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はじめまして、の話をしよう(自己紹介)

・自己紹介の前に思い出した文章

自己紹介、というと、どうしても思い出す文章がある。

もしも君が、ほんとにこの話を聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれたかとか、チャチな幼年時代はどんなだったのかとか、僕が生まれる前に両親は何をやってたかとか、そういった《デーヴィッド・カパーフィールド》式のくだんないことから聞きたがるかもしれないけどさ、実を言うと僕は、そんなことはしゃべりたくないんだな。

J・D ・サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』野崎孝訳(白水社 2015) p.1より引用

だから、ほんとうは小説を書くひとは、書いた小説で自己紹介をするべきなのかもしれない。

でも、僕は作家じゃなくて、ただのそこら辺にいるもの書きで、職業は野良のライターなので、ホールデン・コールフィールドには申し訳ないけれど、少しばかりトムソン・ヒルの天辺へ行ってもらって、フットボールの試合を見ながら好きなだけ文句を言ってもらおう。

この書き出しで、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に興味を持ったひとは、僕の文章なんか読んでいないで、いますぐ紀伊国屋書店でも丸善&ジュンク堂でもリブロでも三省堂でもくまざわでも有隣堂でも、どこだっていいので海外文学のある書店の棚へ行って、青とクリーム色だけのシンプルな表紙を見つけたら、黙ってカゴの中にいれ、レジへ持っていくといいと思う。

まったく自己紹介になっていないので、そろそろはじめます。

①名前 

ネット上の名前は「kazuma」です。十年前になんとなく付けたハンドルネームを未だに名乗っています。

noteのアカウント名は「@kazumawords」 になります。

呼び方は「kazuma」でも、「kazumawords」でもどちらでもかまいません。

長いので、大体みんな「kazuma(かずま、カズマ、一馬)」さん、辺りに落ち着きます。僕もこんな長いアカウント名にしなきゃよかったなと思っています。

ところで、トルーマン・カポーティの『ティファニーで朝食を』に出てくるヒロインのホリー・ゴライトリーが「飼っている猫に名前を付けることさえできない」と悩むくだりがあります。

「名前を付ける」って難しいですよね。

もし子どもの頃だったら、気軽に「あだ名」を思いついて友達に付けちゃったりするけれど。大人になったら「あだ名」って消えるのかもな、と思ったりする。

「kazuma」はあだ名だと思って、気軽に呼んでもらえると嬉しいです。

②SNSアカウント

SNSアカウントはありません。正確に言うと、止めました。

文章を書くことに集中したくなった、が一番の理由です。

いまの時代にSNSで発信しないってどういうこと? と思われるかもしれませんが、プラットフォームには向き不向きがあると思っています。

僕はこうやってある程度のまとまった分量の記事を書く、ブログ形式のスタイルが好きなので、短文投稿のX(Twitter)が単純に向いてなかったんですよね。情報の取捨選択ができないこともストレスでした。

noteの主な機能は記事の投稿だけれど、「つぶやく」もできるし、「スキ」もあって、長文を書きながら気軽に交流もできる。

だから、僕にとっては「note」が「SNS」のつもりでやっています。

ほかのSNSを止めた経緯について、詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。

③趣味、好きなこと

「ご趣味は?」ってリアルで言われるとなんか答えにくい質問ですよね。

答え方次第によっては、「こいつと今後付き合うかどうか、試してやろう」みたいな。

趣味は「小説を書くこと」ですが、文学や小説が好きな知り合い以外にはなかなか言いません(言えません)。

「本を読むこと」と言ったら、そこで苦笑いをされて微妙な空気が生まれるか、お堅いやつというイメージを持たれて、それ以上、話題が進まなくなることがあります。

関西だと「おもんな(面白くない、の意)」のひと言まで言ってくるつまんないやつもいます。僕はそういうやつが一番嫌いです。あとでケネス・スラウェンスキーが書いた『サリンジャー 生涯91年の真実』(計648ページ)の単行本の角で殴っておこうと思います(嘘です)。

なので僕は人前ではテキトーに「ブログを書くこと、本屋巡り、文房具を集めること」が好きだと答えたりします。

この答え方だと、ぎりぎり納得してもらえるみたいで、まあオタクっぽいし、そういうの好きだよね、みたいな顔になってみんな妙に納得してくれます。

ついでに「週末はブックオフにだいたいいます」と適当なことを言うと、さらに納得してくれるので、僕としてはひと安心です。

最近は、執筆のための体力づくりに河原を走るようになったので「週末にちょっとだけランニングしてます、まあほとんど歩いてるだけなんですけどね」と答えてもいいかもしれません。

