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多くの方と出会い、ご縁をつなげていく――経営者JPコンサルタント紹介④河野 みづほ

「志高き経営者・リーダー達が、集い、学び、執行する最高の場を」という理念のもと、エグゼクティブサーチや経営人材コンサルティングを手掛けている経営者JP。そんな経営者JPにどんなコンサルタントが在籍しているのかご紹介していく連載企画です。第4回目は、ビジネスディレクターの河野みづほさん。彼女が現在の職に至るまでのキャリアと、仕事に対する想いについて語ってくれました。

聞き手:コーポレートプロデュース部 藤田

組織への影響力の強い経営幹部・リーダー人材の支援を通じて、日本をもっと元気にしたい

――新卒で東芝に入られていますが、なぜ当時、このような選択をされたのでしょう?

わたしの父がメーカーで働いていて、高校生のころから自分もメーカーやものづくりに興味があったんです。就活していた当時、半導体産業全体が不況に陥っていた中、その状況を打開するために業界を盛り上げていきたいという話を面接の中で聞きました。わたしもその一端を担いたいと思って、東芝への入社を決めました。
入社後はパソコンの中のSSDやUSBメモリーに入っている電源回路の設計を、4年半くらい行いました。

――その後、人材業界に転身されたんですね。

東芝では優秀な方が周りにたくさんいたのですが、海外勢に圧されていることに疑問をもったんです。人が活躍するには個々が能動的に仕事に取組み、その能力を最大化する環境をを見つけることが大切だと考えるようになり、人材業界への転身を決めました。パーソルキャリアではキャリアアドバイザーとして、製造業の若手エンジニアの方にキャリアカウンセリングを提供し、案件をご紹介していました。この経験を積む中で、ビジネスをより全体的に俯瞰することができるようになり、より広い領域に関わりたいという思いが生まれ、リクルーティングアドバイザーとして企業の採用支援を行うようになりました。そこでビジネスの全体感を理解しながら企業の採用に貢献したのですが、今後は、キャリアを考える個人の方と企業の採用担当者の両方に対し、直接コミュニケーションをとってご支援したいという想いが強くなっていきました。

――そして、経営者JPに入社されたんですね。

「社会に変革をもたらすリーダーをプロデュースする」というミッションに非常に興味を持ち、組織への影響力の強い経営幹部・リーダー人材の支援に関わることに魅力を感じました。組織や事業を大きくスケールさせる力を持つ経営幹部・リーダーの方々のサポートを通じて「日本の企業をもっと元気にしたい」という想いが入社の決め手でした。

企業側から多く寄せられる事業開発のニーズ

――現在、企業側からどのような経営陣・幹部陣の体制強化に関する相談が寄せられているのでしょうか?

時代の流れが速いからこそ企業も変化を求めています。「変化」は大きく2つの要素があります。まずは事業開発のニーズが非常に高いです。既存社員の価値観だけでは新しい事業を立ち上げるのは難しいため、外部から採用した人材にその経験や知識を活かして新しいビジネスを展開してほしいというご依頼をいただきます。
もう1つは、効率をあげるために事業や組織の仕組みを変えることやDXのニーズです。
その中で求められている人材は、会社からの期待や役割に応えながら、自らが能動的に仕掛けて事業を成長させたり、なにかしらを変えて成果を出したり、そんなご経験がある方です。

――そういった方が経営幹部として着任されるとそこでまた事業や会社の成長が加速しそうですね。企業側の支援としては具体的にどのようなことをされていますか?

経営者JPでは企業側も個人側も業界に特化せずに幅広く案件をお預かりして、様々な業界で活躍されている経営幹部の方々からご相談を受けています。一見、全く違った業界の方と企業のご紹介でも、コアな技術やその方のスキルを生かして事業の成長につなげるご縁のつくることができます。このような仕事に携わることは、自分自身やりがいを感じますし今後も続けていくべきことだと感じています。
特に変化を求める企業は、新しい視点がほしいというニーズとわたしたちの強みが合致していると思っています。

――業界を超えた転職の場合に課題や気を付けておくべき点はあるのでしょうか?

