マガジンのカバー画像

ポメラ日記

62
ポメラDM250で日記を投稿しています。もの書きの日常を綴ります。
運営しているクリエイター

記事一覧

ポメラ日記68日目 本屋に寄り道する話

 このあいだ、梅田のジュンク堂書店の本店へ立ち寄った。  梅田の新刊書店というと、僕の中では「紀伊國屋書店」と「ジュンク堂書店」の二強になっている。  梅田の「紀伊國屋」は、小さな頃から通っていて、学生の頃は部活用のエナメルバッグを肩から提げながら出入りしていた(通路で大抵ぶつかります)。文房具コーナーもあって、ポケットで持ち歩ける小型のノートをずいぶん買った記憶がある。  最近は、洋書のバーゲンセールを見掛けることがあり、フィッツジェラルドや村上(春樹)さんの洋書を手

ポメラ日記67日目 お金にならなくても書きたい文章がある

 久々に雑記。日頃のもの書きで思うことがあったのでちょっと書いておこうかなと。  このところ、ブログの更新はお休みしていた。その間、何をやっていたかというと原稿の続きを書いていた。  僕は、普段はライティングの仕事でお金を貰って書いている。といっても、そんな大層なものではなく、何とかぎりぎり一人なら暮らしていけるか、くらいの収入しかない。  僕がほんとうに書きたいのは小説や文学関係のことだけれど、仕事のときは一旦、封印する。  記事を読む人が、役に立つことや欲しいと思

ポメラ日記66日目 話を歪めずに語ること

 書いた作品が落ち続ける理由ってなんだろうな、とぼんやり考えていた。これまで三年くらいは小説の武者修行のつもりで、中短編の制作を続けてきた。  note以外で公開した作品も含めると9作品で、いまは10作目を作っている。自分の小説がものにならないわけは何なのか、昔に書いた作品を少し読み直してみることにした。  書いた直後は、その作品に対して作者が冷静な判断を下すことは難しい。  やっぱり書いているときは、「この書き方で間違ってないし(内心、『間違ってへんやろ!(関西弁)』

ポメラ日記65日目 僕は小説家になれなかった

 お久しぶりです、もの書きのkazumaです。久々の更新ということで、ちょっと近況などを綴っておこうかなと。SNS(Twitter)もやめちゃったので、気軽に書けるところはnoteぐらい。  *  「monogatary.com」という小説投稿サイトで公募に出した「51対49の小説」の結果は落選していた。わりかし自信はあったし、他の応募者が誰もやっていないような言い回しをした箇所もあると思ったのだけど、僕の小説の書き方は、プロの出版社から見れば話にならないらしい。一次さえ

ポメラ日記64日目 ものを書くためにSNSをやめた話

 最近、ものを書くためにあるものをやめた。SNS(Twitter・X)だ。  Twitter(X)は、学生の頃から10年くらい使い続けたサービスで、これが縁になって文学関係のひとのつぶやきを知ることができたり、おすすめの本や文芸イベントに触れられる機会もあって、重宝していた。  使い始めた頃は、Twitterが世に出回りはじめたときで、まだ牧歌的な雰囲気が残っていたと思う。見ず知らずのひとと手軽にテキストで会話できることは、刺激的だった。  本や小説を好きな人にリアルで

ポメラ日記63日目 もの書きが『ポケモンコンシェルジュ』を観た話

・息抜きのつもりで観た『ポケモンコンシェルジュ』 今日は、ちょっと執筆の息抜きの話。週末に友人宅で「ポケモンコンシェルジュ」を観た。Netflix(ネットフリックス)で。  僕はポケモン世代の生まれなので(ピカチュウ版の頃で、ドット絵の主人公の後ろをピカチュウがとてとてと付いてくる)、子どもの頃はわりと好きなコンテンツだった。  中学生や高校生になるにつれて自然と離れていったんだけど、大人になってからゲーム好きの友人に誘われて、ポケモン熱がちょっと再燃したところが

ポメラ日記62日目 サリンジャーに励まされる映画『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』

・サリンジャーが出てくる映画の話  「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」という映画を知っているだろうか?  僕はつい先日、この映画を観た。なぜかというと、J・D・サリンジャーが物語に登場するからだ。  実在するサリンジャーをモデルにした映画というのは、意外と多かったりする。  たとえば、サリンジャーの生誕百周年を記念して作られた『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』は、ドキュメンタリー映画として記憶に新しい。 (僕は公開時に劇場に見に行った。映画館の座席に

