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【45限目】教師は表現する人

2020.2.5

人は人とのかかわりの中で生きています。人は一人では生きていけません。


私が考えている教師という仕事

学校教育の大切な事は、知識を教えると共に、人を育てる、生きる力を育てるという事です。

教師は子どもたちと同じ時間を共有することで、学習し、生活し、思いを伝えるなかで、子どもを育てていくことが教師の仕事(やるべき事)です。それを実現させるためには、先ず子どもたちとつながっていくことです。

学習面では、この1時間をどう進めるかをイメージし、どんな学習活動にするかを考え、準備し、それをどう伝えていくかという事が大切です。

伝え方が上手くいかないと、こちらが投げたボールを、上手く受け取れない子もいます。先生が何を伝えたいのか、この1時間に何をするのかの目的をはっきりし、それを共有し理解できれば、受け取り方が分かり、上手くキャッチボールが出来ます。


教師の表現する力

教師の表現する力が大切です。1時間の子供の反応を見ながら進めていきますが、子どもたちが理解できず、先生の授業で、何を伝えたいかが分からないという場面に直面することがあります。

考えてみると、教師側がボールを投げても、子どもたちからのボールを受け止めないで、(子どもの話を聞けていない)とりあえず、この1時間にすべきことを優先してしまって、面白くない授業になってしまうことがあります。そこで、教師の表現する力が必要になります。


教師の発信力

子どもたちが授業に集中し、理解するためには、教師の表現力が大切です。子どもたちに伝えるためのエネルギーを持つことです。

・一人一人に目を見て話しかける。(表情や様子や授業態度を把握する。)
・喜怒哀楽がよく分かるように、顔の筋肉を良く動かして伝える。
・ユーモアを交えて興味を持たせる。
・話のメリハリ・強弱をつける。
・話を分かりやすく伝える。
・子供の話はしっかり聞く。
・出来たとき、頑張った時は、しっかり褒めて、自信を持たせる。

など、情熱を持って伝えることが大切です。子どもは、知りたい、聞きたい、分かりたい気持ちがいっぱいです。分からないことが分かれば、世界が広がります。それは、喜びです。

そんな授業をするためには、教師は、表現する人でありたいです。


コロナ禍で子どもたちは

今、このコロナ禍でマスクをしての授業になり、先生も子どもも表情が読み取りにくく、気持ちが伝わりにくくなっています。

ソーシャルディスタンスをとっての学校生活です。人とつながって学んでいくいつもの関係が、今は、仲良く手をつないだり、肩を組んだりも出来ないので、寂しい思いをしたり、不安な気持ちやストレスを抱えている子もいると思います。

だからこそ、みんなが、元気に、楽しく、手や体全体を使って表現し、心と心が繋がってほしいです。


あともう少しのがまん こんなことは、いつまでも続きませんように

人と人が繋がり関わりながら生きているはずの世の中が、コロナ禍で、今は、少し違っています。そのことで、ストレスを抱えている人もいます。毎日が楽しくないと言っている人もいます。

私も、今は、ステイホーム中なので、1日の中で、話をしたのは夫だけ、外へ出たのは、洗濯物を干す時と取り込む時だけの日もあります。

あと少し、このトンネルを抜け出すまで、モチベーションを少し上げて。出来ることをしながら、前向きに過ごしたいと思っています。「こんなことは、いつまでも続きません。」と、独り言を言っている、今日この頃です。


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【編集担当より】

「教師は、表現する人」

この言い方は、なかなかに深いなと思います。仕事やスポーツにおいても、「どう話すか」については、「いかに伝わるか」、そのことによって「行動がどう変容するか」を、想定した上で話すというのが大事です。しかしながら、なかなか難しい。

特に、意識的に発信する場合や原稿などがある場合は、組み立てられた話ができますが、フリートークや日常的な指示・マネジメントの場面では、なかなかうまくいかないことも多いです。

そういえば、ここ数日、失言についてNEWSでよく取り上げられていますね。

相手にどう受け取られるかを意識しながら、無意識でもしっかりと意図が伝わるような人になりたいものです。「人を動かす」ことは、なかなかに難しいですね。個人的には、誠実に相手を思って、常に接するような心の在り方が、うまい話し方につながるように思います。

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