企業側は外から来た方が、その業界特有の知識が不足していることに対して、「なぜこんなこともできないのか」という考えを持たないのがいいと思います。新しく入ってきた方に足りないところがあるのは当たり前で、企業側にないものを持っていることがその方の強みです。強みをいかに発揮して弱みをいかにサポートするかという考え方を持っていただくことが重要です。
もちろん転職した側も新しい環境に移ったら、過去の成功体験にとらわれず、一から学び、チャレンジしていくマインドや姿勢を持ち、お互いが柔軟に歩み寄ることができるといいですね。

経営幹部に求められるリーダーシップ力と俯瞰的な視点

――次に、転職をお考えの経営幹部の方からはどのようなご相談が多いですか?

1つ目は自分が目指すキャリアのために、その経路をどう描くべきかというご相談が多いです。
例えば現在役員の方からのご相談で、将来的には経営者としてトップに立ちたいと考えているが、そのためにいま何をすべきか、新しい職場でそのゴールに到達するために何が必要で、足りないものを次の機会で補うためにはどのような仕事をするのが最適かという話がありました。
最近では、大企業の部長クラスの方々がそこから上に進むことが難しく、企業の規模などをいろいろと変えながら、最終的には自分が経営に携わりたいという想いをもってご相談いただく方もいらっしゃいます。
ご自身のキャリアに明確なゴールを持っていらっしゃる方はそこに近づくためにこれまでの経験が活かせる業界や会社の規模をお話しさせていただきながら、具体的な企業のご紹介をさせていただきます。

2つ目は、これまでの経験を生かして新しいことに取り組みたいというご相談です。その新しい切り口は人によってさまざまですけど、いままでやってきたことからさらに幅を広げたいと。
同じ業界に留まりたいという方は少なく、自己実現のためやご自身を成長させることが目的で、転職という手段を使って別の場でキャリアを描きたいというご相談が多いです。
こういったケースはその方の知識・経験・スキルという3軸ぐらいに、これまでの経験を棚卸しします。例えば、個人営業でずっとキャリアを歩まれていた方が、突然BtoBのマーケティングをするというのは難しいです。そういった方が違う業界に移る場合は、これまでの経験やスキルを生かして、営業を企画する側や仕組みや体制をつくる側にシフトをしたり、別の業界で個人営業をしたり、異業種でも活躍できる経験を確認しながらご提案しています。

――そういった転職を考えている経営幹部の方々や幹部採用をする企業の両方と対峙する中で今後求められる経営幹部はどのような方だと考えますか?

企業側が期待している役割に応えられるスキルと経験があるのは大前提として、それ以外に2つあると考えています。
1つ目は周囲をまとめるリーダーシップ力です。求められるリーダー像は時代とともに少しずつ変わってきています。昔は圧倒的な強いリーダーが求められていたものの、いまはボトムアップでメンバーの意見も聞きながら意思決定をすることや、多様性を大切にすることが求められています。周囲を巻き込みながら成果を出すためには、人柄や考え方、コミュニケーションの仕方が非常に重要になっていると思います。
2つ目は過去から学び、次に活かす力です。いまはビジネス環境の変化するスピードが速くなりそれに適応するのが遅れると一気に取り残されてしまいます。そうすると、過去成功した事例を抽象化してまた新しい事業やサービスに活かすという発想が非常に重要になってきます。もちろん新しくゼロから考える力も大切ですが、それと並行して、過去の成功や失敗の要因 を分析して次に活かす力は今後求められると思います。

――今後、河野さんが実現したいことはありますか?

より多くのリーダー人材のキャリアをつなぎ、個々の能力と働く場の接合点となり続けたいです。そのために、自社の体制強化を考える企業側にも転職を考えている経営幹部の方々にも提供できる価値を増やしていきたいです。環境も、いままでの経験も、一人ひとり違うので、個々の大切にしたいことや強みを、その方と同じ目線に立って理解し、その方を求める企業とのご縁をつないでいきたいと思います。


――本日はありがとうございました!


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