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もの書きのkazumaです。文学ブログ『もの書き暮らし』運営者。在宅ライター。中短編と詩がnoteで読めます。ポメラ日記、はじめました。

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  • ポメラ日記

    ポメラDM250で日記を投稿しています。もの書きの日常を綴ります。

  • 中編・短編小説集

    kazumaの中編・短編小説集です。

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「川に向かって、言葉を吐いて」

 ねえ、何から話そうかしら。あたしね、こういう時って、どんな風に喋ったらいいか、分からなくなるのさ。何を喋ったって、ぜんぶ同じって気がするの。あんたに話そうと思うとね、あたしはいつも森の中にいるみたいだわ。どんなにあたしが大きな声で喋ったって、あんたの耳まで聴こえやしないから。ねえ、聴こえてる? あたしの声が。ちゃんと聴こえてる? ──返事くらいしてよね。すぐに見失っちゃうからさ。あたしね、もっと遠くへ行きたいんだ。こんなところ、ほんとは一秒だって立っていられないのよ。目眩が

    • ポメラ日記58日目 ポメラDM250X(スケルトンモデル)のキャンペーンに応募した話

      ポメラDM250X(スケルトンモデル)のキャンペーンに応募しました  ポメラ日記ということで、今日は久々にポメラの話題を。ここ一週間、ポメラで話題になったものといえば、「ポメラDM250X Crystal(スケルトンモデル)」の限定発売です。  11月1日の予約販売開始から5分で売り切れたというスケルトンモデル。限定台数は200台で、購入できなかった方の悲鳴の声がXに上がっていました。  僕はDM250のホワイトモデルを愛用していて、現状でもまったく不満はないので、

      • ポメラ日記57日目 忙しい現代で執筆するためのシンプルな方法

        ・時間に追われる現代で執筆する方法はあるか?  小説や詩の創作、noteのブログやライティングなど、「文章を書いて表現することをやってみたいんだけど、書く時間が取れなくて困っている」ことはありませんか?  仕事や家事などに追われてとても執筆どころではない、という方もいらっしゃるかもしれません。  社会人になったら余暇活動や文学なんてやっている暇はないよ、と考える方もいるでしょう。  しかし、一度、立ち止まって考えてみてほしいことがあります。  僕たちは書店

        • ポメラ日記56日目 新作短編『51対49の小説』のご案内

          新作短編『51対49の小説』のお知らせ  しばらくご無沙汰しておりました、もの書きのkazuma(@kazumawords)です。今日は新作短編のご案内になります。  三ヶ月前から作っていた短編小説がちょうど一昨日に脱稿しまして、monogatary.comという投稿サイトに新作短編をアップロードしました。  タイトルは『51対49の小説』です。  夏休み中の海辺の図書館で本が消え、壁に掛けられた絵から少女がいなくなる、という図書館SFファンタジーです。簡単なあら

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          ポメラ日記55日目 外で文章を書くという試み

          ・秋になったので外で文章書いてみた(withポメラ)  もの書きのみなさんは、文章を書くときにどこで書いていますか。  9月になり、最近は外が涼しくなってきたので、ちょっと久しぶりに外で文章を打つことにしました。  在宅やもの書きの悩みというと、やっぱり運動不足になりやすかったり、家にいると気分の切り替えが難しかったりすることがあります。  去年の夏もポメラを持って公園や喫茶店などに出かけて文章を打っていました。今日は河川敷の近くにある公園に来て、文章を打ってい

          ポメラ日記55日目 外で文章を書くという試み

          note創作大賞2023、落ちてました。また書きます。

          note創作大賞2023、落ちてました。また書きます。

          ポメラ日記54日目 誰かのためにものを書くこと

           新作の小説を書きはじめて一ヶ月が経つ。前作を書き上げてから一ヶ月ほど構想を練って、8月半ばから本格的に書きはじめた。  現時点で原稿は1万字近く書いた。まだ物語の半ばというところで、もう少し長くなる予定。あまり長すぎても冗長になると思うので、2万字前後くらいで着地できればと考えている。が、こればっかりは書いてみなくては分からない。  いまの生活はわりと板に付いてきたところはある。金銭的な面での余裕は、正直に言ってほとんどないけれど、形だけは「もの書き暮らし」になった

          ポメラ日記54日目 誰かのためにものを書くこと

          そういえば、noteの創作大賞2023の中間結果発表って、そろそろなのかな。

          そういえば、noteの創作大賞2023の中間結果発表って、そろそろなのかな。

          『文学フリマ大阪11』に行ってきたので最速でレビューしてみた

           こんにちは、もの書きのkazuma(@kazumawords)です。今日(2023年9月10日)が何の日かお気づきでしょうか? ──そうです、「文学フリマ大阪11」の開催日でした。  僕が文学フリマ大阪の開催を知ったのは、前日の夜のことでした。何の気なしにタイムラインを眺めていると、なにやら文芸界隈がざわついている……。この時期の文学ファンなら見慣れた光景かもしれません。  たとえば、「文学フリマ、Z-99、当日頒布します!(※実在しない、念のため)」のお知らせポスト

