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へなちょこバンドの25周年 / LIVE 「Silver Jubilee at Makuhari Messe 02/10-11」 BUMP OF CHICKEN

MC部分は書き起こしではなくニュアンスですのでご留意ください。

振替公演DAY1参戦

結成記念日(2月11日)に合わせて予定されたライブは、コロナ感染拡大を鑑み延期の英断を下された。ようやく開催と相成ったのは7月最初の週末。幸運なことに友人が2/10公演を当ててくれ、7/2の振替公演DAY1に参戦させてもらった。

延期されてもライブ名にはずっと当初の日付が入っていたし、スマチケもずっと「2/10」のチケットとして存在していた。
ライブの最後、ハケる前の一人語りで、藤原基央から言及があった。

「本当は去年やりたかったけど出来なくて、2月にもやりたかったけど出来なくて、でもどうしても諦めきれなくて。みんなにこいつ(エンブレム)の誕生日に出席してほしかった。来てくれてありがとう。」

【Silver Jubilee】とは「25周年(四半世紀)の記念日」を指す。「銀婚式」はこの邦訳だ。2021年11月14日に開催されたYoutube生配信のタイトルは「BUMP OF CHICKEN Studio Live Silver Jubilee」だった(アーカイブ無し…)。

前回BUMPのライブに私が参戦したのは2019年11月の東京ドーム公演。ここからバンドとしても実に2年8ヶ月ぶりの有観客ライブとなった。

なんと初日終了後の当日中に公式からセトリプレイリストが出た。DAY2はガラッと変わるのだろうか。
アルバムをひっさげたツアーではない、メモリアルな単発公演。新旧織り混ぜたセトリには彼らのたしかな「足跡」を感じ、「変わらないまま変わっていく」幼馴染みバンドに思いを馳せる夜となった。

そしてBUMPが粋なのは、このプレイリストはあくまで「本編」のセトリだということ。
アンコールは3曲中2曲が「サブスクに無い」ものだったのだ。これは来場できた人たちだけの想い出。ライブを大切にしてきた彼らなりの醍醐味を感じた。

全曲振り返り

ちなみに15分ほど押して始まりました。
登場してきたとき秀ちゃん以外おんなじような髪形してきてて笑った。

【アカシア】
実はnote下書きのまま出せてないんだけど、この曲ってBUMPがポケモンの世界観に寄せたようで、逆に「ポケモンがBUMPの世界観を体現している」のではないかと思ってるんですよね…(唐突)
2番の”君の凄いところ”で会場を指さし、間奏で「やっと会えた!」と叫んだ藤くん。
”君のいる事を 君に伝えたい そうやって始まったんだよ”
って始まるライブ美しすぎませんか…。

もう離せない手を繋いだよ
これが伏線だったなんて思わなかったよ。

【Hello, world!】
最後の歌詞が変わった瞬間、「BUMPのライブに来てるんだ!!」と実感が押し寄せた。
”ハロー どうも 僕はここ 
ハロー どうも 君もここ”(元:僕はここ)

【天体観測】
これが無いライブは基本無いですからね。なんぼあってもいいですからね。
序盤で狩野英孝のクセツヨな歌い方を思い出してしまってつらかった。許さない。笑

いつもライブでこちらが歌っている”今も一人追いかけている”の箇所で藤くんが耳に手を当て「聴こうとしてくれた」時、心の声で歌いながら涙が溢れそうになるのを堪えた。

一瞬「あれ?歌っちゃダメなんだよね?」と思ったけど、この曲の後に少し藤くんが喋ってくれたことで、その想いにまた感動してしまった。
「いつも君らが歌う所は空けとくよ、例えるなら学校に仲の良い奴がいて、そいつが何らかの事情でしばらく来れなくなったとして、俺は『早く来ないかな』ってその席を見つめてるみたいな感じ。
でも勢い余って歌っちゃうこともあるかもしれない、その時は俺がその席に座っちゃったと思ってね」

【なないろ】
ついに朝ドラのタイアップか~国民的バンドだな~と感慨深くなった曲。
「なないろ(虹)」のモチーフで、”戻れないあの日の なないろ”って締めるのがBUMP節…。

【宇宙飛行士への手紙】
ここでぐっと懐かしくなってしまった。もがいていた学生時代…。
サビが全部のパターンで泣かせてくる。全部大好き。

いつだってBUMPの曲は、藤原基央という人は、「君に出逢えたことが嬉しい」「君と同じ時代(現在)を生きていることが素晴らしくて尊いんだよ」って全力で伝えてくれるから、自分みたいな取るに足らない存在でも肯定された気持ちになる。

と言いながらこの曲で一番テンションが上がるのは、”トリケラトプスに触りたい”と歌いながら角を生やすジェスチャーをしてくる藤原基央(43)です。「あざとくて何が悪いの?」に出てもらって良いですか?

