明日は将棋日本シリーズの豊島竜王 VS 藤井二冠戦!

明日9/12(土)に、将棋日本シリーズの注目の一番である、豊島将之竜王 VS 藤井聡太二冠戦が行われる。公式戦では4勝0敗と藤井に負け無しの豊島だが、約1年ぶりの対局である。この1年間急成長した藤井が豊島相手にどのような将棋を見せるか楽しみである。

将棋日本シリーズは早指し戦だが、藤井の早指し戦の強さは、同じく早指し戦の朝日杯2連覇の実績から文句無しである。一方、豊島は早指しが強い印象はなかったのだが、実は4年前の将棋日本シリーズで優勝しており、これが豊島の棋戦初優勝だった。この前まで私は知らなかったが、あの「Number」の記事を読んで知った。また、昨年度は銀河戦でも優勝している。お互い早指し棋戦で計2回優勝しているという共通点があったのだ。

豊島は先月名人位を失冠したが、7月8月は名人戦以外の他棋戦でも不調であった。特にタイトル挑戦している叡王戦は2持将棋、1千日手を含む歴史に残る死闘になっており、これら長手数対局と長距離移動も不調の一因と推測される。一方で藤井はその2ヶ月間に、史上最年少初タイトルから一気に(史上最年少)二冠まで登り詰めた。タイトル獲得後にB級2組順位戦(VS 谷川九段)があったが勝利。藤井の調子は絶好調のようだ。豊島の方は、失冠後の不調がこのまま続く不安があったが、名人戦失冠後のA級順位戦(これは名人位を失冠しなければ戦わなくてもよかった試合なので複雑な気持ちだったのでは)で稲葉八段相手に完勝。続けて叡王戦第8局も永瀬叡王相手に快勝し、フルセットとなりタイトル獲得に望みをつなげた。豊島はうまく復調しているようだ。

戦型予想はおそらくどちらが先手になっても角換わりになるのではないかと思われる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?