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悪は存在しない/関心領域

悪は存在するのかしないのか
悪は陳腐なのか

今回この二つの映画を見て揺さぶられてほしい
今期最も揺さぶる内容だった 面白い

偶然の何かをきっかけに悪は忍び寄るのかもしれない
正しいと思っていることを正当化する
疑心に怯え目を伏せているのかもしれない

俯瞰し客観し何かに気付くのかもしれない

悪とはなんなんだろう
悪のないだろうか

二つの映画には愛は語られている
その愛の対象はなんなんだろうか

今回これを機にハンナアーレント著作や夜と霧
フロムの自由からの逃走を再読した

一点の目的を疑わずに掲げる集団心理
振り返る余裕もない環境
そして人は慣れる

封建階級から脱出したはずの個は自由に耐えられずファシズムへと傾倒していく
自由には孤独が必然ということに耐えられなくなってしまった

各々の正義を讃え
任務や命令を執行していく 疑いもなく

この構図はSNSと全く変わらない
皆それぞれの正義を疑いもなく
そして孤独に耐えられず

今も人は孤独に耐えられず
自由に怯え 他者との繋がりを自ら強制する

正義を抱え 愛を持って 疑わずに振り返らずに注ぐ
その中で気付けていない 見えていない
また気付きを得る振り返りや時間の猶予も取らない

全ては生産性なのだろうか

見て 想い 何をするのだろうか
人は無力 無力と分かりながら何かを守るには命を賭けられる愛の対象を持つしかない 

言葉を直接届ける機会をいつか何処かで作れたら!