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君と会った時 僕の今日までが意味を貰ったよ

なんなら4人とも結婚していると勝手に思っていたのだけど、改めて言われると動揺してしまった。朝も早よから。

藤くんに「かけがえのない大切な人」と言われる人生…! 想像しただけであまりの尊さに呼吸の仕方を忘れそう。最近ふとエヴァを読みたくなって、綾波レイの姿に藤くんを思い出していたのも暗示だったのかと疑ってしまう(笑)。とは言っても映画『思い、思われ、ふり、ふられ』鑑賞時にアニメ版の予告編が流れて、新曲に触れてはいたので何も接点が無かった訳ではないのだけど。今もなお映画やらCMやらタイアップが絶えず、ライブでも20年選手から最近聴き始めた若者まで幅広い年代を集める彼らは、何度「全盛期」を経験しているのだろうと感心してしまう。


BUMP OF CHICKENというバンドを知った中学生の頃は、同級生の男子たちが隠しトラックばかり歌っていたのでコミックバンドかと思っていた(笑)。懐かしいぜ、「いか」の大合唱。

その後ギターを弾ける様になった初めての曲が、それまではサビしか知らなかった『天体観測』。ちょうどその年、数年ぶりに発売されたアルバム『orbital period』を天体観測の縁だ、と手に取れば、曲たちの数々が16歳の私の心を打ち続けた。この人たちは辛かった「あのときのじぶん」を何故こうも知っているのだろう? 彼らが紡ぐのは過去、それとも現在進行形の彼らであり、私なんだろうか?

ちょうど一回り違う彼らを追い慕い「28歳とか余裕で結婚できるよね!!」なんて友人たちと興奮しながら弾いて歌って語って、どう考えてもJKなんてお断りなんだけど(笑)同年代の男子なんかより余程魅力的に見えてしまっていたことを思い返す。まあ、女子校だったしね。

藤原基央が心のやわらかな部分を唄にして掬い上げることに救い上げられる。過去の楽曲まで遡り、何度もそれを繰り返した。いつしか彼らの凄さが身に沁みて、心酔するようになった。

大学生になり、友人と「おおいわ」へ行ったことがあった。彼らの育った千葉県の佐倉をぐるぐる歩きながら、これがあのBUMPを生んだ町!と感動したのを覚えている。憧れるバンドのベーシストの家族が運営する店でご飯を食べ、貴重なものを沢山見せてもらう。なんて贅沢な時間だったんだろう。

念願のライブやフェスに足を運んで「この人たちは存在するんだ」と何度だって感動に浸ることができた。同じ空間で同じ言葉を唱え同じメロディを口遊み同じ空気を吸って、同じ時代に生きている幸福を噛み締めては涙した。たまに歌詞をその日だけの言葉に替えて届けてくれるのが愛おしくて堪らなかった。

長く続けてきた人たちは、結成時の空気感がいつまでも残っているように感じる。BUMP OF CHICKENの面々は特に、4人で表に出てくるときは、中学生の時のままの感じを漂わせている(笑)。あんなにも真っ直ぐ「藤くんの曲って素晴らしいでしょ!」と胸を張れる3人も、彼らが居なくてはと示してみせる藤くんも、そして「聴いてくれるあなたが居なければ」といつまでだって伝え続けてくれる4人が、ただただ眩しく輝いている。

真新しい楽曲だけでなく、過去の言葉と音符が、時空を超えて今の自分と出会い直してくれることもある。手法が変わっても芯の部分が変わらないから、きっとずっと同じことを歌っていると良くも悪くもお互い解っていながら、私たちとBUMP OF CHICKENは交わることをやめない。初めて触れた頃には既にデビュー当時の尖った感じとは違っていたけれど、そこからなお彼らは"会いにきたよ""HAPPY""初音ミク""ベイビーアイラブユーだぜ"みたいなビックリワードを引っ提げて次々と見た目こそ変わりながらも、変わらず其処に在り続けてくれた。離れる気持ちも理解しながら、聴き続けてよかったと自信を持って言えるのは根本に惹かれているから。弱さを認める強さと、寄り添ってくれる深い愛。


思いがけず振り返ってしまったけど…藤くんがいつまでも素敵な音楽を紡ぎ続けてくれたら、そしてそれを彼らがBUMP OF CHICKENのままで奏で続けてくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

早くライブで、みんなでお祝いさせてほしい!
また同じ時を過ごせることを夢見て。

藤原基央様、改めてご結婚、おめでとうございます!


直接的なアイラブユー以外にも「出逢えた喜び」が溢れる1曲を、ただただ大切に耳へ馴染ませる。

"泣いていても怒っていても 一番近くにいたいよ
 どんなに遠く離れても 宇宙ごと抱きしめるよ
 ベイビーアイラブユーだぜ ベイビーアイラブユーだ
 明日がまた訪れるのは 君と生きるためなんだよ

 僕の今日までが意味を貰ったよ"


▼BUMP関連で書いた記事です。



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