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今じゃなくて、未来につながるデータをみよう!

プロフィールの通り、僕は2012年にベトナムでビジネスパートナーと共同創業というかたちで起業しました。つまり、ベトナムという国に可能性を感じて、彼の国で起業したわけですが、なぜベトナムだったのか?という話です。
僕が海外で事業をやる国を選ぶ際に大事にしているのが「天地人」=天の時、地の利、人の和です。もともと孟子の言葉ですが、その応用ですね。
まず、今回は「天の時」について。これは世の中の流れ。早すぎず、遅すぎず。

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2000年代~2010年代初頭までは、日本から海外進出と言えば中国。20世紀には製造業だとタイやインドネシアも注目を集めていましたが、2000年代初頭は経済成長著しい中国一色。トレンドは完全に中国だったのです。

一方、僕が選んだベトナムは?
現在ではIT企業のベトナム進出は珍しくありませんが、約10年前はむしろベトナムのエンジニアはレベルが低いとまで言われていました。周囲からも「ベトナム進出は失敗する」なんて話をよく聞きました。

ただ、僕は「ベトナムは今が天の時だ」と思いました。その理由は2つあります。

1つは、経済成長期特有の空気感です。
日本に高度成長期があったように、たいていの国にはこの経済の成長期があります。世界中から投資資金が集まってきてどんどん工場が作られる。何千億円規模の投資がされて、どんどん経済がまわる。

そういう国を訪れてみると、その時ならではの空気があります。当時のベトナムは「経済成長率が毎年7%ぐらい。悪い時でも「今年は5%しか伸びなかったか~」といった状況で、人口も増加している。統計だけでなく、街を歩いてもその空気は感じられて、子どもたちたくさんいて、「今より明日がよくなっていく」というのが前提になっている。

ただし、経済発展すればするほど物価は上がり、人件費も上がっていくので、この成長期はいわばボーナス期なんですね。だからこそ、そのボーナス期を良いタイミングで感じとれるかどうか。まさに2010年頃のベトナムはそういう空気があったんです。

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2つめは、エンジニアの供給力です。
ベトナム国内のトップクラスの大学にどれぐらいITに関する学部があるのか?各大学でIT学部はどれぐらい人気があるのか?学生数はどれぐらいなのか?をリサーチしました。
トップの大学にITに関する学部があって、しかも人気があれば、当然その国のトップレベルの人材が集まってきます。優秀なエンジニアが生まれる土台があるということです。

前述のように、当時ベトナムのエンジニアの評価は低かったわけですが、僕は気にしませんでした。供給力さえあれば、あとは社内教育や仕組みでなんとでもなります。バグを出さないように、テスト体制を作ったり、評価制度をしっかりと作るとか、そういうことでいくらでも改善できるわけです。

僕はIT事業を考えていたので、そういうデータを調べましたが、他の事業を考えている人なら、また別のデータをリサーチすることになるでしょう。ただ、大事なのは“今”よりも“未来”のデータをみることです。

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どの国が今「天の時」なのか?

それは今現在の豊かさやトレンドとは必ずしも一致しません。もちろんどんな事業を考えているかにもよりますが、レバレッジを効かせようと思ったら、成長期を見極めて、未来につながるデータをリサーチすることが大事だと僕は思います。

まとめ

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・なぜあなたが海外で活躍できるのか
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