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地方の魅力を”音”で再発見。音を探す旅とは何か。

空間を意味づけるものは音楽だと私は常に感じています。

その空間をどのように感じてどのように楽しむか。

それは音楽が教えてくれる。

そんな風に考えて来ました。


それはBARであったり、クラブであったり。

演奏家や選曲家、DJがそのような空間を演出してくれる。

その音楽に身を委ねれば良いのだ。

そんな考えでした。


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空間は音から作られる。

私はそう感じて来ました。

カフェに行けばカフェの音楽に耳を傾けますし、レコードをかけてくれるBARがあればそれはとても心地の良い空間と感じていました。


仕事柄、カフェのBGMの制作に携わったこともありましたし、DJと一緒に空間の演出を音楽で行ったこともありました。

そしてある時からホテルのBGMについて深く考えるようになりました。

私はシティホテルの空間演出という仕事をして来ました。

イベントを行ったり音や照明、映像で空間を演出する仕事です。


ある時からホテルで流れるBGMに意識が強く向くようになりました。

ホテルという空間のBGMとは何か。

これが私の”問い”となりました。


そしてTHE BLOSSOM KUMAMOTOというライフスタイルホテルにおいてサウンドデザイナーの日山豪さんとホテルの音、BGMを創り上げました。

メロディとともに熊本の現地の様々な音でそのBGMは表現されています。


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BGMづくりはホテルが在る空間が熊本であったので熊本の音を集めることから始めました。

その中で音に意識が向くと私たちの周りの環境は様々な音で溢れていることに気づくのです。

同じ山に登っても季節が違うとそこに生息する生き物が変わり虫の音も変わり。

空気の湿度も変わって音の響きも変わる。

そんなことに意識を向けたことは今までありませんでしたが意識を向けることで色んな音が聞こえるようになってきた気がしました。


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それから仕事の合間をみながら様々な音を録りに行くことになりました。

熊本を中心に今は九州の音を録っていますがもっと色んな音を録音したい、そんな感覚となっていました。

私はこの活動を”BGM Tourism”と呼ぶことにしました。

Soundを集めているのですが私の原点は”空間のBGMとは何か”であったこと。

ここを原点としたいという想いがこの言葉には込められています。


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小さな小さな問いから生まれた活動ですが少しづつ興味深い九州の音を届けられればと考えています。


BGM Tourismの一例です。ぜひご覧ください。


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