KAZ
むかしむかし、あるところに、まずしい二人の子ども がいました。お兄さんの名前はチルチル、妹の名前は ミチルと言いました。 クリスマスの前の夜のことです。二…
旅先での、朝が好きだ。 目覚時計に起こされることもなく、おもむろに目を覚ます。 どこか勝手の効かない重たい布団、そして見慣れない天井。 まだ、ぼんやりとした意識の…
2020年5月11日 23:28
むかしむかし、あるところに、まずしい二人の子ども がいました。お兄さんの名前はチルチル、妹の名前は ミチルと言いました。 クリスマスの前の夜のことです。二人のへやに、 魔法使いのおばあさんがやってきて言いました。 「わたしの孫が、今、病気でな。しあわせの青い鳥を 見つければ病気はなおるんじゃ。どうか二人で、 青い鳥を見つけてきておくれ」 「うん、わかった」 チルチルとミチ
2020年5月24日 23:03
旅先での、朝が好きだ。目覚時計に起こされることもなく、おもむろに目を覚ます。どこか勝手の効かない重たい布団、そして見慣れない天井。まだ、ぼんやりとした意識の中でも、わずかに開いたまぶたの隙間から、異世界が、僕の中に流れ込んでくる。ーそうか、ここは旅先なんだ。旅の間 毎朝出会えるその感覚が、いつになっても好きだ。ゆっくりと身体を起こし、静かに窓を開けてみる。その時になってよう