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オリンピック開会式が壮大なメタ的コントで面白かった件

不覚にも大笑いしてしまった。 なんだかんだいっても本心では、2013年にオリンピック東京招致が決まってからというもの開会式には期待していた。でもね、もうズタズタになってしまったじゃないか。だからもうあきらめてたよ。それが蓋を開けてみると、あまりにも面白い開会式で笑いが止まらなかった。これは壮大なメタ的コントだ。おそらく公式には否定されるだろうが、間違いなく小林賢太郎の演出なのだろう。小林賢太郎という人は実はとんでもない天才なのかもしれないと思った。 正直、各々の内容のレベ

    • 悪いのは小林賢太郎ではなくお笑い芸人をディレクターに指名した組織委員会

      「小林賢太郎好きだし、コメディの切り取りもよくないけど、こと五輪に関して言えばこれは完全アウト」「小林さんのお仕事を全体として見るべき」など、単に正義を振りかざしたり、変に小林を擁護したりと、本質からずれたコメントをしている人が多いように思います。 一番の問題は(たとえ引退していたとしても)お笑い芸人をディレクターに任命したことです。お笑い芸人を事実上のトップに据えることがいかにリスクが高いかということを組織委員会が認識していなかった。たとえていうならば、100倍のレバレッ

      • 小山田圭吾の問題の本質

        小山田圭吾の辞任に関しては、いじめの問題で議論がごちゃごちゃになっている。ひとまずいじめの問題と切り離したときに、本質的なことは「小山田圭吾が音楽家としては大したことがない」ということだと思う。私は小山田圭吾の音楽が素晴らしいと思ったことがない。全く評価しない。彼はそんなにすごい音楽家なんですか? 私の小山田圭吾に対する印象はキワモノ的な存在であり、小山田圭吾レベルの音楽家しかオリンピックに引っ張ってこれなかったことが、全ての元凶だと思う。オリンピックがこういう状況になって

        • 腐っていく東京オリンピック

          とうとう辞任することになってしまったよ。開会式4日後だよ、どうしたらいいんだろうね。日本の国威発揚として誘致したはずなのに、むしろ東京オリンピックは日本の品位を下げてしまっている。だからスポンサーのトヨタも逃げてしまった。トヨタのブランドが棄損することを恐れたんだね。それはそれでどうかと思うけどもビジネス判断としては仕方がないよね。

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          東京オリンピックが始まるにあたり最も残念に思うこと

          私がオリンピックが始まるにあたり最も残念に思うのは、なぜ我が国日本はオリンピック開催までに「何が何でもコロナを制圧する」ことができなかったのだろうか、ということである。 よりによって、開催1ヶ月をきった中で、緊急事態宣言を行うことになるなんて。時間はたっぷりあったはずなのに。 だって、オリンピックを開催するという大義名分があったはずだ。オリンピックのためならば、東京五輪のためならば、お金には糸目をつけず通常ではありえない予算をつけてあらゆる人員を総動員し物資調達、必要とあ

          東京オリンピックが始まるにあたり最も残念に思うこと

          Adoの声に衝撃を受けた件

          Adoの曲を聴いて衝撃を受けている。その歌唱力、表現力にびっくりした。彼女はこれからのミュージックシーンを大きく変えるかもしれない。 彼女は今のところ純粋な歌い手だ。ただ、作詞や作曲の才能も実は秘めているかもしれない。米津玄師みたいなバケモノじみた才能(歌だけでなく、作詞作曲、絵を描けて、そして踊れる!)ではないだろうが、歌以外にも、何か秘めた才があるような予感がする。 ともあれ、一番びっくりしたのが、その「声」だ。なんて素晴らしい声なのだろうか。歌声だけではない。彼女の

          Adoの声に衝撃を受けた件

          シン・エヴァの庵野監督の舞台挨拶でびっくりした件

          先日、シン・エヴァをまた見てきた(2回目)。僕もこりないよね。2回目は1回目と違い冷静に映画を見れたので作品の捉え方が変わってきた(良い方向に)。それに2回見たんだから、本当に言いたいこと書いても文句言われないよね、という思いもあった。感想については、また別途書きたいと思うが、今日は、ちょっと違う話。 4/11に庵野監督が大ヒット御礼で舞台挨拶したんだけど、そのときの発言についてだ。 「(現在興行収入70億で、80億を超えると自身が監督したシン・ゴジラを超えることを踏まえ

          シン・エヴァの庵野監督の舞台挨拶でびっくりした件

          他の方の『シン・エヴァ』感想

          ネットでいろいろ感想調べていたら、ハライチの岩井さんという芸人の方がシン・エヴァを批判しているのを見つけた。 「迫力あって作画が綺麗で感動的でわかり易くて最悪だった。」 作品名を名指しはしていないけど、twitterの投稿時期的には間違いないだろう。初めて知ったが岩井さんは結構なアニメファンで、エヴァも大好きだった方のようです。評論家含めいわゆる有名人で批判している人は、彼が初めてだと思う。よくぞ言ったと思う。 まあ、それだけエヴァが大好きだったんだろうね。その気持ちは

          他の方の『シン・エヴァ』感想

          藤井聡太二冠 VS 松尾歩八段戦

          先日の藤井二冠 VS 松尾八段戦はとても面白かった。見ていない方は是非見てみてください。 https://abema.tv/channels/shogi/slots/CQ2uwAT8p9zWiT 戦型は横歩取りで、後手・松尾八段の周到な用意が伺えたが、局面はほぼ互角のまま、夕食休憩を挟む松尾八段の大長考・36桂成を経て、88角成と激しい手順で襲いかかったときに、41銀というそんな手があるのかというような藤井二冠のものすごい妙手が炸裂して藤井二冠が勝利しました。気づくのも大

