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台風15号車屋さんの物語~~車浸水から納車まで~

執筆者:松永あさこ

9/23静岡を襲った台風15号。まだ床の張替や土砂がそのままになっている訪問先、水没で廃車になった車が集められそのままになっている光景を見かけます。

私事ですが、先日、無事納車され、自分の中で一区切りついたので、今日は私の車の浸水被害~納車までのことをお伝えしようと思います。

9/24朝、同僚から「浸水して出勤できないかもしれない」と連絡あり。
「私は出勤できるから無理しないで大丈夫だよ」と電話を切り出動のため外に出たら・・。

一面泥だらけの茶色の世界。車体には砂や草で線がついていて違和感あり。でも「まさかここが浸水するわけないよね」と思い、車に乗りこむ。エンジンがかかったのでひとまず安心して、職場に向かう。

出勤途中、浸水で通行止めになっているところや、泥で一面茶色くなっている道、道路の真ん中にゴミや車が放置されている光景に「何が起こったんだろう・・」とだんだん不安になりつつも職場に到着。

他の職員から、画像や情報をもらい、被害の大きさを初めて知ることに・・。
また、私の車を見た職員から「この車ヤバイよ」と言われ、改めて車を確認すると、車内マットはびちょびちょでドアポケットに水がたまっていることに気付く。「まさか」と不安になるも、とりあえず仕事しなきゃと訪問に出動。被害の大きさに驚きつつ、一段落した昼休みに、車の担当者に連絡。

「松永さんもですか」と担当者。今日は早朝からすごい数の浸水被害の対応で大変だったらしい。
本当は動かさない方がいいけど、レッカー車は1ヶ月以上先になってしまうとのこと。

なんとか車屋さんに到着し点検。いつもの華やかなショールームの雰囲気とは違い、断水や節電で薄暗い中、お店の固もお客さんも、疲れや困惑を隠せない表情でした。私の車はエアバックがダメになっており、電気系統も不安あり、いつ止まるかわからない状態なので、本来なら乗れない状態であると。

でもあまりの被害の多さで、その場即決で中古車も売れてる状況、代車もレンタカーも用意できないと状況と。

地域によっては2m位の浸水で車が完全に水没した地域もあり、利用者さまの中にも、ドアミラーまで浸水して廃車になった方も数人いました。
私はまだ動くだけ良かったのかな・・と。

水没車は、汚水を含んでるので衛生面にも問題があること、また修理をしても、数年後に不具合が出てくることが多いそうです。修理費用も高額であり、乗り換えることにしました。

車の保険屋さんも大忙しで期間を延長して静岡に残っているとのこと。
みなさん、車を乾燥させるために、ドアやトランクを全開にしているが、窃盗団や悪徳な買取り業者が出てるから気をつけた方がいいとのこと。

車選びにディーラーさんに行くと、中古車はすぐに売れてしまうらしく、いつも車が並んでいるスペースはガラガラ状態。
急いで車を注文するも、私の選んだ車種の納車は3月頃になるとのこと。

あとは待つしかない・・そう思っていた頃、車の担当者さんから「今回の台風被害者への特別措置として納車が早くなります」と嬉しい連絡。
手続きのためディーラーに行き、担当者さんに1ヶ月ぶり位に会いました。

あれ!?
げっそり痩せてる!?
私の担当者さん1人だけでも、40人のお客さんが浸水被害に遭い、ず~っと対応に追われていたそうで、6~7kg位痩せてしまったそうです。

あの日1日で静岡市でとんでもない台数の車が廃車になり、レンタカーや、レッカー車も、県外から持ってきている状況・・。それはディーラーさんも大変だったんだな~改めて思いました。

担当者さん始め、ディーラーのみなさんのおかげで、色んなことがスムーズに進み、被害から2ヶ月で納車を迎えることができました。

台風以降、色々あってとても大変でしたが、いろんな方の存在の有り難さが身に染みて、みんなに支えられていることに気付くこともできました。
今となっては、とてもいい経験ができたので、良かったかなと思います。
みなさん、本当にありがとうございました!
私もどこかで誰かのお役に立てたらいいなと思います♪


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