旅する者だけの特権
ヨーロッパからモロッコのマラケシュに到着した。
強烈な日差しとカラカラに乾いた空気、ごちゃごちゃした喧騒のフナ広場、寄ってくるモロッコ人。
「ここでの旅は一筋縄ではいかないよ。」と言われてる気がしてわくわくした。
綺麗で、おいしくて、旅をしやすいヨーロッパの旅も好きだけど、なんだか旅というには物足りない。
マラケシュのように、人の活気にあふれていて、いろんなものがごちゃ混ぜになって、一筋縄ではいかない旅が好き。
自分の人間力が試されてる感じがする。
マラケシュといえば、ジェマエルフナ広場。
一日中騒がしいフナ広場。その喧騒がピークに達するのは19時前後の屋台が立ち始める時間。
何百も立ち並ぶ屋台、もうもうと立ち込める煙、強引な客引きたちの叫び、大道芸人のめちゃくちゃな演奏。
屋台には番号がふられており、1~140番台くらいまであるのでその多さが想像つくだろう。
ヤギの煮込み、魚貝の揚げ物、ケバブにスープ・・・所狭しと並んだ屋台。
屋台の前を歩いているだけで、右から左から、前からも客引きが寄ってきては、ガンガンのボディタッチと、片言の日本語&ジョークで話しかけてくる。
「ダメよ〜ダメダメ」「そんなの関係ね〜」「かとチャンペ」などなど。
そんな彼らをかわしながら、おいしそうなお店を探し、地元民の多そうなお店を選んで屋台のご飯を楽しむ。
魚介のフリットのお店。
揚げたてあつあつのものをレモンを絞っていただく。シンプルだけど、これ以上においしい食べ方はない。
串焼き屋さん
選んだものを炭火で焼いてくれる。
羊の頭&脳みそ
羊の頭がたくさん並べられてる姿は少々グロテスクだが、味はそれほど臭みもなくおいしい。脳みそは白子みたいな感じ。
名物のかたつむり屋さん。
エスカルゴというよりは、The でんでん虫(笑)
お口直しは、ずらりと並んだオレンジジュース屋さん。
モロッコでこれを飲まなければ始まらない。
乾いた体に染み渡る100%のフレッシュオレンジジュース。
どこのお店で買っても「一緒に写真撮ろう」と言われる(笑)
そしてモロッコといえばのミントティー。
新鮮なミントとたくさんの砂糖。甘ったるいように思うけど、暑いモロッコではこれがなによりもおいしい。
茶葉は紅茶かと思いきや、中国茶。
その土地で生まれた料理をその土地で味わう。
文化や歴史に囲まれて味わうこと。それは旅するものだけに許された特権である。
お腹いっぱいになると、モロッコ人と話したり、子供のボクシングをみたり、アラブの女性たちの本気の殴り合いの喧嘩をみたり(女性が本気で殴り合ってる姿初めてみたw)
こちらはペットボトル釣りゲーム。
大の大人たちが真剣にやっている姿がおもしろい。
こんな感じで、ぶらぶらしているだけで、飽きることのないフナ広場。
マラケシュの旧市街は、1985年に「文化遺産」として世界遺産に登録された。
さらには、ジェマエルフナ広場が持つ独特の文化が、2009年に「無形文化遺産」としても登録された。
マラケシュは、ここに住む人たちの生活も含めて世界遺産なんだと思う。
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