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「52ヘルツのクジラたち」を読んで

こんばんは、kazukioです。
自分は、趣味で本を読むことが多いです。
でも自分の周りで本を読んでいる人は多くなく、
本を読んだ感想などを誰かに伝える機会がありませんでした。
読んで終わりになってしまい、内容の理解や解釈、作者の意図などを深く理解しているのか、していないのかよくわからない状態です。

なので、今後は読んだ本の感想をnoteに投稿していこうと思います。
noteに投稿するという目的で本を読めば、アウトプット前提でのインプットになるため、より深く理解できるような気がします。

そのため、今回は町田そのこさんの「52ヘルツのクジラたち」について書いてみます。

あらすじ

52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一匹だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。そのためこの世で一番孤独だと言われている。

自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる――。

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この小説には、自分の人生を他人に台無しにされた登場人物や、誰にも言えない秘密を抱え悩んでいる登場人物といったような何かを抱えている人が多く登場します。

そして登場人物に共通しているのは、抱えている悩みを誰かに相談したり、打ち明けたりすることができない、仕方がわからないといったことです。

そんな登場人物たちが、それぞれの抱えているものに気づき、助けたり、助けられなかったりしながら、成長していく物語です。

感想

人はそれぞれに抱えている悩みがあります。
その悩みは大小あり、簡単に人に打ち明けられたり、相談できたりすることもあれば、誰にも打ち明けることができずに苦しむこともあるかもしれません。

この小説を読んで感じたことは、人それぞれが抱えている悩み、特に誰にも相談できずにいる人でも、声にならない声を出しているということ。
誰かに気づいて欲しい、誰かに助けて欲しい
と思いつつ、助けの求め方がわからず苦しんでいる人
そんな人でも声にならない声を出し続けているということ。
そこに気づかずに過ごすことは、後で大きな後悔につながるかもしれません。

もしかしたら自分の周りにもいるのかもしれない。
自分の大切な人の声、聞こえる声だけではなく、聞こえない声に対しても耳を傾け、そばにいて支えることをしていければと思いました。

映画化も控えているとのことなので、楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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