          『文学フリマ大阪11』に行ってきたので最速でレビューしてみた

          ポメラ日記53日目 ものを書いて「暮らし」たかった

           新しい会社に入ってから2ヶ月目になる。当初に考えていたとおり、「ものを書く生活」をはじめられた。  いまは書評関係のコラムを書かせて貰っている。僕の専門は文学なのだけど、会社の方からはビジネス書についても書いて欲しい、ということで、ライティングの内容は「ビジネス」と「文学」がちょうど半々。  僕みたいな下っ端のライターが仕事を貰えるだけありがたい、と思って一所懸命にやっている。だいたい200頁くらいの本を1日で読んで、2、3日で記事を仕上げていく。  ビジネス書

          ポメラ日記53日目 ものを書いて「暮らし」たかった

          ポメラ日記52日目 トルーマン・カポーティ『無頭の鷹』と近況

          トルーマン・カポーティの『無頭の鷹』 カポーティの短編に『無頭の鷹』というものがある。原題は『The Headless Hawk』で、1946年11月に米国の高級ファッション誌「ハーパーズ・バザー」に掲載されていたものだ。 カポーティという作家は、暗いものや弱いものを見つめつづけるまなざしを持っていると思う。 とくにこの『無頭の鷹』や『ミリアム』といった短編は、読み手をぞくりとさせるようなダークな魅力がある。 物語の主人公、ヴィンセントは冒頭でニューヨークの街中を歩い

          ポメラ日記52日目 トルーマン・カポーティ『無頭の鷹』と近況

          ポメラ日記51日目 古本狩猟、カポーティの洋書と文体探し

          ・古本狩猟、カポーティの洋書を探しに行くの巻  今日は午前のみの作業の日だったので、久しぶりに午後から出かけていった。これから書こうとしている小説の参考に、カポーティの『無頭の鷹』が気になっていたので、その洋書を探していた。  ちょうど大阪の谷町筋にある古書会館で「谷町月いち古書即売会」というものがやっていて、もしかしたらカポーティの洋書が並んでいたりしないかな、と思って行ったのだけど、見つからなかった。  代わりにミヒャエル・エンデの『モモ』(仕事の書評記事で必要に

          ポメラ日記51日目 古本狩猟、カポーティの洋書と文体探し

          「ポメラ日記50日目 同じところをぐるぐる廻って」

           ポメラで日記を書いて50日目になった。いまのポメラDM250を手に入れて起動したのが、ちょうど約1年前。ポメラ日記を付けはじめたのは、2022年の8月3日だ。  約377日経って50日分なので、377÷50=7.54。約1週間に1回くらいはポメラ日記を投稿していたことになる。  noteの一日目を振り返ってみると、いまとは違う、箇条書きのスタイルで書いていた。このときもまだカポーティの話をしているので、よほど気になっているのだろう。僕はあんまり進歩がない。同じところ

          「ポメラ日記50日目 同じところをぐるぐる廻って」

          ポメラ日記49日目 もの書きの夏休み

           久しぶりに外にポメラを持って出かけることにした。新しい会社に移って一ヶ月が経つ。これまで通り、在宅ライターの仕事なので、なかなか出かける機会がなく、どうしたものかなと思っていた。  お世話になっている担当のひとに相談してみると、普段から運動の機会があった方が体調管理にもなるんじゃないと言われて、普段の体調の記録と一緒に運動記録を提出することを勧められた。  しばらくは「スーパーへ買い出しに出かけた」とか、「慣れない筋トレをやってみた」、とかそういうことでごまかしてい

          ポメラ日記49日目 もの書きの夏休み

          「ポメラ日記48日目 小説のいい表現とわるい表現の差はどこにある?」

           先週から新しい小説をノートブックに書きはじめた。書きはじめるにあたって、これまでの作品の書き方を見直すことにした。  約二年半で書いた八つの作品は、ミステリ仕立てのものや、幻想小説、SF、青春小説など、ジャンルで言うとすごくばらばらだ。  僕が短編や中編を作りつづけているのには、いくつか理由がある。  ひとつには僕が憧れた作家はみんな、優れた短編作家であったこと(サリンジャー、カポーティ、芥川龍之介、梶井基次郎)。  ふたつめには、短編や中編が書けないうちから、

          「ポメラ日記48日目 小説のいい表現とわるい表現の差はどこにある?」

          ポメラ日記47日目 新しい小説を書こう、と思った日

           創作大賞2023の応募〆切が終わった。中編を書き上げたあと、落ち着いて作品を読み直す。  書いた直後は、その疲労感から、なかなかいいものが書けたんじゃないかと勘違いをする。だいたい二週間も経った頃には、作品に没入する創作者としての視点は消えていて、日常を送る何の変哲もない、生活者としての「僕」に戻っている。  すると、もう書いたものが、自分の書いたもののようには思われない。そういう目で作品を改めて眺めてみると、次から次へと粗が見えてくる。とても駄目なものを書いたような

          ポメラ日記47日目 新しい小説を書こう、と思った日