実際はわりと公道を全力疾走しています(危険なのでやめましょう)。

ふざけるのはここまでにして、ほんとうは「文章を書くこと、読むこと」が好きです。

小説を書くことが一番自由で面白い表現だと思っているけれど、お気に入りのスクラップブックを作るみたいにブログを書くことも好きだし、noteで思い付いたことをそのまま綴っていくのも好きです。

書店や古本屋に行って、気になった本の背表紙に手を掛けて開くあの一瞬が好きだし、ネット上で見ず知らずのひとが書いた異常な熱量のある文章を見るのも好きです。

小説や本っていう媒体にこだわっているわけではなくて、面白い文章があったらなんでも読みたいし、自分でも書きたいと思う。

④いまの仕事、取り組んでいること

いまの仕事は在宅のライターで、主に福祉関係の団体の記事やコラムを書いています。

いちおう会社に雇われる形で書いていて、一般のひとよりは短時間勤務ですが、週5、6日はライティングの作業をしています。

その仕事が終わったあとの時間で、noteで「ポメラ日記」という、もの書きの日常を綴った雑記を書いたりします。

「ポメラ日記」は、僕が「ポメラDM250」というキングジムさんが出している執筆ガジェットを手に入れたことからはじまっていて、これまでに60記事分くらいは書きました。

僕はこのポメラを使って実際に「小説を書いたり、ブログを書いたり、ポメラ日記を書いたり」しています。

文章を書く方にはおすすめの執筆ガジェットなので、よかったらこの機会にどうぞ。

⑤noteで書いていること

noteでは主に「ポメラ日記」と自作の「中編・短編小説」の公開、あと「詩作」などをしています。

「ポメラ日記」は、主に文学関係のトピックを中心に扱っていて、小説の執筆にまつわることや考え事などをフリートークみたいな感じで書いています。

文章を書いたり、本を読んだりする方にとって何かしらプラスになったり、少しでも書きたいと思うきっかけを掴んでもらえるような記事を目指しています。

小説を書くことって基本的には孤独にやるものなので、遠くで「kazumaってまだ書いてんのか、あきらめの悪いやつだなあ」ぐらいに思ってくれればいいかなと思います。

定期的に出来上がった作品をネット上で公開しています。せっかくなので、Webで応募できる公募などにときどき出したりもします。

※最近では「51対49の小説」という作品を公募に出して、「monogatary.com」にアップロードしました。

noteでは「創作大賞」なども開催されていますので、また時期が合えば参加するかもしれません。

noteで閲覧できる、僕の過去の作品リストはこちらです。

また「詩作」ということで、詩の表現にも挑戦してみています。案外、こっちの方が評判がよかったりして。

「詩」は文学関係の友人の影響ではじめました。小説と違って、友人のまねっこでやっているので、詩の技術的な表現方法とかはぜんぜん分からないし、知りません。もしかすると、そのくらいの方がちょうどいいのかもしれない。

小説とは違うけれど、僕にとって書くことの楽しさを思い出させてくれるのが詩です。

⑥運営しているサイト

最後に、僕が運営している文学ブログ『もの書き暮らし』についてご紹介します。

こちらは僕が運営しているWordPressのブログで、主に「小説やライティングなどの執筆に役立つ情報や、文学作品などのブックレビュー、執筆用品やガジェットを紹介」しています。

文章を書く「もの書き」や、「本が好き」という方が楽しめるような記事やコンテンツをご用意しておりますので、よかったらいつでも遊びにきてください。

小説を書くことに行き詰まったとき、執筆の合間にひと息つきたいときに、ふらりと立ち寄れる文学ブログを目指しています。

棲み分けとしては、noteの「ポメラ日記」が「雑記ブログ」、WordPressの「もの書き暮らし」が「特化ブログ」になります。

URLは、「kazumawords.com」で、「kazumawords」に「.com」を足しただけなので、よかったらこれだけでも覚えてもらえると嬉しいです。

それでは、はじめまして。もの書きのkazumaです。これから皆さんと一緒に文章を書いていけると嬉しく思います。

2024/04/06

kazuma

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