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20231115_第二次産業革命後のイギリスの政治を学び、考えたこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想39

はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"イギリス最初の躓き"までの部分を読んで感じた事を書きました。

 今回の記事では"ソ連・日本の抬頭"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 第二次産業革命を興して勢いに乗るドイツをビスマルクが牽引している時代はヨーロッパにはほとんど戦禍がない時代となった。しかしヴィルヘルム2世が親政を開始することで状況は一変しドイツ帝国海軍をイギリスに次ぐ世界第2位へと押し上げていった。イギリスも"光栄ある孤立"を断念し、自陣営の確立に力を注ぐようになった。
 当時、帝政ロシアに睨まれ国家存亡の危機にあった日本は、日英同盟に背中を押される形で主戦論に傾き、それが日露戦争となって表れた。イギリスは日本を支援したが、その結果日本がアジアに勇躍するきっかけとなった。また敗れたロマノフ朝(ロシア)はロシア革命を誘引させ、ソビエト連邦となり、以後イギリスの前に立ちはだかる敵となって育ってしまった。

感想

 当時の歴史をイギリスの視点で見てみると、圧倒的な1位の座が脅かされて、その対処に追われていることがわかると思います。第二次産業革命でアメリカとドイツに追い抜かれ、ドイツの海軍が世界2位となったことは脅威に感じるものだと思います。第二次産業革命で後れをとり、経済的にも技術的にも劣ってしまったため、以前に得た財産で対抗するしかなかったのだと思います。実力を失いかけたモノが、実力があった時代に積み上げた財産を武器に必死に抵抗するという構図はよくある事だと思います。俯瞰して見ると人も(人が運営している)国も同じなのだと学びになりました。
 このような歴史から現在の実力で劣ってしまった場合、過去の遺産で勝負するのではなく、今後の実力を上げるために対応しなければならないと学ぶことができると思います。多くの人や組織が陥った事なので、難しいかもしれませんが意識しておくと良いと思いました。
 ロシアの膨張を止めるために日英同盟を結び、日露戦争で日本を支援した結果、イギリス自身が衰退する原因を作ってしまったことは皮肉な事だと思いました。現在の人は結果を知っているので何とでも言えますが、当時の人はその人たちなりに最善の策を取っていたのだと思います。行った結果、裏目に出てしまうことは仕方ないことだと思います。
 一度栄華を誇り、なんでも上手くいく経験をした事がある者程、今後も上手くコントロールできると勘違いしてしまうのだと思います。パワーバランスなど状況は刻一刻と変化していることは忘れないようにすべきだと思います。一時は上手くいったとしても長期的には"人や国を自分達の思い通りにコントロールすることは難しい"という点は抑えておくべきだと思いました。

最後に

 過去の遺産で勝負するのではなく、自分の実力を伸ばし続け、実力で勝負すべきという点は大事だと思います。現状に甘んじることなく力をつけていけると良いと思いました。
 自分の本当の実力を伸ばすことを意識し、充実した人生を歩んでいきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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