかアイルランドに行きましょう。オーストラリアやニュージーランドでもいいと思います。おそらくその自信が砕かれることでしょう。違うなら、英語環境はぬるま湯でもあるマルタ共和国へ!
 そして英語に苦手意識がある方で留学する場合、話題のヒット映画や洋楽を聴いてから留学に行きましょう。やっぱり知っていることについて話していると話の流れを追うことができるので、確実に話が理解できるし会話のトピックとして非常に盛り上がると思います。

 海外留学を検討している方、あんまり深く考えずに留学しちゃいましょう!



 


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