ここで藤くんからメンバー紹介MC。
藤「ベースのチャマこと直井由文くんです」
あの件はまさかスルー?と思ったけど、「色々とご心配ご迷惑をおかけしてすみませんでした、これからも一生懸命音楽をやっていきます」的コメントの後にチャマが何度も頭を深々と下げ、会場からの拍手もしばらく続いた。

藤「ギターの増川弘明くんです」
増「こんにちは!たのしいです!みんなありがとう!」←42歳じゃないね12歳だね??カワイイネ???
増「ここに立ったら泣いちゃうかと思ってたんですけど、意外と大丈夫でした!」←語弊www
増「そういうのを吹き飛ばすくらい楽しくやらせてもらっています!」

藤「秀ちゃんなんかもいます、ドラムの升秀夫くんです」←めちゃくちゃ笑ったwwwこんなのも売ってますみたいな言い方www

自分の名前を言い忘れていたぞ藤くん。
チャマはこれ以外喋らなかった。藤くんが回して、ヒロがいつも以上に喋ってた。ヒロワールド展開されてた。笑
「暗い曲もやりますよ」と暗転。

【arrows】
「28年周期」を意味する【orbital period】に収録された1曲。懐かしかった。15年前だぜ…(言いながら自分でくらう)
途中のサビの歌詞変え、なんかチャマの一件を思い出しちゃった。
”一緒にここから離れよう そばにいて”(元:離れよう)

【Small world】
すみっコぐらし、良い映画だったよ…世界観がBUMPなんだもんな~。笑
【ファイター】でコラボした漫画『3月のライオン』も想起したりして、やっぱり「孤独」を否定しない人たちだよなと。
”流れ星ひとつも 気付けなくても
君を見つけて 見つけてもらった僕は 僕でよかった”

【銀河鉄道】
話しかけるみたいに歌ってたなあ。
短編映画を観たように想像できる情景と、起承転結、終着点(結論)の説得力。自分も生きてるんだ、進んでるんだって思えるので、まあ雰囲気は暗いとしても結果静かに前向きな曲だと思っている。。自己内省的曲が多いよね、というかほとんどがそうだよね?

【リトルブレイバー】
言ってること変わってないんだな、と改めて信頼感が増す…!
初期曲はギターがぎゃんぎゃん鳴ってて洋楽のギターロックっぽい。
【arrows】のリュックの話。
”もうポケットはすでにいっぱいだ
そいつを誇り信じれるだろう?”

【乗車権】
長めのイントロからの、編集してんのか?ってくらいカッコいいカメラワークからの、赤い照明からの、あ~~~神曲きた~~~!!!
こういう人たちだったわ。って思い出す。
サビの終わり、叫んではなかったんだけど、短く歌い捨てる感じも諦観が伝わって逆に悲痛な印象を受けた。

【Aurora】
からの!!!!ギャップ激しすぎてクラクラ!!!!笑
爽やかで上質なJ-POPに聞こえちゃうけど、歌詞をよく読むと明るくはないから、やっぱりこの人たちってこういう感じだよね~信頼できる~ってなった。
歌えないけど会場のコーラスが聞こえました。みんな心の声で合唱してたよね。
”好きな色で 透明に”

【ray】
”あの透明な彗星は 透明だから無くならない”
「初音ミクコラボ!!??」と物議を醸した(よね?)この曲も、すっかりライブの定番曲になった。自動制御でカラフルに輝くPIXMOBとの相性が抜群に良くて、これを付けた右手を振りまくって間奏に手拍子するのが気持ちよすぎるんだよね。なお終焉直後にはすでに腕が痛かった。
藤くんのライブでの歌い方が好きで、音源に違和感すらある。笑
いつも、”生きるのは最高だ” ってこっちに歌わせてくるから泣いちゃう。それまで、生きるって大変だよな。って寄り添ってくれた所にトドメ刺される。暗闇の中にいる状況で、その先に光があるとか言わないで、星(想い出)を思い浮かべたら銀河の中だよって普通言わないよ。自助努力が過ぎる。笑
そうやって自分を信じることで生きていける力があるんだって気付かせてくれる。

