生米からつくる『ドライトマト粥』のレシピ (2021/05/25のおかゆ)
濃厚なトマトの旨味にびっくり。トマトの味が濃ゆ〜〜い!
ぎゅ〜っと旨味の詰まった乾物食材とおかゆの相性は最高です。切り干し大根、昆布、桜えび、そしてドライトマトも。食材が出す旨味を、お米がキャッチするんですねえ〜…
おいしさの秘密はトマトに含まれるグルタミン酸という旨味成分。昆布や味噌、さらには母乳にも含まれている旨味成分で、おいしさの原点と言えるものです。
(生米からつくる「とろとろトマト粥(トマトジュース粥)」のレシピより)
そしてさらに!ドライトマトには「グアニル酸」というごくわずかな食材でしか出会えない旨味成分も含まれているそうで。
旨味をかけ合わせると旨味が増す、と言われますし(かつお×昆布のあわせだしの仕組みですね)、ドライトマトがおいしいのも「そりゃそうだ〜」という感じなのかも。トマトの底力に圧倒されます。
味の決め手は塩『ドライトマト粥』のレシピ
調理時間:約1時間
目的:食欲増進、美肌、夏バテ解消
【 材料 】(2人前)
▶︎ 生米 ・・・1/2合
▶︎ ドライトマト・・・10粒
▶︎ 水 ・・・800ml
▶︎ 塩 ・・・小さじ1/2〜
お好みで
▷ パセリなど
*ドライトマトは料理用の無塩のものを使用しました。
以下のような、そのまま食べておいしいドライフルーツ的なトマトとは別物です。
(これはこれで、おかゆに合う気がします。)
【 作り方 】
①厚手の鍋に研いだ米、ドライトマト、水800mlを入れる。
②フタをせずに鍋を中火にかける。
③ふつふつと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。弱火に30分かける。
④塩で味をととのえる。フタをして10分蒸らす。器に盛りつけたら、完成!
【 作り方 (詳細)】
①準備
厚手のお鍋に研いだ米( 1/2合 )、ドライトマト( 10粒程度 )、水800mlを入れます。
ドライトマトは一般的に、お湯で戻してから刻み、オイル系のお料理、パスタやソテーに使うのですが、今回はそのままポンと入れてみました。
丸ごと入れるメリットはラク&じゅるっとしたトマト感が堪能できるところ、デメリットは皮の厚い部分のカサカサした食感が残るところ……という感じです。
ドライトマトが水分を吸うため、水を100mlほど多めに見積もっています。
②中火
用意ができたら、沸騰するまでフタをせずに中火にかけます。
アクは最後に膜になるので、この段階で取らなくても大丈夫です。だんだん色が溢れてきます。
③弱火
お鍋の中がふつふつと沸いたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます。
箸を渡してフタをして、弱火に30分かけます。
④仕上
さっとアクをすくい取り、塩( 小さじ1/2〜 )で味をととのえます。
決め手は塩です。塩の量がとてもとてもとても大切です。塩の量がピタッと決まると、味がピシッと決まります。今回使用したドライトマトでは「小さじ1/2 + 3つまみ」でした。
フタをして10分蒸らします。
蒸らし時間にお米がふっくら仕上がります。
おかゆを器にもりつけたら、完成です!
濃さが売りのトマトジュースより濃いトマトの香り……!
一口食べたら「…………」。
味が、ぼや〜〜〜〜〜〜〜ん。
夫も「???」みたいな顔をしているし、え、うそ、まさか失敗……?あ〜あ……と破れかぶれになりつつ、塩をパラパラと足して混ぜてみたらびっくり。
急に魔法がかかったようにおいしくなったのです……!
本当に、急激に、途端に、一気に、おいしくなったのです……!
塩加減がめちゃめちゃ重要だったみたいです。(塩の「小さじ1/2 + 3つまみ」の、「3つまみ」はこういう事情です)
こんなことってあるんだね〜…不思議なくらい味が変わるね〜と、狐に包まれたかのような心地でした。
トマトのじゅわっとした食感も美味でしたし、塩で引き立てられた甘みも濃厚。
おかゆ部分に染み込んだトマトの旨味も、香り高く、大変おいしゅうございました。
出汁としてのドライトマト、今後も大活躍しそうです◎
今週のおかゆ
2021年第21週目(2021/05/24〜2021/05/30)のおかゆのテーマは『ストックができるものでつくる』。
いざという時に役に立つのは、いざという時に手に入るもので工夫する術。不意に体調を崩したとき、買い物に行けないときに作れるおかゆと出会う一週間にします!長期保存ができる乾物や缶詰が大活躍の予感です。
5月24日(月) 汁までまるごと『あさり缶のお粥』
5月25日(火) 味の決め手は塩『ドライトマト粥』
5月26日(水)
5月27日(木)
5月28日(金)
5月29日(土)
5月30日(日)
どんなおかゆに出会えるかたのしみです。
ごちそうさまでした!
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