歩く人 は愉快な人…?

ちょっと歩いてくるよ。
そういって、主人公は今日も外に出ていく。このドラマは、孤独のグルメを描いた谷口ジローさんの漫画が原作らしい。

歩きながら様々な景色や人に出会う。時には異質な体験もする。たとえば、神社やトンネルで人ならざるもの(?)に出会ったり。素足で歩く場面もあり、歩くことそのものを楽しんでいる。

なぜこれを見たかというと、私も散歩が好きだからだ。その時にしか見れない景色、会えない人がいる。

目的地に向かって最短ルートで行く時だってある。だけど、あえて遠回りして見知らぬ道や路地裏に入ったりと、気のおもむくままに歩く時がある。

この"歩く"ことの良さが分かる人もいれば、全く分からない人もいるだろう。何が好きかは人それぞれ違うし、違いがあるからこそ人と関わるのは面白い。だから、もしこれを見ているあなたにこの良さが分からなかったとしても、それでいい。…ほんの少し知ってほしい気持ちもあるけど、それでいい。

いつもの道でも、通る時が違えばなにかが違う。歩きだと車や自転車とは違ってゆったりとその場を通るから、なおさら感じるのだろうか。朝は清々しい空気を味わえ、夕食時には食べ物の匂いがする。朝陽がまぶしい時もあれば、夕焼けや月を眺めながら同じ道を通る時もある。行き交う人の笑い声がきこえてくる。

その時にしか味わえない空気やモノ、これはある種の贅沢だと思う。