見出し画像

詩 : 再び あの海へ

「再び あの海へ」

朽ちてく船は
あちこちに傷みと
さびが随分増えた
まだ
その横には
昨日の宴で使った焚火が燻り
今にも消えそうな
残り火の炭火の最期の様に
何かアンタにモノ申したげだよ
「おんぼろのアンタ
 まだ役立つことがあるはずだ
 俺は分かっている」と云って
本当に燃え尽き消えていった

凪にだった風が
時化が来ることを知らせている

今から来る荒波を襲う大海へ
やり残した想いや
なぜ 沢山の失敗した原因を
探そうとしてこなかったのか!
追い被さる様に
喉に引っ掛けたままの
後悔が抉って来る

そして 身体と声で仲間へ
伝えきれなかった思いを
アイツから言われて
消えたはずの残り火が
また 海へ戻ろうと嗾けられている


#あの海へ #大嵐 #大海 #後悔 #ポエジー #自由詩 #現代詩 #イラスト #ChatGTP #画像生成AI #現代詩 #poem #詩作 #ポエム #詩 #草笛螢夢 #眠れない夜に #私の作品紹介 #創作大賞2024 #オールカテゴリー部門

※ 但し、投稿した作品の著作権は作者にあり無断使用等はお断り致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?