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中国生活で感じたこと#2 (治安とプライバシー、距離感)

自宅隔離生活4日目です。そこまで苦痛を感じることはありませんが、毎日体温を4回測って、住んでるマンションや居住区の医師に報告しないといけないのが、地味に面倒です。

さて、前回の続きです。治安 vs. プライバシー、連絡先の交換・距離感についてです。

1.治安 vs. プライバシー

ご存知のとおり、中国は管理、監視社会です。上海のような大都市では街の至るところに監視カメラが設置されています。交通事故も見逃しませんし、信号無視をすると個人が特定されます(と言いつつ中国人も信号無視しまくりですが笑。いちいち捕まえていたら、キリがないのでしょう)。映像情報と個人情報のデータベースが結び付けられており、治安も必然的に良くなるわけです。

なので夜に外を歩いていても怖さを感じることはありません。アメリカにいた頃は、例えばニューアークのそば(NJ州)では、下道を車で走るだけでドキドキしましたし、マンハッタンでさえ、夜一人で歩いていると怖いと感じることがありました。

プライバシーもへったくれもないとないと感じることもありますが、中国人に聞いてみると、治安>プライバシーと考える人が多いです。これは元々の社会環境の違いが大きいのでしょうね。法に触れることをしなければ、監視カメラを恐れる必要もないんですけどね(そりゃそうだけど、そういう問題ではない)。

情報管理の話は書いてもおもしろくありませんし、デジタル技術の先進は長くなりそうなので、別途まとめたいと思います。

2.連絡先の交換

筋トレおじさんがナンパをするという話ではありません。日本と比較して、男女間を問わず、連絡先の交換が非常にカジュアルに行われる雰囲気がああるという話です。ここでいう連絡先とは微信(Wechat)のことです。

Wechatは中国で最もメジャーなSNSで、LINE、インスタグラム、Facebookの機能を兼ねそろえています。プライベートだけでなく、ビジネス上のコミュニケーション、電話会議や資料の受け渡しなどもWechat上でできてしまいます。パソコンの画面でも使いやすく、slack的な使い方もされます。その他、日々の買い物や、飲み会の精算もWechat(またはアリペイ)で行われます。

会議、仕事中に携帯を見ている同僚も多く、赴任してきた当初は「ん?」と思いましたが、基本的に皆Wechatでマジメに仕事をしていました(プライベートのな使用もしていると思いますが)。

LINEをビジネス利用されている方は、よくご存じだと思いますが、チャットというコミュニケーション形態は、会話の流れが一目でわかりますし、短文でまとめる都合上、要点のみのやり取りとなるため、非常に便利です。(意思決定権者次第ではありますが)意思決定がスムーズに進みます。日本でもビジネスラインを採用している会社が増えていると感じますが、もっと普及すれば良いなと思いますね。

Wechatの利便性の話に脱線してしまいましたが、つまりWechatは名刺みたいなもので、すなわちWechatの連絡先の交換は挨拶みたいなものです。そのため、ジムのお姉さんが「休館日の連絡用に」とか(ただ客引きです)、飲み屋のお姉さんが「イベントのお知らせ用に」とか(ただ客引きです)、カジュアルに連絡先を交換することになります(勘違いしてはいけません)。日本では中々ないシチュエーションかなと思います。

3.中国人の距離感

連絡先の交換もそうですが、日本人と中国人で、人との距離感(物理的、心理的)が違うと感じることは良くあるのですが、一般的に中国人の方が、近いように思います。物理的には、例えば、地下鉄のホームで地下鉄を待つ際等、ぴったりくっついて後ろに並ばれるので、当初は結構驚きました(満員電車が嫌いなのは一緒ですけどね)。

心理的にも、一般的に中国人の方が、オープンマインドな人が多いように思います。私の観測する限りですが、年収とかもカジュアルに話題になりますし(なお日本では年収というと額面を指すことが多いですが、中国では手取りを指すのが一般的ですね)、思ったことをストレートに伝える人が多かったり、初対面の人ともフレンドリーに会話している印象があります(私の周囲だけ、または私のコミュニケーションの取り方の問題なので、あまり一般化はできませんが)。

私はこういう違いを楽しむタイプの人間ですが、こういった違いにストレスを感じる人も多く、早々に帰国する駐在員の話もよく耳にします。

食事とかもそうですね。私は、日本の外食の方がクオリティが高いと思いますし、本場の中華より、日本風中華の方が口に合うことが多いです(ただ、トップ写真の陳麻婆豆腐本店の麻婆豆腐は日本のよりおいしかったですね)。それでも「それはそれ」、「これはこれ」で楽しんでいます。鈍感なだけかも知れませんが、海外で生活するには、この「鈍感力」も案外大事かも知れませんね。

食文化についても改めて書いていきたいと思います。

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ではでは。







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