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私のOAD日記

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TV業界に就職してはや30年。時はあっという間に流れた。思えば大学生の時、何をして生きていくかを考えて、人を喜ばせる仕事をとこの業界を選んだ。思い立ったのが遅かったのとバブルで色…
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#私の仕事

好きなことをしてね

好きなことをしてね

 「わぁ〜!!いいですねぇまた来ましょう!」
先日ランチに誘った職場の後輩が言ってくれた。コロナ禍に弊社の社員として入社、歓迎会も無いままになっていて、ずっと気になっていてやっと誘うことが出来た。

 よく日本では飲みニケーションなんて言葉があり、バブル期に就職した私などはそれこそあまり働きも良くないのに先輩方にことあるごとに誘われ、また飲み会が開催されては努めて半分社会勉強半分で参加して、それは

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ポジショニング

ポジショニング

この仕事をしていて、本当にポジショニングは重要。特に私の仕事はカメラに映らない仕事だから。

アナウンサーやタレントさんは映ってなんぼですが、裏方である私は映ってはいけない。

だけど、出演者には分かるところに居なければならない。そしてカメラの邪魔しならないところ、そして窮屈でなく動き安くて自分は居心地のいいところ…何処だ?!

音声マンをしている時も、とにかく音の近くへしかし、これまたマイク共々

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仕事納め

仕事納め

TVってお正月もあってるよね?

TVは朝も夜もずっと放送されています。今はかなり録画というものが浸透していますが、私が小さい頃は、TVでやっていることは、リアルタイムで行われれていることだと何だか勘違いをしていました。

だから芸能人とか深夜まで大変だなぁとか、さっきは別の局に出ていたのにとか…まあ本当に良くいえば純粋にTVを楽しんでいたし、悪く言えばまんまとTVにハマっていたのかもしれない。

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タイムキャッチは要保存

タイムキャッチは要保存

TVの放送枠は、当然の事ながら時間が決まっている。CMも15秒、30秒…と時間が決まっていてその枠をスポンサーさんに出していただくことになる。

当然の事ながら、時間には厳しい。それこそ1秒たりとも1フレ(1秒は60フレーム)だって間違うわけにはいかない。

間違った場合事故になる。TV局で言うところの、放送事故。

私は入社して2年目から、TVの監視業務であるマスター(主調整室)勤務となった。そ

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社用スマホを貸与されました

社用スマホを貸与されました

社内勤務であり、派遣でもあるため、ずっとスマホは自家用でしたが、全てがアプリを通して通知されるようになり、アプリを搭載していない私は連絡が漏れることが多くなって来て、いよいよ社用スマホを貸与されました。

分かってはいるものの少し責任が…重い。手にしたからには、休みの日でも必ず出なければならない。報道ですから当たり前ですが。

今までは、気を付けていてこちらから頃良き時に連絡するというスタイルだっ

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リフレッシュをしていました

リフレッシュをしていました

いつからだろうか、労働組合と会社との間でリフレッシュ休暇なるものを取得することに合意がなされ、有給休暇を連続して5日間取得が可能になった。

入社して3年ほどたった頃、仕事頑張ってるしちょっと遠方へ旅行へ行きたいかなぁと思った時、これが無かったのでその旅行は諦めなければならなくなった。

当時シフト勤務で回している職場に配属されていたので、どうにか休めるのでは?と淡い期待を持っていた。

自分もも

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情緒のある仕事をしたい

情緒のある仕事をしたい

一方的に流している様なTVの仕事だから、一つ一つに情緒のある仕事をしたいと私は思う。

でもそれは、仕事だけじゃないかも知れない。何かを運ぶ時、何かを動かす時、なにか言葉を発する時。

情緒のある行動をしたい。

それは、自分の持っている余裕のようなものかも知れない。

例えば情緒のない仕事は、ただの仕事でしかなく、情緒のある仕事は、愛のある仕事の様な気がする。

TVで画面が変わったりニュースで

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「ドヤ!」って顔してやろう

「ドヤ!」って顔してやろう

 仕事をしていると、あれもしたいこれもしたいとしたいことは増えてくる。

 面白いことに、私のしているTVの仕事では、色んな発想を膨らませる制作と、それに答える技術という形で日常の仕事は進む。

やりたいことはひとつ、視聴者に面白いと思われる番組、視聴者が喜ぶ番組を作ること。

ニュースに関しては、分かりやすく速く伝えること。

そこは共通している。制作がやりたいことに技術が応える形だが、技術側が

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仕事でミスをしたら

仕事でミスをしたら

まず、謝る。

もちろんミスはないに限る。でも人間だから、誰にでもミスはある。必ず。だから大事なことは、ミスをしたあとの事。

それに、ミスをしないようにという仕事の仕方は、私は良くないと思っている。それでは臆病で何もできなくなるし、実はそのことが返ってミスを誘ってしまうことをみんな知らない。

ミスはある。でも誰だってミスをしようと思ってする訳ではない。だから、ミスをしたあと、あなたはどうします

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SEの山を教えてね

SEの山を教えてね

TVは、映像と音声が別々に流されている。

番組の技術的設計図の様なcueシートと呼ばれるものがあり、そこには詳細が書かれている。

家庭のTVモニターから流れてくるものは映像にアナウンサーの声やBGMや最近は効果の着いた文字などが画面いっぱいに踊るように出て来る。ちょっとそれはカメラマンに失礼でしょってくらいにデコレーションされたものまでが届くわけだが、それらは本来バラバラで、1つにまとめる作業

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職場の電話について

職場の電話について

携帯電話、スマホをみんな持っているけど、まだまだ職場の机の上には、たくさんの固定電話がある。

電話に出たら、「はい〇〇です」

「〇〇様ですね」「〇〇ですねお待ち下さい」と声に出して相手が言っていることを繰り返して確認する。

そうすることで、周りの人がどこからかかっているのか直ぐ分かるし、電話を待っていた人は、手を上げて電話をかわることができる。

もちろん大きな声で「〇〇さんに電話された方!

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だめでしょ…

だめでしょ…

朝通勤途中イケメン部長さんから電話。
九州新幹線の中で事件だという。少しバタバタしますが、と予備Qを振られた。 

今週は月曜日から大変なことになった。でも多分大丈夫。もう容疑者は逮捕されている…。

先日の東京京王線の真似をしたらしい…
だめでしょ!!
もうホントに。
お陰で1日ずっと忙しかった

何か事件があったら再発防止の為にも 
放送する。でも、それを知って模倣する人がいる。心が痛い。

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勉強会には

勉強会には

参加するべし

今日は、またこの仕事へ強く呼び戻される様な出合いがあった。 

日本テレビ報道局記者の清水潔さんの勉強会が、開かれた。参加は希望だが、清水さんは、桶川ストーカー殺人事件の容疑者を独自の調査報道の取材で突き止めた記者だ。
そのような人の話が生で聴けるのであれば、オンラインが多いこのご時世だが、顔を見て是非生で聴きたいと思って参加した。

清水さんは、雑誌記者からTV局の記者へ転身、調

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愕然とした

愕然とした

私は会社のためを思って常に喋ってるよ。

先日、衆議院選挙が行なわれた。それに際して選挙報道の仕事が入ったわけだが、選挙なんてそうしょっちゅうあるものでは無いので、それは経験するのにいい機会なのだ。

新人であればなおのこと。
仕事は特に経験が物を言う。
報道の仕事などは、発生モノを追いかけるのはよくある事で、発生モノが無い時は、ずっと何も無かったりする。

世の中が平和でいい事のようだが、色んな

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