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夜が明ける

豪徳寺に向かう小田急の車内の事
下北から女性が多く乗って来た
目の前に乗って来た女性に視線を向けると本を開いた
今僕が手に取って立ち読みしている本、同じ西加奈子の本を向き合って開いた

二人共、豪徳寺を降りる
女性の歩く背中を見ながら本の感想を想像していた

数日後、
読み終わった後 夜の渋谷を散歩した
いつもどおりなるべく人がいない道を選んだ

泣き言言っても誰も助けてはくれない
昔、友人の父が僕にそう言った
その時僕はフィリピンの離島でその言葉を聞き海を見ながらどう生きるか、をひたすら考えた事を思い出す

人は皆それぞれ、何かを抱えて生きている
抱えてる何かに目を向け、皆周りが見えない
その中で全くの孤立の状況にいる人はいる

泣き言言っても誰も助けてくれない状況かもしれない
それでも苦しかったら助けを求めろ
言葉を発せない簡単にそうは言えない

簡単に言える人もいるしやっとの思いで言えた人も

それでもし 助からなかったら

お薦め頂いた 久しぶりの小説

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#夜が明ける

言葉を直接届ける機会をいつか何処かで作れたら!