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勉強会には

参加するべし

今日は、またこの仕事へ強く呼び戻される様な出合いがあった。 

日本テレビ報道局記者の清水潔さんの勉強会が、開かれた。参加は希望だが、清水さんは、桶川ストーカー殺人事件の容疑者を独自の調査報道の取材で突き止めた記者だ。
そのような人の話が生で聴けるのであれば、オンラインが多いこのご時世だが、顔を見て是非生で聴きたいと思って参加した。

清水さんは、雑誌記者からTV局の記者へ転身、調査報道により報道される様々な事件や事象について探求して来た人だ。

国際指名手配された容疑者を追跡し、ブラジルまで行き、直撃取材。容疑者から裏を取り、容疑者はその後現地で逮捕され日本へ引き渡されるまで辿り着いた。 

その様子の一部始終がドキュメントとして番組になっている。
勉強会ではダイジェストではあるが、それが流され、当時の映像には今でも緊迫感があり、映像の力に改めて気付かされた。

 調査報道と言われるところの裏話や事件の周りの被害者の遺族や関係者、警察との信頼を得るまでの誠実な清水さんのひたむきな事件へ向かう姿勢を聴くことが出来た。  

「だから、必要なんだ」と清水さんは結ぶ。

TVには流れない、でも放送するには足繁く方方へ通い取材している。若手の記者たちにはきっと心が揺らぐことばかりだろう(と拝察する)でも、必ず必要なんだ。我々がやっていることは。

どれだけ若手の記者たちにとって心強い言葉であったか知れない。

私はいつもガッカリするのだが、歳の割には色んな好奇心が働いてしまう。疲れて帰って来た記者に「何で?なんで?」と尋ねてしまうのだ。

デスクを通り出来上がった原稿にも「どうして?」「どういうこと?」と素人さんのように聞いてみんなの手を煩わせてしまう…

でも、いつも大事にしたいと私は思っている。記者たちが取材して来たこと、カメラマンが撮って来たもの、被害者、遺族の気持ち、その姿勢はそれで良いのだと。

それを改めて確認できたことにホッとした。
私の年齢くらいになると、色んな事を諦めていたり信じられなくなったりしている人が多いように思う。そのたびにこちらまでガッカリして想いが揺らぎそうになるが、今日の清水さんの話には元気をもらえたように思う。

私でもそうなのだから、きっと若い記者には、もっと力になったことだろう。 

ひとところで仕事をしていると、ともすると視野が狭くなりがちで、もっと幅広く多角的に物を見ることが出来るようになるために、会社が開く勉強会には参加するべし。
私たちは、世の中のほんの一翼を担っているだけだから。
読んでいただきありがとうございます❤️
2021.11.5



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