【オンリー ロンリー グローリー】
懐かしすぎて死んだよ、rayで瀕死の腕にムチ打ったよ。
オンリーとロンリーとグローリーで韻踏んでくる藤原基央ってほんとやばいよね(語彙力)
孤独と恐怖について本当にずっと歌ってる人なんだよな。
そして、決して前向きに「生きなきゃダメ」ではなく、「いつか死ぬんだからそれまでは君のままで生きようよ」って静かに伝えてくれるのが、押しつけがましくなくリアルで好きなんだよね。
”笑われる事なく 恨まれる事なく 輝く命など無い
眩しいのは最初だけ 目隠し外せ ほら 夜が明けた”
”選ばれなかったなら 選びにいけ ただひとつの栄光”

【メーデー】
いやほんと致死量の切なさ(©小出祐介)で心臓が危うくてメーデー発してた(?)。フリータイムでBUMP歌いまくってた青春時代が、狭いカラオケルームの匂いごと蘇ったもんね。その時の友人と参戦させてもらってたから、続く交流も含めて本当に感謝しています。
「困ったら僕が助けるよ」に「僕は君だよ」が加わるので、自分を信じることが自分を救うことになるんだって我々はBUMPから教わり続ける訳ですね。

一つ目の伏線回収。
”勇気はあるだろうか 一度手を繋いだら
離さないまま外まで連れていくよ
信じていいよ”

★アンコール
4人で楽しそうに話しながら再登場してきたの、あまりに彼ららしすぎて泣けた…。楽しかったかい、良かったよ…おばちゃん嬉しいよ…。
暗くなってからのフォトスポットを見てない我々に「え?ご存知ない??」ってマウント取ってきた藤くん面白すぎた。チャマが喋らない分MCまでありがとうね。

【クロノスタシス】
コナンの映画良かったよ~~みんな裏声も綺麗に歌ってた。
照明と映像の演出が「時空」感あって曲と凄く合ってて綺麗だった。

【新曲!!!!】
タイトルは言ってなかったと思う…DAY2が終わったらYoutubeか配信くると予想…。
「もう1曲付き合ってもらって良いですか?クロノスタシスがリリースした最新曲だけど、その前に作ってまだ出してない曲があるからやるね」っていう流れよ。我々に拒否権なんて無いですわ。笑
街路樹から漏れる光、バスに揺られ、病院の角曲がって~みたいな日常感で「藤くん子供できた?」って感じたわ…リリースお待ちしています。

【BUMP OF CHICKENのテーマ】
「…もう1曲良いですか!?新しい曲をやったので昔からの曲も」←ここでガラブルかと思ったじゃん(DAY2ではやるんだろうな)
「知らない人も多いかもしれませんが」←ここでまさかのDANNYかとも思ったじゃん(流石にやらないか)
そしたら最後にもう一押し伏線回収してきおって…
もうこれこそが25年の歴史を象徴してるんですよ…

”ああ 僕らは 君をベッドから引きずり出して
手を繋ぐため魔法をかけた へなちょこの4人組”

本編セトリの最初と最後、アンコールの最後が連動し、「超最新曲(未発表)」からの「最古曲」=バンドの根本的「テーマ」で未来と過去を繋いでみせる。
「2月にタイムスリップ、タイムループして、誕生日を祝って」みたいなこと言ってたの体現しちゃってる。

怖いよ。怖いよBUMP OF CHICKEN。
だから好きなんだって。。。

言葉を沢山紡いでくれた藤くんは勿論、演奏するメンバーからも「楽しい!やっと会えた!」という想いが存分に伝わって来て、その「久しぶり」の空間に居合わせることができてとても光栄でした。いつも藤くんは「聴いてくれるみんなが居るから僕らの音楽が成り立つ」みたいなことを伝えてくれるんだけど、こちらこそ自分で言葉に出来ない心の上澄みの部分を綺麗にして、音楽として届けてくれることで何年もかけて救われてるんだよ、と全力でお伝えしたい。
生きていてくれてありがとう。と思い合える関係で居たい、と心から思った夜でした。
素敵なライブの開催、ありがとうございました。

勝手にDAY2予想

・アンコール最後はガラスのブルースになる??
・「暗い曲」パートはガラッと変わるでしょう。【太陽】くるか???
・この流れなら【ギルド】聞きたかった…やられても悔しいけど…

★BUMP関連note


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