          藤井聡太二冠 VS 松尾歩八段戦

          シン・エヴァの感想2.0(ネタバレ有)

          先日、シン・エヴァの批判的な感想を書いたが、こうやって、またエヴァについて語ってしまう時点で、製作者の術中に見事にハマっているのだろう。 まあね、分かるんだよ。シン・エヴァの作品の意図は分かるんだよ。 なぜ全てのエヴァンゲリオンを破壊するのか? エヴァという作品(虚構)が今まで背負ったものを全て破壊して、新しい世界(新世紀。新・創世記と言った方がいいのかもしれないが)へと進める。同時に庵野が代表を務めるスタジオカラーとしては、これからはエヴァではない作品を産み出していくん

          シン・エヴァの感想2.0(ネタバレ有)

          シン・エヴァは、ただ終わらせただけの映画だった(ネタバレ有)

          昨日「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を観にいった。2007年の新劇場版・序から13年、前回の2012年の新劇場版・Qから数えても8年。それなりに期待して見に行ったが、観終わった後は何の感慨も湧かなかった。 もちろんストーリーは衝撃的で凄い情報量の映画で濃密な時間を過ごすことは出来た。帰り道、ストーリーを思い出しながら、結局シン・エヴァはただ終わらせただけであり、だんだんと、もっと良い終わらせ方があったのではないかと、納得できないものがこみあげてきた。 ふりかえると、

          シン・エヴァは、ただ終わらせただけの映画だった(ネタバレ有)

          将棋日本シリーズの藤井二冠 VS 豊島竜王戦は後手・豊島竜王の勝利

          まさかの豊島竜王勝利でした。絶好調の藤井二冠相手にそろそろ1敗してもおかしくないかなと思っていましたが、豊島竜王の強さを感じた1局でした。藤井二冠相手に公式戦5勝0敗は恐るべしとしか言い様がないです。 Abemaで無料で見られるので、ファンなら是非見てほしいです。終盤に入ってどちらが勝利してもおかしくない大熱戦でとても面白い将棋でした。 まず序盤からびっくり。凄いスピードで序盤が進んでいきますが、後手の豊島がまさかの横歩取り! 私は角換わりの予想をしていただけにとても意外

          将棋日本シリーズの藤井二冠 VS 豊島竜王戦は後手・豊島竜王の勝利

          明日は将棋日本シリーズの豊島竜王 VS 藤井二冠戦!

          明日9/12(土)に、将棋日本シリーズの注目の一番である、豊島将之竜王 VS 藤井聡太二冠戦が行われる。公式戦では4勝0敗と藤井に負け無しの豊島だが、約1年ぶりの対局である。この1年間急成長した藤井が豊島相手にどのような将棋を見せるか楽しみである。 将棋日本シリーズは早指し戦だが、藤井の早指し戦の強さは、同じく早指し戦の朝日杯2連覇の実績から文句無しである。一方、豊島は早指しが強い印象はなかったのだが、実は4年前の将棋日本シリーズで優勝しており、これが豊島の棋戦初優勝だった

          明日は将棋日本シリーズの豊島竜王 VS 藤井二冠戦!

          囲碁の一力遼八段が7大タイトル初獲得した件について

          いつもは将棋の話ばかりですが、今回は囲碁です(といっても将棋の話も少し触れます)。 先日、囲碁の7大タイトルの1つである碁聖を、一力遼八段(23)が獲得した。初の7大タイトルである。 一力は他の天才棋士同様、中学生(13歳)でプロ棋士となる。若手棋戦では早くから活躍していたが、7大タイトルはなかなか手が届かず、今回が6回目(*)の挑戦でようやく獲得となった。本人もほっとしているだろう。 これまでの5回の挑戦は、全て井山裕太棋聖(31)相手だった。井山が全冠制覇していたと

          囲碁の一力遼八段が7大タイトル初獲得した件について

          藤井棋聖は将棋界を暗黒から救った救世主だった

          藤井聡太七段が、渡辺明棋聖に3勝1敗と圧勝して、棋聖のタイトルを奪取したとき、何とも複雑な思い、感慨深いものがあった。 よく、藤井棋聖は特別と言われるが、彼は単に史上最年少棋士記録や史上最年少タイトル獲得記録を持つこと、礼儀正しい好青年であること、天才のみに許される形容しがたいオーラを身にまとっているから特別なのではない。彼は文字通り将棋界の救世主だからこそ特別なのだ。それは4年前のある騒動に遡る。 2016年10月に将棋界に吹き荒れた「三浦弘行九段の将棋ソフト不正使用(

          藤井棋聖は将棋界を暗黒から救った救世主だった

          note IPアドレス流出の件について

          質が悪いのが、HTMLのソースコードからIPアドレスが確認できる点。つまり、現在は対策済みであっても、インターネットアーカイヴなどのWebページ保存サービスから過去のページを検索しソースコードを確認することでIPアドレスを閲覧出来てしまう点。そして、インターネットアーカイブ等に記録されている全ての情報を消去することは事実上不可能なので、極端な話、誰でも、いつでも、流出した情報にアクセスすることができる。 (もちろん HTMLソースコードの中身を読み解く力は必要だが、やり方さえ

          note IPアドレス流出の件について