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20231203_日本への包囲について学び考えたこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想57


はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"「14条」の本性"までの部分を読んで感じた事を書きました。

 今回の記事では"ワシントン会議"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 アメリカ大統領のウォレン・ハーディングは大英帝国の意向が届かなくなった東アジア・太平洋地域におけるPax Americanaを実現すべく1921年ワシントン会議を開催。日本を抑え込むために、まずは"四国条約"を締結。太平洋の諸島(グアムを除いたマリアナ諸島、マーシャル諸島、カロリン諸島、パラオ諸島)を日本領と認める代わりに日本にも米英仏の太平洋植民地を認めさせた。相互承認によって、地理的には米英で日本を包囲する事に成功。日本は太平洋への発展性を失うことになった。今の領地を表面的には認めつつ、これ以上の発展は認めないという意図の条約だった。
 イギリスは米英で日本を抑え込むために障害となる"日英同盟"を破棄。
 アメリカはその後の"九国条約"で、山東権益を認めた石井ランシング協定を破棄。"五国条約(ワシントン海軍軍縮条約)"で主力艦の保有比率を米5: 英5: 日3: 仏1.67: 伊1.67とし、米英で組めば日本に対して10: 3の比率になるように取り決めた。 
 その後、追い詰められた日本は暴走していく事になった。

感想

 日本が追い付けられていき、暴走していくまでの流れがわかりやすくまとめられていて勉強になりました。1つ1つの条約により次第に追い詰められていく当時の日本の様子が想像できました。義務教育などではアメリカに都合の良い歴史を学ぶことになるので、日本がどのような理由で暴走していったのかが見えにくい部分もあると思います。視点を変えて見ることはやはり重要だと思いました。また条約名を覚えるだけでなく、結んだ国同士の意図も(力関係も踏まえた上で)読み解いていく事も重要だと思いました。
 "四国条約"の、表面上は相手の統治を認めた上で今後の発展は認めないというやり方は参考にできるものがあると思いました。相手側も認められている事があるので、受け入れやすくなるのだと思います。条約を結んだ当事者同士は互いの意図を理解していると思うので、アメリカ側の意図を理解している人は内心苦い思いをしていたと思います。しかし、国内へは統治を認めさせた成果を強調しているような気がします。複雑な思いはあるが、体裁を保つことはできたのだと思います。そもそも力関係がある上での交渉なので難しいことの方が多いと思いますが、その部分が外交の面白さとなっている部分もあると思います。日々を生活でも対等な関係での交渉の方が少ないと思うので、このような交渉の方法を認識しておくと役に立つと思いました。
 力の大きい側が小さい側を追い詰めた結果、小さい側の反発が起きることはこの時代に限らず良くあることだと思います。勝てれば大きな利益もあると思いますが、双方に大きな犠牲があることも事実だと思います。力の大きい側の対応の方が小さい側の対応よりも影響が大きいと思います。力の大きい側にいる時ほど、自身のふるまい方を考えることが重要だと思いました。

最後に

 歴史上の様々な交渉や、ふるまい方から自分たちの教訓にできる点も多いと思います。それぞれの立場の意図を考えながら交渉や対応を読み解くことで得られるものも多くなると思います。
 様々な立場の人の意図を考え教訓を得ることで、自分の生活にも役立てていきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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