私の個人主義とセガレン
主体と客体の間に生起するもの
セガレンのエグゾティスム
「近頃自我とか自覚とか唱へていくら自分の勝手な真似をしても構はないといふ符徴に使ふやうですが、其中には甚だ怪しいのが沢山あります。彼等は自分の自我を飽迄尊重するやうな事を云ひながら、他人の自我に至つてはも認めてみないのです。荷しくも公平の眼を具し正義の観念を有つ以上は、自分の幸福のために自分の個性を発展して行くと同時に、共自由を他にも与へなければ済まん事だと私は肩じて疑はないのです。我々は他が自己の幸福のために、己れの