ポメラ日記61日目 2024年度のもの書きけいかく

◎2023年のもの書き活動を振り返る  明けまして。もの書きのkazuma(@kazumawords)です。2024年になって初の「ポメラ日記」の投稿です。  書きはじめ、ということで、今年の「もの書きけいかく」を立ててみようかなと思います。  ちなみに去年の活動を振り返ってみると、 中編小説(『川に向かって、言葉を吐いて』)と短編小説(『51対49の小説』)をひとつずつ作れた ポメラ日記が60日目まで来た 文学ブログ「もの書き暮らし」をリニューアルした 在宅

ポメラ日記60日目 「余白」から創作は生まれる

「余白」のない日々  そろそろホリデーシーズンが近づいてきた。休暇の予定を立てているもの書きさんもいらっしゃるでしょう。  僕はというと、短編小説をふた月ほど前に書き上げてから、しばらく充電期間を取った。その間に文学ブログ『もの書き暮らし』のデザインを移行したり、会社から貰っているライティングをこなしたりしていた。  意外とやることが多くて、いつの間にか一日、一日が終わっていく。ひとつひとつの作業の合間に切れ目がない。記事をひとつ仕上げたら、次、次、次……。  隙間

ポメラ日記59日目 文学ブログ『もの書き暮らし』をリニューアルしました

◎文学ブログ『もの書き暮らし』リニューアルのお知らせ  しばらく更新が空いていました。約1ヶ月くらいかな。この間、何をしていたかというと、僕が運営している文学ブログ『もの書き暮らし』のリニューアル作業をしていました。  いまも新テーマ(デザイン)への移行作業中で、カスタマイズを続けているところだけど、とりあえずブログの「ひな形」ができて読めるようになったので、お知らせに参りました。  以前から読んでくれている方は、もうご存じかなと思うけれど、これから新しく『もの書き暮らし

ポメラ日記58日目 ポメラDM250X(スケルトンモデル)のキャンペーンに応募した話

ポメラDM250X(スケルトンモデル)のキャンペーンに応募しました  ポメラ日記ということで、今日は久々にポメラの話題を。ここ一週間、ポメラで話題になったものといえば、「ポメラDM250X Crystal(スケルトンモデル)」の限定発売です。  11月1日の予約販売開始から5分で売り切れたというスケルトンモデル。限定台数は200台で、購入できなかった方の悲鳴の声がXに上がっていました。  僕はDM250のホワイトモデルを愛用していて、現状でもまったく不満はないので、

ポメラ日記57日目 忙しい現代で執筆するためのシンプルな方法

・時間に追われる現代で執筆する方法はあるか?  小説や詩の創作、noteのブログやライティングなど、「文章を書いて表現することをやってみたいんだけど、書く時間が取れなくて困っている」ことはありませんか?  仕事や家事などに追われてとても執筆どころではない、という方もいらっしゃるかもしれません。  社会人になったら余暇活動や文学なんてやっている暇はないよ、と考える方もいるでしょう。  しかし、一度、立ち止まって考えてみてほしいことがあります。  僕たちは書店

ポメラ日記56日目 新作短編『51対49の小説』のご案内

新作短編『51対49の小説』のお知らせ  しばらくご無沙汰しておりました、もの書きのkazuma(@kazumawords)です。今日は新作短編のご案内になります。  三ヶ月前から作っていた短編小説がちょうど一昨日に脱稿しまして、monogatary.comという投稿サイトに新作短編をアップロードしました。  タイトルは『51対49の小説』です。  夏休み中の海辺の図書館で本が消え、壁に掛けられた絵から少女がいなくなる、という図書館SFファンタジーです。簡単なあら

ポメラ日記55日目 外で文章を書くという試み

・秋になったので外で文章書いてみた(withポメラ)  もの書きのみなさんは、文章を書くときにどこで書いていますか。  9月になり、最近は外が涼しくなってきたので、ちょっと久しぶりに外で文章を打つことにしました。  在宅やもの書きの悩みというと、やっぱり運動不足になりやすかったり、家にいると気分の切り替えが難しかったりすることがあります。  去年の夏もポメラを持って公園や喫茶店などに出かけて文章を打っていました。今日は河川敷の近くにある公園に来て、文章を打ってい